![[今週の競馬]サマーマイルシリーズが阪神で開幕!いよいよ夏競馬へ!](https://uma-furi.com/wp-content/uploads/2026/06/2026060403-scaled.jpg)
先週で春のGⅠシリーズも終わり、今週は夏競馬へと移行していく時期となる。130周年記念の開催が始まった函館開催は熱気を帯び、東京と阪神の上半期の開催は今週までとなる。
東京では牝馬限定のハンデ重賞・府中牝馬ステークス、そして阪神ではサマーマイルシリーズの第1弾となるしらさぎステークスが行われる。阪神マイルを皮切りに、マイラーたちの熱いシリーズが幕を開ける週末となる。
○しらさぎステークス 阪神からサマーマイルシリーズが開幕
しらさぎステークス(GⅢ)
日曜阪神11R 15:30発走
芝1600m(右・外)サラ系3歳以上 オープン 別定
本賞金 1着4100 2着1600 3着1000 4着620 5着410(万円)
■レースの歴史、位置付け
2000年から実施されていたオープン特別の「米子ステークス」が前身となり、2025年に夏季競馬のマイル路線の拡充を目的としてGⅢに格上げされ、現行のレース名に変更となった。そのレース名に冠された「しらさぎ」は、実施される阪神競馬場の位置する兵庫県にある、国宝・姫路城の別名「白鷺城」に由来する。
なお、「米子ステークス」は2020年よりサマーマイルシリーズの第1戦として実施されており、本競走もその位置づけを引き継いでいるが、回次は引き継がず2026年の開催が第2回となる。
■前年のレース模様
前年のオークス・秋華賞を制していたチェルヴィニアが、ドバイ遠征からの臨戦で出走し1番人気を集めた一戦。勝ったのは、道中は後方に控えていた5番人気のキープカルムだった。2番枠から出た同馬は、直線に入り坂井瑠星騎手が進路を馬場の真ん中にエスコートすると、力強く伸びて重賞初勝利を飾るとともに、記念すべき第1回の勝者としてその名を刻んだ。
2着には外から脚を伸ばしたチェルヴィニアが1馬身差で入り、そして3着に人気薄のコレペティトールが入線したことで、3連単は51万9650円の高配当となった。

■今年の出走馬
前年の勝ち馬、キープカルムが今年も出走予定。前走はキャリア初の1400m戦だった京王杯スプリングカップ6着からの臨戦となるが、得意のマイル戦に戻って連覇なるだろうか。
ベラジオボンドは、連勝して挑んだ4月の読売マイラーズカップで小差の3着に好走している。本競走と同じ阪神マイルの六甲ステークスでも快勝しており、同じ舞台で重賞初制覇なるか。同じく読売マイラーズカップ4着のショウナンアデイブも出走予定。息の長い活躍を続ける同馬だが、今年に入って重賞を3戦してすべて掲示板内の好走を続けている。7歳にしての重賞初勝利は成るだろうか。

前走ダービー卿チャレンジトロフィーで2着と好走したサイルーンは、全5勝のうち4勝をマイル戦で挙げている。初となる関西遠征をクリアして、重賞での好走を期待したい。同じくダービー卿チャレンジトロフィーで4着だったのが、ミニトランザット。こちらも3歳時に阪神マイルの重賞、チャーチルダウンズカップで3着に好走した実績もあり、一気の重賞制覇を狙う。
ほかにも、重賞2勝の実績のあるエルトンバローズ、今年の京都金杯を制したブエナオンダなども出走予定。上半期の阪神開催の最後を飾るマイル重賞に注目したい。
○府中牝馬ステークス 3回東京開催のフィナーレを飾る牝馬ハンデ重賞
府中牝馬ステークス(GⅢ)
日曜東京11R 15:45発走
芝1800m(左)サラ系牝馬3歳以上 オープン ハンデ
本賞金 1着3800 2着1500 3着950 4着570 5着380(万円)
■レースの歴史、位置付け
1996年の牝馬競走体系の整備により「マーメイドステークス」として創設された。創設当初は阪神競馬場・芝2000mの牝馬限定の別定戦で6月に施行されていたが、2006年からハンデ戦に変更となった。別定戦の時代は、ヴィクトリアマイル創設前でもあり、エアグルーヴ・アドマイヤグルーヴの母娘やエリモエクセル、ダイワエルシエーロといったGⅠ馬たちが制している。

大きな変更が入ったのが2025年で、競走名を「府中牝馬ステークス」に改称した上で、施行条件も東京競馬場・芝1800mに変更となった。これにより、従前エリザベス女王杯の前哨戦として10月に施行されていた「アイルランドトロフィー府中牝馬ステークス」は、開催時期、条件を引き継いで「アイルランドトロフィー」として実施されることとなった。
なお、回次は「府中牝馬ステークス」のものを引き継いでいるため、本年が第74回の開催となっており、これはJRAの重賞の中でも長い歴史を持つ部類に入る。
■前年のレース模様
夏のハンデ重賞にリニューアルされた初年度を制したのは、5番人気に推されていた4歳のセキトバイーストだった。3歳時には桜花賞、秋華賞にも出走していた素質馬は、3コーナー過ぎで先団に取りつくと、浜中俊騎手のアクションに応えて末脚を伸ばして押し切った。年明けに3勝クラスを勝って挑んだ中山牝馬ステークス、福島牝馬ステークスは着外に敗れていたが、リステッド競走の都大路ステークスから連勝で重賞初勝利を挙げた。
1馬身差の2着には外から差してきたカナテープが入り、さらに半馬身差の3着には中団からよく伸びたラヴァンダが入線した。格上挑戦ながら1番人気に支持されていたカニキュルは、後方からよく脚を伸ばしたものの8着までだった。

■今年の出走馬
4歳牝馬のヴァルキリーバースは、1年近くの休養明け、初の中山コース、新馬戦以来のマイル戦と厳しい条件だった前走の東風ステークスを快勝。3歳時のフリージア賞では、現在古馬重賞戦線で活躍しているダノンシーマを退けており、まだ底が見えない。東京コースに戻って、いきなりの重賞制覇なるか。

前走阪神牝馬ステークスで3着に粘った、ルージュソリテール。勝ったエンブロイダリーは次走でヴィクトリアマイルを制しており、GⅢのここではさらに期待したい。そのヴィクトリアマイルで6着に好走した、ニシノティアモ。番手追走からの直線の粘りは、距離が伸びて期待が持てる内容だっただけに、1ハロン伸びてさらに前進を狙う。
前年の勝ち馬、セキトバイーストも出走予定。エリザベス女王杯、金鯱賞と中距離路線の一線級と対戦してきた経験を活かして、連覇を狙う。前年のオークス、秋華賞で好走し、エリザベス女王杯でも2着の実績があるパラディレーヌは、ヴィクトリアマイルからの臨戦。2勝を挙げている1800m戦での重賞制覇なるか。
同じ1800mの重賞、福島牝馬ステークスを制して臨むのが、コガネノソラ。こちらも1800m戦は[5-0-1-1]と抜群の適性を見せており、重賞3勝目を狙う。
「しらさぎステークス」に「府中牝馬ステークス」と、昨年から変更が入った重賞が実施される週となる。熱戦が繰り広げられた春の東京、阪神開催も、今週で区切りを迎えるが、次々とデビューする新馬たちの走りを含め、存分に今週の競馬を楽しみたい。
写真:RINOT、Horse Memorys、突撃砲、ぼん
