![[今週の競馬]函館、福島、小倉の3場開催、小倉では伝統のスプリント重賞が開催!](https://uma-furi.com/wp-content/uploads/2025/07/IMG_7437.jpeg)
先週は2つの台風が接近した影響などにより、全国的に天候不順の日が続いた。今週からは7月に入り、梅雨は続くものの夏本番も近づくころとなる。中央競馬は先週に引き続き、函館、福島、小倉の3場での開催となる。いよいよ本格的な夏競馬のシーズンになり、小倉ではサマースプリントシリーズ第2弾となるGⅢ北九州記念が開催を盛り上げる。
○北九州記念 夏の小倉にスプリンターたちが集結
北九州記念(GⅢ)
日曜小倉11R 15:45発走
芝1200m(右)サラ系3歳以上 オープン ハンデ
本賞金 1着4100 2着1600 3着1000 4着620 5着410(万円)
■北九州記念の歴史と位置付け
正式名称は「テレビ西日本賞北九州記念」であり、寄贈賞を提供するテレビ西日本の名を冠する重賞競走。1966年に3歳以上のハンデ重賞として創設されたが、当初は小倉競馬場、芝2000mの条件で施行されていた。1969年の第4回からは芝1800mに距離が短縮となり、2006年からは夏季競馬の短距離路線の拡充のために芝1200mのスプリント戦に生まれ変わった。
その2006年からはサマースプリントシリーズの対象レースに指定されており、2014年のリトルゲルダをはじめてとして、本競走の勝ち馬の多くがサマースプリント王者に輝いている。
1800m戦の時代には、GⅠ4勝を挙げたエイシンプレストンが2001年に勝っているほか、小倉で無類の強さを誇ったメイショウカイドウが2005年に勝利するなど、歴代の勝ち馬には個性派たちの名が並ぶ。

現在は、短距離路線の秋の大一番、スプリンターズSの前哨戦としても位置付けられており、本競走からスプリンターズSに挑むローテーションを組む陣営も多い。2007年には3歳牝馬のアストンマーチャンが本競走で6着からスプリンタースSを勝利しているほか、翌2008年はスリープレスナイトが本競走を勝利したあと、同じくスプリンターズSを制している。
また2021年には、本競走をヨカヨカが3歳にして勝利し、グレード制導入後初となる熊本県産馬によるJRA重賞制覇という歴史的快挙を成し遂げた。

小倉の芝1200m戦は先行有利だが激流になりやすく、あっと驚く波乱の結果になることもあり、前述のリトルゲルダが勝った2014年には3連単の配当が395万3810円を記録した。また夏競馬のスプリント戦らしく牝馬が活躍しやすいレースでもあり、2006年にスプリント戦となってからの20年間において、半数以上の11勝を牝馬が挙げている。
■昨年は重賞初挑戦のヤマニンアルリフラが勝利
1番人気に推されていたのは、4歳牡馬のヤマニンアルリフラ。3歳1月のデビューから惜しいレースが続くも、未勝利戦が終わるまでに勝ち切れなかった。しかしその素質を信じた陣営は、中央所属のまま格上挑戦で出走を続けることを決断。見事に12月に初勝利を挙げ、4歳になると伊良湖特別(2勝クラス)、淀S(3勝クラス)と連勝を挙げて、この北九州記念に挑んでいた。
前半3ハロンが32.5秒と流れた中、団野大成騎手とヤマニンアルリフラは馬群のちょうど中団あたりの位置をキープ。手応え十分に4コーナーを回ると、直線は外目を豪快に伸びて重賞初勝利を挙げた。未勝利戦が終わるまでに勝利を挙げられなかった同馬だったが、そこから1年も経たないうちに重賞制覇という快挙を成し遂げ、陣営の期待に応えた。

先行した5番人気のヨシノイースターが前年に続いての2着に入り、クビ差の3着には後方から脚を伸ばした7番人気のアブキールベイが入線した。また4着には、勝ち馬ヤマニンアルリフラの半姉である、ヤマニンアンフィルが入線した。同馬の母ヤマニンパピオネは、ダート重賞2勝のヤマニンウルスも輩出しており、実に活力のある牝系となっている。
■北九州記念(2026年)の出走予定馬
昨年の1~3着馬が、今年も出走予定となる。
昨年の勝ち馬ヤマニンアルリフラは、今年も勝利すれば北九州記念では史上初の連覇となる。前走は大井の東京スプリントで、久々のダートに出走し3着に好走しているが、再び芝に戻っての快挙なるだろうか。

昨年、一昨年とこの北九州記念で2年連続で2着に好走している、ヨシノイースター。GⅠスプリンターズSで5着の実績があり、小倉は5戦してオープン勝ちを含む[1-3-0-1]と良績を残している。「3度目の正直」での重賞制覇なるだろうか。
昨年3着だった、アブキールベイ。前走の鞍馬Sは着外に敗れたが、落馬の影響による不利もあったか。実績のある小倉で、仕切り直しの一戦となる。
その鞍馬Sで1分6秒4のコースレコードで勝利したのが、フリッカージャブ。番手追走から直線では後続を寄せ付けない、強い内容での競馬だった。昨年は小倉の条件戦で連勝を決めており、好相性の舞台で秋に向けての飛躍を狙う。

その鞍馬Sからは2着のアンクルクロスも出走予定。その前走は4か月の休養明けもあり、今回は2走目でさらに前進を狙う。また鞍馬Sからは6着のオタルエバー、13着のイツモニコニコも出走予定で、舞台替わりで巻き返しを図る。
そして前走のモルガナイトSが強い競馬だった、4歳牝馬のサウンドモリアーナ。デビューはダートだったが、2勝クラスで芝に転向してから5戦3勝、3着1回と安定した成績を残している。出脚よく位置が取れる競馬ができる強みは、小倉コースでも活きるはず。

別路線では、5月の谷川岳Sを勝って臨む、4歳牝馬のランフォーヴァウ。その前走では、2歳時のデイリー杯2歳S以来となる久々の勝利を挙げており、上昇気流に乗って一気の重賞2勝目なるか。
同じく4歳牝馬のアメリカンビキニは、2歳時はダートを走り、アメリカのブリーダーズCジュベナイルフィリーズにも挑戦した実績がある。昨年の10月に2勝クラスで勝利を挙げた後、骨折が判明した。そこから約9カ月ぶりとなる長期休養明け、格上挑戦で芝への再挑戦とハードルは高いが、その素質で乗り越えることができるだろうか。

その他にも、古馬からは小倉での良績を武器に格上挑戦となるジェニファー、芝への再挑戦となるプロトポロスが出走予定。
また3歳世代からは、牝馬のデアヴェローチェが出走予定。フィリーズレビュー4着からスプリント路線に舵を切ると、見事に1勝クラス、そして重賞の葵Sと連勝を決めて見せた。今回は歴戦の古馬が相手となり、試金石の一戦となる。
7月に入り、いよいよ夏競馬の季節。3歳馬と古馬の力関係や、次々にデビューする2歳馬たち、そして小倉のスプリント重賞など、今週も盛りだくさん。水分補給、体調管理をしっかりとしながら、夏競馬を存分に楽しみたい。
写真:Horse Memorys、十三夜、@demekeiba113、INONECO、かずーみ、すずメ、ぼん(@Jordan_Jorvon)
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