[リーディング]杉山晴紀厩舎がセーフティーリードを確保!騎手部門では吉村誠之助騎手が土日で5勝、横山一族も各地で活躍

競馬の流れは、数字で如実に表れる。好調な陣営や種牡馬を見つけ、注目するのも楽しみのひとつと言えるだろう。先週の競馬をリーディングの順位とともに振り返る。

■厩舎リーディング リーディングトップの貫禄!!杉山晴紀厩舎が土日で4勝、勝率は5割超え

依然として厩舎リーディングを独走する杉山晴紀厩舎が、日曜日に4勝。2位大竹正博厩舎との差を「10」とし、セーフティーリードをさらに広げた格好だ。

日曜中京では5Rの3歳上1勝クラスダ1400m戦(ジャスティンルマン・J.コレット騎手)、8Rの揖斐川特別(3歳上2勝 ダ1800m戦 リベッチオ・川田将雅騎手)で挙げた2勝に加え、6Rの浜名湖特別(3歳上2勝 芝2000m戦)では1着カリーニョ(川田騎手)、2着サトノアイボリー(コレット騎手)と厩舎所属馬でワンツー。

日曜は札幌、新潟でも管理馬がそれぞれ1、3着と好走しており、この日、出走した管理馬はすべて馬券圏内に好走した。出走頭数は決して少なくないもののさすがの安定感で、リーディングトップをひた走る者の威厳が垣間見える。

先週が終了した時点で、順位は以下の通り。

1位 杉山晴厩舎 42勝(+4勝) 先週1位
2位 大竹厩舎 32勝(+1勝) 先週2位
3位タイ 斎藤誠厩舎 30勝(+0勝) 先週3位
3位タイ 藤原厩舎 30勝(+3勝) 先週5位タイ
3位タイ 手塚久厩舎 30勝(+4勝)先週7位
6位 池江厩舎 28勝(+0勝) 先週3位タイ
7位 矢作厩舎 27勝(+0勝)先週7位タイ
8位タイ 寺島厩舎 26勝(+0勝) 先週8位
8位タイ 鹿戸厩舎 26勝(+1勝) 先週9位
10位 福永厩舎 25勝(+1勝) 先週10位

現在リーディング18位タイにつける伊藤圭三調教師は、日曜札幌1RでJRA通算600勝を達成。これは現役13人目の記録となる。過去10年(2016年8月13日から26年8月9日まで)、JRAダート戦において最も多くの勝利を手にした伊藤圭師。管理馬の競馬場別成績をみると、勝率が最も高いのは札幌競馬場であった。その札幌競馬場で節目の勝利を飾るところにも、どこか縁を感じさせる。

土曜札幌のエルムSで新味を見せた管理馬、ナチュラルライズなどを含め、今後も楽しみである。

■騎手リーディング 吉村誠之助騎手が絶好調!重賞制覇に土日トップの勝利数

土日で5勝を挙げた吉村誠之助騎手。このうち4番人気以下での勝利が4つと、1着のほとんどを人気薄で挙げた。日曜新潟7RのレパードS(GⅢ 3歳オープン ダ1800m戦 チェリヴェント・清水久詞師)は6番人気で、9Rの3歳上2勝クラスダ1200m戦(マーゴットゲイン・伊坂重信師)は10番人気。今年の夏競馬では1ヶ月以上も勝利から遠ざかるなど不振に陥っていた吉村騎手だが、そのスランプからは完全に抜け出したと考えて良さそう。3年目となり、このひと月でなにかを掴んだのかもしれない。

また、日曜中京7RのCBC賞(GⅢ 3歳上オープン 芝1200m戦 フロムダスク・森秀行師)を制した中井裕二騎手は、デビュー15年目にして嬉しい重賞初制覇となった。中井騎手の人柄がにじみ出るような勝利ジョッキーインタビューに、心を揺さぶられた人も少なくないはずだ。東西で重賞を制した若手とベテランの、さらなる飛躍に期待したい。

先週が終了した時点で、順位は以下の通り。

1位 C.ルメール騎手 91勝(夏休み)先週1位
2位 岩田望騎手 89勝(+2勝)先週2位
3位 松山騎手 81勝(2勝)先週3位
4位 横山武騎手 75勝(+3勝)先週4位
5位 坂井騎手 68勝(+2勝)先週7位
6位タイ 川田騎手 67勝(+4勝)先週6位タイ
6位タイ 西村淳騎手 67勝(+4勝)先週6位タイ
8位 丹内騎手 59勝(+0勝)先週8位
9位 荻野極騎手 57勝(+4勝)先週10位
10位 戸崎騎手 56勝(+0勝)先週9位

リーディング争いとは関係ないが、日曜札幌7Rの3歳未勝利芝2000m戦を制したのは横山和生騎手とトリニタリオ。口取りには和生騎手のご家族も参加しており、そのなかには孫娘と共に写真に収まる典弘騎手の姿もあった。同騎手が見せる柔和な表情に癒された方も少なくなかったのではないだろうか。

同時に、こんな表情を見せる典弘騎手が、今年も重賞を制し、大舞台で活躍を続けているという凄さも再認識した。さらに息子である和生・武史騎手に加え、甥の菊沢一樹騎手もこの週は3勝。一族全員が第一線で活躍し続ける偉大さに、ただただ感服するばかりである。

■種牡馬リーディング コントレイル産駒が今年3つ目の重賞制覇!ダート重賞は初

レパードSを制したコントレイル産駒のチェリヴェント。この勝利でコントレイル産駒は今年3つ目の重賞制覇となった。そのいずれもが4番人気以下で「コントレイル産駒の重賞は中穴でこそ」という考え方もできそうだ。重賞制覇以外にも先週は4勝を挙げており、週間での獲得賞金額はトップ。6月から右肩上がりに獲得賞金も増えているため、もしかすると好調の波に乗っているかもしれない。

先週が終了した時点で、順位は以下の通り。

1位 キズナ 96勝(+5勝) 先週1位
2位 キタサンブラック 67勝(+5勝) 先週2位
3位 ロードカナロア 66勝(+2勝) 先週3位
4位 エピファネイア 71勝(+0勝) 先週4位
5位 ドレフォン 59勝(+2勝)先週5位
6位 レイデオロ 53勝(+0勝) 先週6位
7位 サートゥルナーリア 57勝(+2勝)先週7位
8位 モーリス 46勝(+1勝)先週8位
9位 ゴールドシップ 20勝(+3勝)先週9位
10位 ドゥラメンテ 25勝(+1勝)先週10位

先週、当コラムで触れたキタサンブラックとロードカナロアの2、3位争いだが、順位の入れ替わりはなかった。とはいえ、両馬の差はまだ400万円ほどである。今週は、キタサンブラック産駒のヴェールランスが新潟ジャンプSにエントリー。一方、ロードカナロア産駒はキープカルムとチェルビアットが中京記念に登録している。今週末に逆転はあるのか、はたまたそのままとなるだろうか。

■生産者リーディング ノースヒルズが約1年ぶりにJRAの重賞を勝利

現時点でリーディング7位につけているノースヒルズは、生産馬のチェリヴェントがレパードSを勝利。およそ1年ぶりのJRA重賞制覇となった。近年でもアウトレンジやカゼノランナー、ラムジェットといった実力馬を数多く輩出しているだけに、少し意外な記録ともいえる。

レパードSを勝利したことで、6位ケイアイファームとの賞金差をおよそ4000万円まで縮めたノースヒルズ。次に目指すは、2024年にアリスヴェリテが勝利したマーメイドS以来となる芝のJRA重賞制覇だろうか。

先週が終了した時点で、順位は以下の通り。

1位 ノーザンファーム 395勝(+20勝)先週1位
2位 社台ファーム 163勝(+4勝)先週2位
3位 三嶋牧場 42勝(+1勝)先週3位
4位 社台コーポレーション白老ファーム 48勝(+2勝)先週4位
5位 下河辺牧場 40勝(+0勝)先週5位
6位 ケイアイファーム 35勝(+1勝)先週6位
7位 ノースヒルズ 42勝(+1勝)先週7位
8位 ダーレー・ジャパンファーム 46勝(+1勝)先週8位
9位 岡田スタツド 33勝(+2勝)先週10位
10位 追分ファーム 35勝(+1勝)先週9位

CBC賞を制したフロムダスクは米国からの輸入馬だが、実は同競走、近4年で外国産馬が3勝を挙げている。過去にもブラックバースピンやシンボリグランといったマル外たちが勝利を挙げており、もしかすると海外からやってきた馬たちが躍動するレースなのかもしれない。来年のCBC賞では、マル外がエントリーしていないか要注目してみたい。


今週のメインレースは札幌記念。豪華メンバーが集結しそうな新潟記念もまだ控えてはいるものの、例年通り、まずはこのタイミングで夏競馬はクライマックスを迎える。また世間はお盆期間で、暑さや人の往来もピークに達する時期だ。

来週にはワールドオールスタージョッキーズがあり、さらにその2週間後には中山、阪神開催も始まる。秋のGⅠシーズンに突入する瞬間を楽しく迎えるためにも、引き続き熱中症などに気を付けながら競馬観戦を楽しんでいきたい。

写真:mosan、ぼん(@Jordan_Jorvon)

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