[今週の競馬]新潟、中京の夏開催は今週まで!フィナーレを飾るのは伝統の新潟記念と2歳重賞・中京2歳S!

時候は「処暑」、暑さもやむとされる時期に入った。厳しい暑さも峠を越して、季節は秋に向かうころとされる。

中央競馬は先週に続いて札幌、新潟、中京の3場開催となるが、新潟、中京の開催は今週まで。夏競馬もいよいよ終盤戦となるが、日曜には新潟記念、中京2歳Sと、2つの重賞が開催となる。

また暑熱対策として、新潟、中京では競走時間の延長が実施され、第5レース終了後に長めの中休みが取られる。また今週のメインレースは、中京が第7レース、新潟は第8レースとなる。WIN5の対象レースも新潟は第7、第8レースとなるので、発走時刻とレース番号には注意したい。

○中京2歳ステークス 

中京2歳ステークス(GⅢ)
日曜中京7R 15:35発走
芝1400m(左)サラ系2歳 オープン 馬齢
本賞金 1着3400 2着1400 3着850 4着510 5着340(万円)

■中京2歳ステークスの歴史と位置付け

1981年に創設された、3歳(現表記2歳)限定の重賞「小倉3歳ステークス」を起源とする重賞である。

創設当初は小倉競馬場、芝1200mの条件で実施され、長らく夏の小倉開催を彩る重賞として開催されてきた。またレース名は、2001年に馬齢表記が国際基準に統一されたことにともない、「小倉2歳ステークス」に変更となった。

その後、2025年の番組改定において、レース名を「中京2歳ステークス」に改称の上、中京競馬場、芝1400mの条件に変更となった。なお、回次は「小倉2歳ステークス」のものを引き継がず、2025年の開催が第1回として実施されている。

小倉2歳S時代の勝ち馬には、3歳でスプリンターズSを制したアストンマーチャンや、桜花賞を制したレーヌミノルといった牝馬や、ダートでも活躍したメイショウボーラー、あるいは障害に転向して中山大障害を勝ったゴッドスピードといった名馬たちが並ぶ。

■昨年はキャンディードがレコードで初代王者に

第1回の開催となった中京2歳Sを制したのは、6番人気キャンディードだった。

4番枠から出たキャンディードと北村友一騎手は、道中は中団の8番手あたりを追走。直線を向くと、あわせて抜け出してきた1番人気スターアニスとの一騎打ちとなったが、最後にクビ差先着して初代王者に輝いた。2頭から7馬身離れた3着には、3番人気のマイケルバローズが入線した。

勝ったキャンディードの勝ち時計1分19秒4は、芝1400mのJRA2歳レコード。晩夏の中京で、類まれなスピードを見せての勝利だった。

■中京2歳ステークス(2026年)の出走予定馬

福島、芝1200mの新馬戦を勝ち上がってきた、牝馬ジーティーマイカ。2着馬に7馬身差をつけ、2歳コースレコードタイの好時計で勝利した。父シスキンにJRA重賞初勝利を届けるか。

同じくシスキン産駒の牝馬、シスキンブルームは2戦目の小倉未勝利戦を勝って挑む。その未勝利戦はハナを切って、上がり3ハロンも最速をマークしての圧勝だったが、その豊かなスピードを中京でも発揮できるか。

祖母ジェンティルドンナの良血、サンタンジェロも登録。同舞台の中京芝1400mで鋭い決め手を見せ勝利を挙げており、経験を活かしての好走に期待したい。

ほかにも、各地でデビューした期待の2歳馬たちが、この中京2歳Sにエントリー。夏の中京開催の最終週で、見事に重賞制覇を成し遂げるのはどの馬になるだろうか。

○新潟記念 別定戦となり存在感を増す伝統の重賞

新潟記念(GⅢ)
日曜新潟8R 15:45発走
芝2000m(左・外)サラ系3歳以上 オープン 別定
本賞金 1着4300 2着1700 3着1100 4着650 5着430(万円)

■新潟記念の歴史と位置付け

番組表での正式名称は「農林水産省賞典 新潟記念」。新潟競馬場で行われる重賞のなかでは最も歴史が古く、2026年の開催で62回目を数える。

1965年に3歳以上、ハンデキャップの重賞として創設され、第1回は芝2000mの右、内回りコースで行われた。1974年から外回りコースに変更となり、2001年の改修以後は左回り、外回りコースで開催されている。

2006年には、サマー2000シリーズの対象レースに指定されており、ユメノシルシやホッコーパドウシャが本競走を制して同シリーズの王者に輝いている。

また2025年からは、負担重量がハンデキャップから別定に変更となり、秋の重賞戦線への始動戦として重要性を増してきている。

過去にはルヴァンスレーヴの4代母ダイナフェアリーや、ハーツクライの母アイリッシュダンスといった牝馬が制している。また2018年には、3歳で本競走を制したブラストワンピースが、菊花賞4着のあとに挑んだ有馬記念を勝っている。

■昨年はシランケドが差し切って重賞2勝目を挙げる

別定戦に変更されて初めてとなる開催は、2番人気の5歳牝馬シランケドが豪快に差し切って勝利を挙げた。

4番人気のコスモフリーゲンが単騎で逃げる展開を、シランケドは中団後方で脚を溜める。直線を向くと、全馬が馬場の良い外目に持ち出して横一線の激しい争いのなか、坂井瑠星騎手とシランケドが大外から豪快に差し切った。

1/2馬身差2着には、馬場の真ん中で粘った1番人気エネルジコ、さらに1/2馬身差の3着には7番人気ディープモンスターが入った。

勝ったシランケドは上がり3ハロン32.4秒をマークして、同年3月の中山牝馬S以来となる重賞2勝目を挙げた。次走の天皇賞(秋)でも、出走馬中最速となる上り31.7秒の末脚で追い込んで4着に入線した。

■新潟記念(2026年)の出走予定馬

今年のNHKマイルCを制したロデオドライブが、この新潟記念から秋に向けて始動する。そのNHKマイルCでは後方待機からゴール前差し切る会心の勝利だった。広い新潟コースで、再びその決め手を発揮するか。

阪神大賞典3着、目黒記念3着と好走を続ける、ダノンシーマ。芝2000mは今年1月の白富士S以来となるが、その白富士Sは5番手追走から鋭い末脚で差し切る好内容だった。新潟で重賞初勝利を狙う。

一昨年の菊花賞馬、アーバンシックもエントリー。近走は歯車が嚙み合わない結果が続いているが、2024年の有馬記念では1番人気を背負った逸材。久々となるGⅢ戦で復活を期す。

ほかにも、一昨年の牝馬三冠を分けあったチェルヴィニアとステレンボッシュらがエントリー。晩夏の新潟に豪華なメンバーが集う、見逃せない一戦になりそうだ。


気づけば8月も下旬で、新潟と中京の夏開催も最終週となる今週の競馬。名残惜しさも感じつつの開催になりそうだが、フィナーレを飾る2歳重賞、そして伝統の重賞は盛り上がりそうだ。秋に向けて各馬の走りに注目しながら、夏競馬を最後まで楽しみたい。

写真:INONECO、ぼん(@Jordan_Jorvon)、はまやん、@gomashiophoto

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