![[今週の競馬]シルバーウィークの3日間開催!中山、阪神で3つの重賞が開催!](https://uma-furi.com/wp-content/uploads/2026/09/2026091102-1.jpg)
時候は「白露」、朝晩の気温が下がり、草木に朝露が宿りはじめるころ。日中の暑さも少しずつ和らぎ、秋の気配が深まっていくころでもある。
カレンダー上では5連休となる今週末、中央競馬は中山と阪神の2場で3日間開催となる。土曜日は阪神で阪神ジャンプS、日曜日は中山でオールカマー、そして祝日の月曜日は阪神で神戸新聞杯と、3つの重賞が行われる。
また、9月21日(月曜・祝日)の開催は「フリーパスの日」として、中山、阪神競馬場ともに入場料が無料となる。徐々に深まる秋の気配とともに、熱を帯びてくる秋競馬を楽しむことができそうだ。
○阪神ジャンプステークス 秋の仁川を駆けるジャンプレース
阪神ジャンプステークス(J・GⅢ)
土曜阪神4R 11:20発走
芝3140m(障害)サラ系3歳以上 オープン 別定
本賞金 1着3000 2着1200 3着750 4着450 5着300(万円)
■阪神ジャンプステークスの歴史と位置付け
1999年に創設された障害重賞で、同年に実施された障害競走の改革、グレード制の導入によりJ・GⅢの格付けを受けた。
当初は阪神競馬場、障害芝3170m、3歳以上の別定戦として施行されていた。その後、幾度かの変遷を経て、07年からは障害芝3140mで開催されている。創設当初より9月に開催されており、秋の仁川を彩るジャンプレースとして親しまれている。
過去にはコウエイトライが06年からの3連覇を含む4勝という大記録を達成しているほか、オースミムーンが隔年で2勝、そしてアップトゥデイトが17年から連覇を達成するなど、名ジャンパーたちが本競走を制してきた。
■昨年はネビーイームが3度目の挑戦で勝利
前走の東京ジャンプSで3連覇を達成していたジューンベロシティが1番人気、それに春の中山グランドジャンプで2着に入ったネビーイームが続き、これら2頭が抜けた人気を集めていた。
レースは向正面のスタートから、外枠のマテンロウジョイが積極的に先手を奪い、ジューンベロシティが番手から追走、その後ろにネビーイームが控え、後続はやや離れる展開。正面スタンド前あたりでナリノモンターニュが差を詰め、4頭が先行集団を形成する。
左回りから右回りに変わり、3コーナー付近でジューンベロシティ、ネビーイームの2頭が前に出る。直線に向くとネビーイームが抜け出しにかかるも、最終障害を飛越してからジューンベロシティも差を詰め2頭のマッチレースとなる。最後はネビーイームが小牧加矢太騎手の渾身の右鞭に応えて、ゴール前で振り切った。

1/2馬身差2着にジューンベロシティ、大きく離れた3着にはナリノモンターニュが入った。
勝ったネビーイームは、オープンクラスで常に安定した走りを見せてきたが、前走ソレイユジャンプSからの連勝で、重賞初勝利を決めた。また、阪神ジャンプSは23年から3年連続で出走し、2年連続3着から「3度目の正直」で見事に優勝を果たした。
■阪神ジャンプステークス(2026年)の出走予定馬
昨年の2着馬、ジューンベロシティが今年もエントリー。8歳となった今シーズンも、小倉ジャンプS、東京ジャンプSでともに2着に入るなど、変わらず安定している。23年に続いて、本競走2勝目なるか。
ホウオウプロサンゲは、障害重賞初挑戦となった春の中山グランドジャンプで4着に入線。障害入りしてまだ3戦と、伸びしろも十分。休養明けの一戦となるが、ここで重賞初勝利を飾るか。
前走、京都ハイジャンプで障害重賞初勝利を飾った、シホノスペランツァ。平地での脚力を活かして安定した走りを見せており、重賞連勝を狙う。
ほかにも、障害入り後、8戦して3着内を外していないオオキニなどが登録。秋の仁川を彩るジャンプレースを制するのは、どのジャンパーだろうか。
○オールカマー 地方の名馬たちも制した歴史ある重賞
オールカマー(GⅡ)
日曜中山11R 15:45発走
芝2200m(右・外)サラ系3歳以上 オープン 別定
本賞金 1着6700 2着2700 3着1700 4着1000 5着670(万円)
■オールカマーの歴史と位置付け
番組表での正式名称は「産経賞オールカマー」。1着馬には、産経新聞社賞が与えられる。
出走馬に広く門戸を開けたレースとして1955年に創設された重賞であり、創設当時は3歳以上のハンデ戦として中山競馬場、芝2000mの条件で施行された。
84年のグレード制導入時にGⅢに格付けされ、95年からはGⅡに格上げとなった。施行距離についても84年から外回りの芝2200mに変更となり、また負担重量については何度かの変更を経て、95年からは別定戦で行われている。
前述の「広く門戸を開く」という位置づけの通り、86年から94年には地方競馬招待競走として実施されていた。同じく地方競馬の所属馬に門戸が開かれていたジャパンCの出走を目指すため、この時期には有力な地方所属馬が出走した。
86年には愛知競馬のジュサブロー、91年には大井競馬のジョージモナークが本競走で勝利を挙げているほか、ロジータやアブクマポーロといった地方所属の名馬たちが本競走に挑戦している。その後、交流競走の整備が進んだことで、95年には招待制度が廃止となった。
14年からは1着馬に天皇賞(秋)の優先出走権が付与されており、18年にはレイデオロが本競走勝利からの連勝で、秋の天皇賞を制している。

■昨年はレガレイラが57キロを克服して勝利
宝塚記念11着からの巻き返しを図る、4歳牝馬レガレイラが1番人気に支持された一戦。それに差のない2番人気には同馬の半兄である6歳牡馬ドゥラドーレスが続き、3番人気には4歳牝馬ホーエリートが支持された。
レガレイラはスタートで若干後手を踏むと、道中は中団のやや後方から追走。リビアングラスが逃げてやや縦長の展開となったが、向こう正面からフェアエールングがまくってポジションを上げていき、それにドゥラドーレスが追従して外目を上がっていく。
そのドゥラドーレスを見ながらポジションを上げていったのが、戸崎圭太騎手とレガレイラ。馬群が詰まった3コーナーで外目の絶好位につけると、直線では馬場の真ん中から脚を伸ばして前を差し切った。

1.1/4馬身差2着にはドゥラドーレスが入り、兄妹でのワンツーフィニッシュとなった。また、ドゥラドーレスから2馬身差3着には4番人気のヨーホーレイクが入った。
勝ったレガレイラは、23年ホープフルS、24年有馬記念に続いて、3年連続での重賞勝利。初めて57キロを背負ったが、得意の中山で並みいる牡馬をねじ伏せての勝利で、グランプリホースの強さを見せつけた。
■オールカマー(2026年)の出走予定馬
前年の勝ち馬、レガレイラが今年もエントリー。前走の宝塚記念は難しい馬場コンディションのなか7着だったが、実績のある中山で仕切り直して連覇達成なるか。
その宝塚記念で4着に粘った、コスモキュランダ。弥生賞ディープインパクト記念での勝利や、皐月賞や有馬記念での連対など、実績十分の中山コースでさらなる飛躍を狙う。
今年の中山牝馬Sを武藤雅騎手と制したエセルフリーダが、このレースで復帰。これまで4勝を挙げている好相性の中山コースで、重賞連勝を目指す。

その他にも、今年の京都記念を制したジューンテイク、同じ中山芝2200mのサンシャインS(3勝クラス)を勝ったパンジャなどがエントリーしている。多くの競走馬に門戸が開かれてきた、伝統のGⅡを制するのはどの馬になるだろうか。
○神戸新聞杯 菊花賞に向けた伝統のトライアルレース
神戸新聞杯(GⅡ)
月曜阪神11R 15:45発走
芝2400m(右・外)サラ系3歳牡・牝 オープン 馬齢
本賞金 1着5400 2着2200 3着1400 4着810 5着540(万円)
■神戸新聞杯の歴史と位置付け
1953年に創設された、3歳馬によるハンデ戦「神戸盃」を嚆矢とする重賞であり、72年にレース名が現行の「神戸新聞杯」に改称となった。84年、グレード制導入にともないGⅢに格付けされ、87年にはGⅡに格上げされた。
創設当初は阪神競馬場、芝2000mの距離で施行されていたが、その後幾度かの変更を経て、07年からは芝外回りコースの2400mで開催されている。また負担重量についても、当初のハンデキャップから変遷を経て、03年からは馬齢重量で行われている。
菊花賞トライアルとして位置づけられており、現在は3着までに菊花賞への優先出走権が与えられる。以前は京都新聞杯が同じく菊花賞トライアルとして位置づけられていたが、00年から5月に移設されたことにより、現在は本競走が関西で唯一の菊花賞トライアルとなっている。
古くはビワハヤヒデから、ディープインパクト、オルフェーヴル、ゴールドシップ、エピファネイア、コントレイルといった名馬たちが、本競走をステップに菊花賞を制している。

■昨年はエリキングが末脚鋭く差し切る
日本ダービー3着のショウヘイ、同5着のエリキングが1、2番人気。それにホープフルS2着の実績があるジョバンニが3番人気で続き、ここまでが単勝10倍以下の人気で、春の実績馬が上位人気を形成する一戦となった。
レースはゆったりとしたペースで流れた道中、ショウヘイとジョバンニは3、4番手の好位を追走。大外10番枠から出たエリキングは折り合い重視で後方からの展開となった。直線に入りショウヘイが馬場の真ん中を通り抜け出しにかかると、追い出されたエリキングがその外から強烈な末脚で迫る。
ゴール前は接戦になったが、エリキングがクビ差だけ差し切って勝利を挙げた。最後まで粘ったショウヘイが2着、さらに1.3/4馬身差3着にジョバンニが入り、上位人気での決着となった。
勝ったエリキングは、京都2歳S以来となる重賞2勝目を挙げた。スローペースではあったが、川田将雅騎手が上がり3ハロン32.3秒の鋭い末脚を引きだしての勝利だった。

■神戸新聞杯(2026年)の出走予定馬
春の二冠馬、ロブチェンがここから始動。皐月賞は逃げ切り、日本ダービーでは差し切りと、異なる勝ち方での二冠はまさに圧巻だった。コントレイル以来、史上9頭目の三冠馬に向けて、秋の始動戦を飾ることができるだろうか。

京都新聞杯を制したコンジェスタスもエントリー。日本ダービーは9着と悔しい結果だったが、その悔しさを晴らす秋にできるか。
京成杯勝ちの実績のある、グリーンエナジー。最後の一冠での巻き返しに向けて、重賞2勝目を挙げることができるか。
その他にも、格上挑戦となる3勝馬カフジエメンタールやゴーラッキー、ナリタエスペランサなどもエントリー。菊花賞への優先出走権を手にするのは、どの馬だろうか。
久々の3日間開催となり、障害重賞や秋の大一番に向けてのGⅡなど、楽しみなレースが盛りだくさんの今週末となる。秋雨前線により天気が心配だが、週末の開催を楽しみにしたい。
写真:@gomashiophoto、H.K、ぼん(@Jordan_Jorvon)、@pfmpspsm、Horse Memorys、INONECO、s1nihs
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