ニュース・ブログ レース回顧 [重賞回顧]第73回 鳴尾記念〜完璧をしのぐ、神騎乗〜 2020年6月12日 鳴尾にあった競馬場で最後に競馬が開催されたのは1943(昭和18)年4月。阪神競馬場の前身である鳴尾競馬場は1907(明治40)年開場。戦時中に海軍によって接収、飛行場となり、戦後は米軍のキャンプ基地となった。競馬会は鳴尾競馬場の代替地として一旦は逆瀬川にある宝塚ゴルフ倶楽部のあたりを選んでいたが、それもGHQの要求に... 勝木 淳
ニュース・ブログ レース回顧 [重賞回顧]第87回東京優駿 日本ダービー〜伝説は遺志を継ぐものによってつづく〜 2020年6月1日 日本近代競馬発展に大きく寄与した、偉大な種牡馬・サンデーサイレンス。米国では種牡馬として期待されていなかった同馬を、吉田善哉氏が1991年に購入・輸入したことが日本競馬界が発展するきっかけとなった。サンデーサイレンスの血がなければ、この国の近代競馬がどうなっていたかわからない。サンデーサイレンス直仔から孫へ、そしてその... 勝木 淳
コラム・エッセイ レース回顧 [重賞回顧]第27回平安S〜猛者からの試練“11秒7”〜 2020年5月25日 上半期ダートグレードの大一番帝王賞の前哨戦、平安S。ダート界のトップレベルへの挑戦に向け『新興勢力』同士の争いになる傾向があったレースだが、今年は春先のドバイミーティング中止の影響もあってか、オメガパフュームとゴールドドリームというGⅠ馬が名を連ねた。ダートグレードや海外遠征など選択肢が多いダート界では、フェブラリーS... 勝木 淳
ニュース・ブログ レース回顧 [重賞回顧]第65回京王杯SC~展開次第の府中1400m~ 2020年5月19日 京王杯SCとは不思議なレースだ。安田記念の最有力ステップレースでありながら2000年以降このレースを経由して安田記念を勝ったのはたった4頭(01年ブラックホーク、05年アサクサデンエン、12年ストロングリターン、17年サトノアラジン)。そして、その馬たちの京王杯における着順は3、1、4、9着。京王杯SC→安田記念を連勝... 勝木 淳
「名馬」を語る エイシンヒカリ〜ディープ産駒の『異能の馬』〜 2020年5月18日 ディープインパクト産駒といえば。キズナ、ジェンティルドンナといった馬が、最終直線、父を彷彿とさせる末脚でレースを逆転し勝利をつかむ──というイメージが強い。代表産駒に数えられるような名馬でなくとも、ディープインパクトの子どもは総じて「前半はゆっくり、後半を速く走る」というレースが得意だ。 しかし、なかにはディープインパ... 勝木 淳
「名馬」を語る モーリス~遅れて咲いた、メジロの大輪~ 2020年5月17日 人がやれていることができず、失敗を繰り返しながら成功する。人生はトライ&エラー。ハナから成功するような人はほんのひと握りであり、大抵の場合、挑戦しては失敗し、そこから学んだことを次の挑戦に生かす。それでも、別の問題で失敗する。生き続けている以上、トライ&エラーは終わらない。 だが、その繰り返しはいつか必ず実を結ぶ。大事... 勝木 淳
「名馬」を語る 万能こそ、最大の武器〜落語でふりかえる、種牡馬・シンボリクリスエス〜 2020年1月19日 とあるところで、八兵衛さんと五郎兵衛さんが立ち話。 五「よお、はっつあん、この前はあんたのかかぁには世話になったな。よろしく言っておいてくれよ。ところでよ、POGの指名、なににすんのよ」 八「おお、ごろちゃん、それなんだけどよ、これにしようかと思ってさ」 五「おっ、どれどれ。あーそいつはいけねぇや」 八「なんでだよ」 ... 勝木 淳
ニュース・ブログ レース回顧 [重賞回顧]第36回フェアリーS(GⅢ)~寒風にも負けず~ 2020年1月16日 船橋市古作は下総台地が立ち上がるところにある。 JR西船橋駅より南は東京湾に面した低地が広がるが、反対側の北は分厚い関東ローム層が作る台地になる。松戸へと広がる下総台地と湾口部の低地との境界上に立地するのが中山競馬場。南北に立つスタンドに対し馬場は東側、パドックは西側にあり、冬は下総台地の北西からなめるように吹く風に馬... 勝木 淳
ニュース・ブログ レース回顧 [重賞回顧]第58回スポーツニッポン賞京都金杯(GⅢ)~京都巧者の新たなる面~ 2020年1月8日 1月のハンデ戦、京都金杯。 しかし、ここを飛躍のきっかけとして、のちにG1ホースになる馬もいる。 例えば、芝2000mで行われ、名称も「金杯・西」と呼ばれていた時代の、1988年。 タマモクロスが直線の短い京都内回りで、ラストで14頭をごぼう抜きした。 タマモクロスはその後、天皇賞春秋連覇や宝塚記念制覇を達成し、その年... 勝木 淳
ニュース・ブログ レース回顧 [重賞回顧]第36回ホープフルステークス(GⅠ)~よろこびの歌~ 2019年12月30日 ベートーヴェン作曲の交響曲第9番、通称「第九」は彼が最後に作曲した交響曲である。シラーの詞「歓喜に寄す」に曲をつけるという構想は彼が20代前半のころに抱いたものといわれており、その作曲家人生の原点であり集大成であったとされる。第九の第4楽章は「よろこびの歌」として世界中で年の終わりを告げる風物詩となっている。その起源は... 勝木 淳