ニュース・ブログ ブログ・手記PR 「パドックの教科書」の発売にあたって 2023年10月21日 「ここで馬が走るんだ?競馬場って思ったよりも小さいんだね」 初めて競馬場に連れて来られたと思わしき女の子が無邪気に聞くと、 「アハハ、そんなわけないじゃん。ここはパドックと言って、馬の下見をするところ。実際のレースは向こうでやるんだ」と男は笑いながら本馬場の方を指差す。 「へぇー、そうなんだ。知らなかった~。どおりで小... 治郎丸敬之
ニュース・ブログ ブログ・手記 [連載・馬主は語る]ニックス配合とは(シーズン2-36) 2023年10月19日 次に配合する種牡馬を考えがちですが、繁殖牝馬セールで購入した場合、今お腹に宿っている仔の父親も気になるものです。たとえばダートムーアはニューイヤーズデイを受胎している状態で購入しましたが、ニューイヤーズデイの仔がお腹にいるからというわけではなく、むしろ買うまではニューイヤーズデイの存在についてほとんど知りませんでした。... 治郎丸敬之
ニュース・ブログ ブログ・手記 [連載・馬主は語る]背の高い種牡馬、低い種牡馬(シーズン2-35) 2023年10月12日 年末になると、来年度の種牡馬の種付け料が発表され始めます。社台スタリオンステーションが先陣を切って発表すると、優駿スタリオンステーションやアロースタッドなど、他のスタリオン(種牡馬の繋養所)も後に続きます。生産者にとっては、来年、自分の繁殖牝馬にどの種牡馬を配合しようかおおよその見当はつけている時期ですから、種付け料の... 治郎丸敬之
ニュース・ブログ ブログ・手記 [連載・馬主は語る]架空血統表(シーズン2-34) 2023年10月5日 スパツィアーレのことばかりを考えているように見えますが、そうではありません。新しいもの好きではありますが、良いものは古くても大切にします。ダートムーアについては、もうかれこれ1年かけてその配合を考えてきました。彼女にとってはどの種牡馬を迎えるのがベストなのか。ダートムーアも今年で14歳になりますから、繁殖牝馬としては晩... 治郎丸敬之
ニュース・ブログ ブログ・手記 [連載・馬主は語る]蹄の大きさ(シーズン2-33) 2023年9月28日 碧雲牧場の慈さんとスパツィアーレについて話をしているとき、彼がポロっと「スパツィアーレは蹄が大きいのですよね」と漏らしました。僕はスパツィアーレの馬体や顔つきは良く見て購入したつもりでしたが、蹄に関してはそこまでチェックしていないというか、盲点になっていました。慈さんは毎日スパツィアーレを世話してくれるときに細部まで見... 治郎丸敬之
ニュース・ブログ ブログ・手記 [連載・馬主は語る]一心同体(シーズン2-32) 2023年9月23日 嬉しいニュースが飛び込んできました。12月の日曜日、碧雲牧場の慈さんから、「おしい!でも良いレースでしたね!次で順番が回ってきますね!これは名牝の予感」というLINEが突然届いたのです。最初はどの牝馬のどのレースのことを言っているのか全く理解できず、他の牧場の人に送る内容を間違って僕に送ってしまったなと思い、そのまま放... 治郎丸敬之
ニュース・ブログ ブログ・手記 [連載・馬主は語る]合流(シーズン2-31) 2023年9月14日 繁殖牝馬は買っておしまい、ではありません。そのことは誰よりも僕が分かっているつもりです。昨年は繁殖牝馬セールからわずか1か月後に、慈さんからダートムーアが流産してしまったとの電話がかかってきました。ひとときも気が休まることはないのです。スパツィアーレもまず社台ファームから馬運車に乗って、碧雲牧場まで運ばれ、新しい環境に... 治郎丸敬之
ニュース・ブログ ブログ・手記 [連載・馬主は語る]粘り勝ち(シーズン2-30) 2023年8月31日 「よく落とせましたね」と皆に言われ、冷静になって考えてみると、たしかに種付け料300万円(当時)のルーラーシップを受胎したスパツィアーレを550万円(税込み)で落札できたのですから、良いお買い物だったと思います。なぜスパツィアーレは激しい競り合いにならなかったのでしょうか。 祖母に名牝ステラマドリッドがいる良血ですが、... 治郎丸敬之
ニュース・ブログ ブログ・手記 [連載・馬主は語る]勝負は常に紙一重(シーズン2-29) 2023年8月24日 下見をさせてもらった白老ファームの馬たちが登場し、さすが110番のゴールデンドックエーは17歳にして1375万円の値をつけました。1頭でも取れたら回収できると考えるならば安い買い物なのかもしれません。ファナティックは2035万円、アルスフェルトは3300万円です。これぐらいの値がつくとは分かっていましたが、あまりに自分... 治郎丸敬之
ニュース・ブログ ブログ・手記 [連載・馬主は語る]踵を返す(シーズン2-28) 2023年8月17日 朝起きて、準備を済ますと、碧雲牧場の慈さんはすでに迎えに来てくれていました。「昨日もなかなか眠れなかったですよ」と僕が言うと、「いやー、僕もです(笑)」返ってきました。彼も僕も昨日は買えなかったのですから、今日1日が勝負です。ジェイエス繁殖馬セールが開催される静内の会場まで、車でおよそ1時間。今日の狙い馬について話しな... 治郎丸敬之