私が最も捻くれていたのは高校生の頃だった、と思う。周りが「カッコイイ」というモノに対して、冷めた視線を向けていた。文化祭の時だろうか。とあるクラスが当時流行っていた恋愛ドラマを出し物として行った。主人公の相手役に抜擢されたのは、巷で“イケメン“と呼ばれている男子達だった。周りが黄色い歓声をあげる中、私はギロリとその“イ...
シラユキ
ウマ娘をきっかけに競馬に興味を持ち、ソダシの桜花賞で本格的に競馬を始めたUMAJO。
競馬場がある県に在住。
パドックとターフィーショップと競馬メシが大好き。常にアイドルホースを連れて行き、ぬい撮りするのが日課になりつつある。
シラユキの記事一覧
悔しさは、時に、奥底に眠る才能を爆発させる。それは、人間に限らず、馬にも言えるのかもしれない。 あの"女帝"の娘として、デビュー前から大いに期待されていた牝馬がいた。しかしデビューすると、同期のライバルが牝馬三冠を達成、悔し涙を呑んだ。だがその涙は、決して無駄ではなかった──。 その牝馬の名は、アドマイヤグルーヴ。"グ...
「アタシと出会えてアンタの人生、面白くなっただろ?」 『ウマ娘』のゴルシちゃんこと、ゴールドシップの台詞である。これが全てだったのかもしれないと思う。ゲームがきっかけで馬という生き物を調べようと思った時、まず調べたのがゴールドシップであった。そして、思った。 ──ニンゲンみたいだな、この馬は。 本が好きで歴史が好きな私...
小柄でパワー型で粘り強いといえば、ステイゴールド産駒の特徴の一つであろうか。三冠馬のオルフェーヴルや破天荒で予測不能なゆえにファンが多かったゴールドシップ、障害の絶対王者と称されるオジュウチョウサンなど、個性的で強い産駒たちも父同様に愛されている。今回はそんなステイゴールド産駒の一頭・レッドリヴェールについて語ろうと思...
2021年10月24日、私はダラダラとテレビの画面を観ていた。 「つまらないメンバーだな、今回のレースは」 そんなことを思いながら。これは、菊花賞でのことである。 ──その前に私のことを語ろう。この日を振り返る前に、語らなければならないことがある。私の、辛く苦しかった記憶のことだ。 『君さぁ、真面目すぎるんだよねぇ〜』...
豪脚一気は、競馬の醍醐味の一つだ。時にその強さに驚愕させられ、時にレースを狂わせる。「差せ!」という想いが通じたレースは、記憶に深く刻まれる。 今回語るのは、豪脚でクラシック戦線に名乗りを挙げた才女である。 その馬の名はベッラレイアという。父はナリタトップロード。1999年、テイエムオペラオー、アドマイヤベガと共に“三...
もし私が「あなたが思い入れのある世代は?」と問いかけられたら、私の答えは決まっている。「2021年の牝馬世代です」「理由は?」「この時代に私は競馬を始めたから」ちょうど、桜の蕾がほころぶ頃に私は競馬というものを始めた。クラシック戦線が盛り上がる頃である。今回は、この年のフラワーCを回顧したい。牝馬クラシックの幕開けとな...
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語り継がれし「名馬」たち
レース回顧
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[重賞回顧]古馬相手でも適距離では負けられない! 混戦を断った3歳馬シックスペンスが、秋初戦を快勝~2024年・毎日王冠~
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[重賞回顧]春の悔し涙は歓喜の涙に。アクシデントを乗り越えたルガルと西村淳也騎手が、復活のGⅠ初制覇~2024年・スプリンターズS~
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[重賞回顧]いざ、菊の大輪へ 鮮やかに逃げ切ったメイショウタバルが復活の重賞2勝目!~2024年・神戸新聞杯~
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[重賞回顧]春の鬱憤を晴らす豪脚で突き抜けたアーバンシックが重賞初制覇~2024年・セントライト記念~
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[重賞回顧]新星クリスマスパレードが、鮮烈なレコード勝ちで秋華賞の切符を獲得!~2024年・紫苑S~
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[重賞回顧]関東のホープとエースによる叩き合いを制したマジックサンズが、デビュー2連勝で重賞制覇!~2024年・札幌2歳S~
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[重賞回顧]雨中に鳴り響くアキラコール!外ラチ沿いの攻防を制したブローザホーンが悲願のGⅠ初制覇~2024年・宝塚記念~