「名馬」を語る "竜王"の背を追って、真夏の北海道からGⅠロードへ。- ダノンスマッシュ 2022年9月30日 父は日本と香港の2か国でスプリントチャンピオンに輝いたロードカナロア、その初年度産駒として父の背中を追いかけてG1ロードを駆け抜けたダノンスマッシュ。2017年にデビューし2021年末の香港スプリントまで5年間走り抜けた同馬は、ブリーダーズスタリオンステーションで2022年から種牡馬入りを果たしました。ダノンスマッシュ... zakkey(ザッキー)
「名馬」を語る 我が"良き友"サクラバクシンオー。その無骨な現役時代を振り返る。 2022年9月30日 「彼の訃報」を知ったのは京都へ向かう新幹線の中だった。 2011年5月1日、京都で施行される春の天皇賞を観るため品川から新幹線に乗り込んだ。列車が動き出し、ホットコーヒーの蓋の飲み口を開いて、売店で買ったスポーツ紙をカバンから取り出す。1面は天皇賞の馬柱が大きく並び、見出しにはローズキングダムとトウーザグローリーの名。... 夏目 伊知郎
「名馬」を語る 「中山ならなんでも来い!!」。マツリダゴッホのオールカマー3連覇を振り返る。 2022年9月22日 9月に入ると、いよいよ秋競馬が本格化。秋華賞トライアルの紫苑ステークスやローズステークス、菊花賞トライアルの神戸新聞杯、セントライト記念、スプリンターズステークスの前哨戦にあたるセントウルステークスなど、秋の活躍を占うレースが続々と開催されます。 そして古馬の秋初戦として多くの名馬が駆け抜けたレースが「産経賞オールカマ... zakkey(ザッキー)
「名馬」を語る いつかまた、貴女の夢を - シンハライト 2022年9月16日 「もう、競馬場で会えないんだな……」 競走馬引退の報を目にする度、私は茫漠とした寂寥の念を覚える。 傑出した成績を残した競走馬には引退式が執り行われ、名残惜しさを残しつつも惜別の拍手を送る機会が与えられるが、誇らしげに花道を歩んでセカンドステージへ向かえる馬はごく一部。多くの競走馬はひっそりと──あるいは予期せぬ形で... norauma
「名馬」を語る アルコセニョーラ - いつも笑顔をくれるタフなステイ牝馬 2022年9月10日 もう「アラフォー」を名乗れるタイムリミットが近づいてきた私。 最近はなんだか涙腺が緩みやすくなっているらしく、これも齢のせいか、と感じることが多い。 参観日で真っ直ぐ手を挙げて真剣に黒板を見据える子の姿にこみあげ、このご時世で久方ぶりに会った老父が急に小さくなったように見えてはこみあげ、TVロードショーで身軽になったラ... 枝林 応一
「名馬」を語る 北の大地に描いた未来予想図 - トラストが描いた"夢" 2022年9月3日 プロローグ 「地方所属馬、地方からの移籍馬が中央で勝利する!」競馬場でそうしたシーンを見ると、うれしくなる。 子供の頃、大井からダービーを目指して移籍してきたハイセイコーで競馬を知った。叔父に連れて行ってもらった京都競馬場のパドックでハイセイコーに会ったことが「趣味は競馬」を掲げるきっかけになったような気がする。 社... 夏目 伊知郎
「名馬」を語る 夏の終わりに開いた「早咲き」のお嬢さま - ダイワルージュ 2022年8月26日 ゴンドラ席と新潟3歳ステークス 近頃の私は、スタンド上層階の指定席に座ってレースを観戦することが多くなった。 しかし90年代の競馬観戦は、開門と同時にダッシュして目当ての場所にレジャーシートを敷くことからスタート。ゴール板手前のフェンスの最前列に陣取って、通過する馬たちの蹄音を耳へ流し込むことが「競馬観戦の証」だった。... 夏目 伊知郎
「名馬」を語る オーシャンブルー~七つの芝、七つの勲章~ 2022年8月23日 七つの海(ななつのうみ) the Seven Oceans南・北太平洋、南・北大西洋、インド洋、南極海(南大洋(なんたいよう))、北極海の七大洋をいう。(後略)出典小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) 2006年・菊花賞で英雄ディープインパクトに三冠を取らせまいと最後まで食い下がったアドマイヤジャパンが、穏やかな眼差し... 枝林 応一
「名馬」を語る 故・伊藤雄二調教師に導かれ…。史上初、札幌記念の連覇を成し遂げた名牝エアグルーヴの歩みを振り返る。 2022年8月20日 1997年夏 - 秋のG1戦線へ向け、挑戦者として参戦した札幌記念 デビュー前から伊藤雄二調教師を虜にし、1996年にはダイナカールとの親子2代でのオークス制覇を達成したエアグルーヴ。 だが期待馬ゆえプレッシャーだろうか。その後の秋華賞では、周囲の勝ちたい気持ちが空回りしてしまったかのように調整が失敗する。その上、当日... ばん
「名馬」を語る 我こそは“ふるつわもの”。関屋記念3戦2勝のタフガイ、ダイワテキサス。 2022年8月12日 古兵。ふるつわもの。― 多くの戦を経験した老巧の武者。転じて、その道にかけて経験・年功を積んだもの。響きがよい言葉ではないか。同じ意味を持つ「古豪」という言葉がある。個人的な主観ではあるが、「ふるつわもの」は「古豪」よりも不器用な感じがする。そして「古豪」よりも何かしらこだわりを感じさせる。ダイワテキサスにはこの「ふる... 林田麟(りんだりん)