17戦7勝──そのうち新馬戦を除く6勝が左回りのダート戦、右回りは芝ダート含め僅か3回の出走で現役生活を終えた"砂上のサウスポー"カフェファラオ。 7勝のうちG1級競走は連覇したフェブラリーステークスにマイルチャンピオンシップ南部杯を加えた計3勝。中京1900mのG3シリウスステークスでも勝鞍はあるが、得意条件であれば...
コラム・エッセイ
コラム・エッセイの記事一覧
"太陽神"インティ ──まず、はじめに自己紹介させていただくと、筆者はかなりの寒がりである。真冬の肌着はヒートテック超極暖、ズボンの下にタイツ(もちろんヒートテック)は欠かさず、ホッカイロを背中とお腹に貼り付けないと外出できない。競馬を現地観戦することを生きがいとしている筆者でも、2月の東京開催はほぼ自宅観戦である。し...
オペラキッスが追い込んで2着入線した2004年佐賀記念(勝ち馬クーリンガー)は、佐賀競馬ファンとして最も印象に残っています。この頃はまだ佐賀記念においてはJRA勢と地方勢との差が拮抗していた時代。出走メンバーはJRAから佐賀2.000mを非常に得意とする「ミスター佐賀記念」「白すぎ」クーリンガー、前年に群馬記念を制して...
目を見ずに交わされる言葉へ どんなことも諦めるのは簡単だ。可能性を閉ざす言葉はいくらでもある。 「止めろ」「無謀だ」「できるわけがない」。 人は時として、簡単にそんな言葉を使う。もちろん、止めさせるのも、思いとどまらせるのも愛情の一部だったりもする。愛の有無は言葉の表層では推し量れはしない。言葉を発する瞬間の眼差しにこ...
私が最も捻くれていたのは高校生の頃だった、と思う。周りが「カッコイイ」というモノに対して、冷めた視線を向けていた。文化祭の時だろうか。とあるクラスが当時流行っていた恋愛ドラマを出し物として行った。主人公の相手役に抜擢されたのは、巷で“イケメン“と呼ばれている男子達だった。周りが黄色い歓声をあげる中、私はギロリとその“イ...
平地競馬が主流とも言える日本。そのため、日本の競馬ファンの多くは、"海外競馬"と聞くとまず平地競馬を思い浮かべるのではないでしょうか。ただ、日本とはやや異なり、イギリス・アイルランドを中心としたヨーロッパでは、平地競馬と同じくらい"障害競馬"が人気なのです。 日本の海外競馬ファンでも意外と触れる機会が無い、障害競馬。今...
帝王の子であり、皇帝の孫。奇跡の豪脚の孫であり、天馬のひ孫。神馬のひ孫でもあり、喉鳴に三冠を阻まれた二冠馬の玄孫──。 そんな、日本競馬史に輝くドラマを詰め込んだような血統を持つ馬が金沢競馬場の高橋俊之厩舎へ移籍したのは2016年の事である。その馬の名は、クワイトファイン。 担当厩務員も惹かれるその瞳(Photo by...
ホープフルステークスが行われるようになったものの、年末の大一番といえば有馬記念という競馬ファンが多いだろう。だが、私は10年近く前から東京大賞典と決まっている。まぁ、個人的な話をすれば、大みそかに高知競馬のファイナルレースを買って馬券を外し、もやもやしたままひと眠り。そして、目が覚めたら初詣で馬券的中を願って、名古屋や...
「カツハルが乗ると、馬が楽しそうだよな」。 若い頃、ウインズ錦糸町の東館6階で福島競馬を観ていた私に60歳前後のベテランがそう話しかけてきた。 最近、競馬場でもウインズでも知らない人に話しかけられる機会は減った。自分が年齢を重ねたからだろうか。それとも時代へ変遷というものだろうか。私が若い頃、ウインズに行けば、ほぼ必ず...
有馬記念とゴールドシップ 近代競馬発祥の地はイギリスと言われている。その近代競馬が「洋式競馬」として日本に伝わったのが西暦1860年ごろ。そしてイギリスの競馬を模倣する形で日本国内で開催され、戦乱などの様々な困難を乗り超えて発展を遂げてきたのが、日本近代競馬である。 その歴史の中で、日本独自の大レースとして国民的な支持...
アーカイブ
カテゴリー
語り継がれし「名馬」たち
レース回顧
-
[重賞回顧]天まで届け勝利の凱歌。史上まれに見る混戦を制したのはジャスティンミラノ!~2024年・皐月賞~
-
[重賞回顧]中118日の雪辱劇!『マジックマン』に導かれたステレンボッシュが、逆転で桜の女王を戴冠~2024年・桜花賞~
-
[重賞回顧]躍進著しい上村厩舎の大黒柱ベラジオオペラ。ダービーの雪辱を果たし、GⅠ初制覇を達成!~2024年・大阪杯~
-
[重賞回顧]雪辱vs雪辱の死闘を制したマッドクールが、待望のGⅠ初制覇~2024年・高松宮記念~
-
[重賞回顧]傑出した瞬発力でライバルを圧倒!無傷3連勝を達成したシックスペンスが、堂々クラシック候補に名乗り~2024年・スプリングS~
-
[重賞回顧]良血の外国産馬エトヴプレが一気の逃げ切りで後続を完封!~2024年・フィリーズレビュー~
-
[重賞回顧]ミルコ・マジック炸裂! 勝負所でまくりを決めたコスモキュランダが重賞初制覇~2024年・弥生賞ディープインパクト記念~