「名勝負」を語る [Rewind the race]人馬一体~2013年・宝塚記念~ 2020年6月27日 梅雨時期の阪神競馬場で行われる上半期の総決算「宝塚記念」。「グランプリ」とも呼ばれるこの一戦は、年末に行われる有馬記念と同じくファン投票で選ばれた馬が出走するレースとなっている。歴史も古く阪神競馬場で行われるレースの代表格のレースとして施行されているため、どのレースもファンの記憶に残る名馬が多く駆け抜けている。 その中... ハラシュー
「名馬」を語る 月明かりが照らす道~障害重賞6勝馬・オースミムーン~ 2020年6月26日 およそ5年に渡り障害界の第一線で活躍した元競走馬が、第二の馬生を歩んでいる。障害競走の魅力を伝えるべくその道を照らし続け、障害25戦全てを完走・重賞6勝という輝かしい成績を残した名馬だ。 その競走馬は、オースミムーン。 オースミムーンは平地競走を11戦したものの、勝利を収める事は叶わなかった。しかし障害転向という道を経... 川井 旭
それぞれの競馬愛 馬を愛する人のための場所『銀座 Cafe&Barムーティエ』 2020年6月26日 銀座の一等地、地下にある小さなバー。そのバーの客層には、とある特徴がある。カウンターに座る人を見ていくと、一口馬主オーナー、地方競馬オーナー、乗馬ファン……ずらりと「馬が好き」が揃っているのだ。今回はそんな馬好きの集まる場所、Cafe&Bar ムーティエをご紹介する。 名馬カクテルがズラリ!あなたの好きな名馬カ... ウマフリライター
それぞれの競馬愛 今もまだ「私の夢」が走っている~1995年宝塚記念~ 2020年6月25日 思ひ出づる 折りたく柴の 夕煙 むせびもうれし 忘れ形見に新古今和歌集巻第八『哀傷歌』~後鳥羽天皇 『折りたく柴の記』という作品がある。江戸時代中期に新井白石が書いた随筆で、完成したのが享保元(1716)年。生家である新井家のことや、政治的体験談などが記されている書物だ。タイトルである『折りたく柴の記』は、冒頭に書かれ... 並木 ポラオ
「名勝負」を語る 逆転の百万石賞〜2017年・百万石賞〜 2020年6月23日 2017年。この年の百万石賞は、誰が勝つのか大きな注目を集めていた。──無論、競馬である以上、毎年誰が勝つかは注目を集めるが、この年は『特別』と言えた。百万石賞は2010年から前年の2016年までの7年間、優勝馬はジャングルスマイルとナムラダイキチ2頭だけだった。その2頭が2017年の百万石賞を待たずして、相次いで引退... ヨドノ ミチ
それぞれの競馬愛 「あったらいいな」から生まれた、岩手ジョッキー缶バッチ 2020年6月21日 皆さんは競馬場に行くと、何に注目していますか? 私の場合は、グッズコーナーです。お気に入りの騎手のグッズがないかと、ついつい商品の棚を覗いてしまいます。なかでも騎手の似顔絵が描かれたものが好きで「武豊騎手とキティちゃんのコラボ、かわいいなぁ~」「つの丸先生が描いた藤田菜七子騎手のイラスト、味わいがあるよな~」と、いつも... 鞍馬
「名馬」を語る ワンカラット〜苦悩を乗り越えた先にあるもの〜 2020年6月20日 時の流れというのは大変恐ろしいものだ。高校生でも、そう思うことはある。競馬という時間のサイクルが速いブラッドスポーツを見続けていくと、さらにその実感が湧いてくる。 私が通う高校での、とある授業の休み時間。競馬に興味を持ち始めた友人からその週の重賞に出走する馬について問われたので「この子の親は、現役時代めちゃくちゃ強かっ... かんちゃん
「名勝負」を語る 不屈の闘志で幾度も挫折を乗り越えた、遅れてきた天才〜1996年・エプソムカップ〜 2020年6月13日 近代の日本競馬において最も影響を及ぼしている種牡馬といえば、サンデーサイレンスだろう。1994年に産駒がデビューすると、わずか2世代で中央競馬のリーディングサイアー1位の座を獲得。自らは惜しまれつつ2002年にその生涯を閉じるが、2007年まで実に13年連続でリーディングサイアー1位の座を守り続け、あらゆるジャンルのG... 齋藤 翔人
「名勝負」を語る 絆、つながる。2人の調教師が織り成す初代女王〜第1回徽軫賞〜 2020年6月7日 2019年6月金沢競馬場。菅原欣也調教師は管理馬の出走レースもまともに見る暇もないほど、多忙を極めていた。仕事の内容は所属馬の日常管理に出走管理、厩舎の経営などなど。仕事自体は、普段の調教師として働いている時と変わっていない。問題は、その管理する馬の数。 「あの時、120頭位はいたんじゃないかなあ」 その年末に、しみじ... ヨドノ ミチ
「名勝負」を語る pick 8万人以上の観衆が目撃した大脱出マジック〜2009年・安田記念〜 2020年6月6日 日本の競馬史に燦然とその名を刻む名馬ウオッカ。ダイワスカーレットをはじめとする数多のライバルと激闘を繰り返し、勝利したG1は7つにのぼる。2019年、惜しくも15歳の若さでこの世を去ったが、史上初となる東京競馬場の古馬GⅠ完全制覇や、牝馬初の2年連続年度代表馬選出──さらには2011年には顕彰馬に選出されるなど、その数... 齋藤 翔人