![[対談・治郎丸敬之×緒方きしん]今週の「馬体の教科書」第二回トークライブ見どころは?](https://uma-furi.com/wp-content/uploads/2026/08/202608111.jpg)
馬体のプロ・治郎丸敬之さんと、ウマフリ代表の競馬ライター・緒方きしんによる対談企画。
今回は開催が間近に迫った「馬体の教科書」の第二回トークイベントについて取り上げていく。
大盛況に終わった第一回の振り返りから、第二回で取り上げたい新種牡馬、そして今回新たに登壇する「Blooming Horse Club」代表・諏訪守さんの魅力とは。
■大盛況だった第一回トークイベント。新たな競馬ファン層を感じられる場所
緒方:第一回の「馬体の教科書」トークイベント、大盛況でしたね。平日であれだけの人数が集まるのはなかなか珍しいことだと思います。
治郎丸:(大狩部牧場の)下村社長の人気も大きかったと思うよ。大狩部牧場と福ちゃんのYouTubeチャンネルって、割と共通して見てくださっている方が多いんだよね。だから「下村社長も治郎丸も来るなら行こう」みたいな相乗効果があったとは思う。競馬の話を聞くために、お金を払って平日のイベントまで足を運んでくださる方って、実際にはそんなに多くないはずじゃない? それでもあれだけの方に来ていただけた。内容を聞きたいというのはもちろんだけど、「この人たちに会いたい」という気持ちで来てくださった方もかなり多かったんじゃないかな。下村社長を呼んでおきながら全然人がいない、という状況を避けられてひと安心。

緒方:イベントの主催側からすると、ゲストの方を呼んでおいてお客さんが少ないというのは避けたいんですよね。僕も以前イベントを開催した時、人が集まるかどうかでかなりドキドキしました。それこそ、その時のゲストは治郎丸さんでしたね!
治郎丸:結構ドキドキするよね。ウマフリさんのトークイベントは去年と今年、2回呼んでもらっているね。
緒方:その節はありがとうございました。さて、今回のイベントは全体の雰囲気という点でも、かなり雰囲気が良かったんじゃないでしょうか。僕はイベントが終わってすぐ関係者控え室に戻って待っていましたが、治郎丸さんが全然戻ってこない(笑) 控え室に戻らずに帰ってしまったのかと思いましたよ! 実際は最後のサイン会がかなり長く続いていたらしいですね。それだけ皆さんが楽しんでくれていたんだと思います。実際にみなさんにお会いしてどうでしたか?
治郎丸:あのイベントでひとつ分かったことがあって、皆さん、本当にたくさん差し入れを持ってきてくださるんだよね。で、直後に福ちゃんの前夜祭とデビュー戦が控えていたから、「そっちではもっとすごいことになるぞ」と思って。当日は持ち帰るための袋まで用意した(笑) 案の定、事務所がお菓子の倉庫みたいになるくらいいただいた。とても有り難くいただいているけど、今後は基本的に手ぶらで来てもらって大丈夫です。持ってきていただけるのは本当にうれしいことなんだけど、お気持ちだけ頂戴いたします。
緒方:そういえば打ち上げの時にお菓子を抱えていらっしゃいましたね。ウマフリのイベントはあまり差し入れとかいただかないので、ちょっと羨ましかったです。あ、でも昨年春のイベントでは、楽屋に、ウマフリでご活躍いただいているライターの齋藤翔人さんから差し入れはありましたね。
治郎丸:大福ね!あれはめちゃくちゃ美味しかった!
緒方:差し入れの件はさておき、それ以外で第一回目のイベントで感じた反省点などはありましたか?
治郎丸:一番は時間だね。1時間半で4人が話すとなると、圧倒的に足りない。ひとつひとつを掘り下げようとすると、1時間半で話せることって意外と少ないし、組み立てるのも難しいところがあるよね。
緒方:たしかに尺が全然足りてませんでしたね。2人とも話したいことがたくさんあるから(笑) 僕は聞いている側でしたけど、非常によいトークイベントだと思いました。「楽しい」というより、「興味深い」という意味でずっと聞き入っていましたね。本に書いてある内容も、実際に本人の口から聞くことで細かいニュアンスまで伝わりますし、その場でしか出てこない話もありました。書籍とイベントの連動性という意味でも、すごく良い時間で。あの雰囲気もやっぱりトークイベントならではという感じがしますね。あと、僕がかなり印象的だったのが来場者の層でした。女性のお客さんがものすごく多かったですよね。
治郎丸:そうなんだよね。僕の感覚では半数以上が女性だったと思うよ。これまで僕が書いてきた競馬本やブログは、やっぱり男性の読者が多かった。でも、福ちゃんや大狩部牧場のYouTubeを見てくださっている方は、逆に8~9割くらいが女性なんだよね。これまでとは全く違う層だし、しかも実際にイベントや競馬場まで来てくださる。行動力がすごいよね。従来の競馬イベントとは、少し違う空気があったと思う。福ちゃんをきっかけに、今まで僕の本を読んでくれていた方とはまた違う層の方に知っていただけるようになった。それはすごく良いことだと思ってるよ。競馬に興味を持つ入口って、別に馬券だけじゃなくていいじゃない? 馬そのものが好きだったり、人と馬との関係を見て好きになったり、YouTubeを見ているうちに競馬場へ行きたくなったり…いろいろな入口があっていいと思うんだよね。
緒方:まさにそうですね。従来から競馬を好きだった方だけではなくて、馬そのものや牧場、携わる人たちをきっかけに競馬を好きになった方もいる。こういう新しい流れを、競馬界の中でもっと大きくしていけたら面白いですよね。競馬そのもののありかたに変化も出てきているなかで、それに合わせて伝え方が変わっていっても良いのでは、と。そういう意味では、第一回はイベントの内容だけでなく、「こういう方たちが競馬のイベントに来てくれるんだ」という発見もあったわけですね。
治郎丸:それはすごくあったね。僕自身も新しい可能性を感じたイベントだったよ。
■第二回の見どころ。ホットロッドチャーリー、シュネルマイスター、そして諏訪守さんの登壇
緒方:では、それらを踏まえて第二回についても伺いたいです。前回話せなかったことも含めて、第二回ではどんなことを話したいと思っていますか?
治郎丸:前提として、前回と同じことを話しても仕方ないと思っているんだよね。種牡馬に関しては、第一回はエフフォーリアやサリオスを中心に話したから、第二回は僕がかなり期待しているホットロッドチャーリーだったり、チュウワウィザードだったりをテーマにしようかなと。あとは、来年産駒がデビューを控えているシュネルマイスターも面白いよね。
緒方:シュネルマイスターですか!実は、僕もかなり面白いと思っている種牡馬なんですよ! 産駒を見ていると、かなり母方の特徴を出しているように感じる馬も多くて……と、この話はまた別の機会にしましょうか。そして前回のイベントでは、治郎丸さんが仰るように下村優樹さんとの組み合わせ自体を楽しみに来ていた方もかなり多かったと思います。今回の場合は「Blooming Horse Club」代表の諏訪守さんがゲストとなります。

治郎丸:諏訪さんがこういう一般向けのイベントに出てくださること自体がかなり貴重な出来事だと思ってるんだよね。もちろん「Blooming Horse Club」の代表として知っている方もいると思うけど、僕としてはクラブの話だけじゃなくて、「諏訪守という人はどういう人なのか」というところも知ってもらいたい。すごく面白い人だし、何よりスケールが大きいんだ。「馬体を見る」という点でも、諏訪さんは馬の立ち写真を本当にたくさん見ていて、しかもものすごくよく覚えてる。僕だったら募集時のエフフォーリアの写真を見て、「これはエフフォーリアだ」と分かることはあるけれど、諏訪さんの場合、パッとフォトパドックを見せたら、「これは有馬記念前の写真だ」とか、いつ撮られた写真なのかまで分かったりするんだよね。
緒方:馬名を当てるだけじゃなく、時期まで覚えている、ということですか。それって単純に、たくさん写真を見ているというだけじゃなくて、募集時→2歳→3歳→古馬と、点ではなく線で見ているということですよね。それを大量に記憶しているというのは、かなり興味深いです。そういうエピソードがあるからこそ、治郎丸さんほど馬体を見ることにかけてプロフェッショナルな方に「これは本物だ」と思わせるものがあったということですね。
治郎丸:おそらくだけど諏訪さんは、横のつながりとか視覚的な記憶力が非常にいいタイプの、ちょっと天才的な人なんだと思うんだよね。ものすごい数の比較材料が頭の中に入っているんだと思うよ。僕も最初はちょっと半信半疑だったけど、実際に話していると、「あ、この人は本当に覚えてるんだな」と思う場面が何度もあった。だから、僕とはまた違う視点から馬体について話してくれると思うし、馬体に興味がある方にはかなり面白いんじゃないかな。
緒方:治郎丸さんと諏訪さんで、同じ馬を見ても違う結論になる可能性もあるわけですよね。それは面白そうだなぁ。さらに今回は、「Blooming Horse Club」の馬づくりそのものも大きなテーマになりそうかな、と思っています。現在も大工事をなさっていて、私もその現場は見せていただいたことがありますが、スケールがすごいですよね。
治郎丸:諏訪さんは、生産から育成、外厩まで本当にこだわって取り組んでいる人なんだよ。僕もブルーミングのカタログを作る時に少しお手伝いしたんだけど、そういう馬づくりの話をしてもらうと、本当に止めどなく出てくる。それくらい競馬が好きだし、「どうすればもっと良い馬を作れるのか」を本気で考えている人なんだよね。今も生産から育成、外厩まで本当にこだわって取り組んでいる人なんだけど、根底にあるのは「日高に新しい風を吹かせたい」という思いなんだと思う。大きな牧場と同じことをするんじゃなくて、「自分たちだからできることは何なのか」というのを常に考えている。ブルーミングも新しいクラブだから、もちろんこれから作っていく部分はたくさんある。でも新しいからこそ、既存の形に縛られずにできることもあるんじゃないかな。そのスケールの大きさも含めて、話を聞いてほしいなと思うよ。
緒方:こう聞くと、下村社長がいらっしゃった前回とは、全然違うお話をたくさん聞けそうなイベントな気がしてきますね。第一回に来てくれた人にも「今回は今回で面白かった」と思ってもらえそうです。
治郎丸:前回は下村社長に来てもらって、生産牧場の側から馬を見る話があった。今回は諏訪さんがいることで、クラブだったり育成だったり、また違う立場から馬を見る話ができると思う。だから第一回とはまた全然違ったイベントになるはず。また時間が足りなくなるかもしれないけど、できる限りは、来ていただいた方に有意義で興味深いと思っていただけるような話を届けたいね!
多くのファンが訪れ、盛況のうちに幕を閉じた第一回トークイベント。その場では、書籍だけでは伝わらない馬体の細かな見方はもちろん、登壇者同士だからこそ広がっていくトークや、普段なかなか聞くことのできない話も飛び出した。
第二回では、ホットロッドチャーリーやチュウワウィザード、シュネルマイスターといった新種牡馬候補に加え、新たに諏訪守さんが登壇。豊富な馬体の記憶と独自の視点、そして「Blooming Horse Club」で取り組む馬づくりについても、掘り下げた話が聞けそうだ。
果たして治郎丸さんや諏訪さんの口から、どのような話が飛び出すのか。8月14日の開催を楽しみに待ちたい。
■イベント詳細
馬体の教科書 大ヒット記念トークライブ!
開催日時:2026年8月14日(金)19:00~20:30
会場:高田馬場BSホール 〒171-0033 東京都豊島区高田3-10-12 白夜書房ビルB1F
アクセス:JR山手線高田馬場駅早稲田口徒歩3分 西武新宿線高田馬場駅早稲田口徒歩3分
登壇者:治郎丸敬之さん×諏訪守さん×折原日菜さん×岡田ちほさん
入場料:2,500円(税込)
販売開始:2026年7月23日 10:00
販売終了:2026年8月13日 23:59
イベントチケットの購入はこちらから https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2629427

![[連載・片目のサラブレッド福ちゃんのPERFECT DAYS]牝馬が多く生まれるから名牝系になる(シーズン2-29)](https://uma-furi.com/wp-content/uploads/2026/08/70D20928-58FB-445F-B60E-FEBA331FC751-300x225.jpg)