今も駆ける スター"ウマ娘"の血を引く者たち〜今週の新馬戦(8/7,8/8)〜

巷で話題になっているゲームアプリ「ウマ娘 プリティーダービー」。

実際の競走馬をモデルにしたこのゲーム。登場するウマ娘たちの中に現役で走っている馬をモチーフとしたキャラクターはいませんが、子供、孫あるいは親戚にあたる馬が現役で駆けている例はたくさんあります。

そういった競走馬を「ウマ娘 プリティーダービー」から競馬を持った方々にも応援してもらいたい。そんな思いからこの「今も駆ける スターの血を引く者」では、ウマ娘にも登場するキャラクターのモデルとなった競走馬と血縁関係に当たる馬を、その週のレースからピックアップして紹介していきたいと思います。

今週は合計3頭の新馬を紹介します。

土曜新潟5R ブタノカックーニ

新潟5Rでデビューするこの馬。祖父にサクラバクシンオー、母方の曽祖父にアグネスタキオンがいる血統です。

しかし、この馬を見てまず気になるのはその名前でしょう。名前の由来はずばり「豚の角煮」!
ダービースタリオンとかウイニングポストと言った競走馬育成ゲームで、もう付ける名前がなくなった時にその日の晩御飯を適当につけたような名前ですが、実在する競走馬です。

この馬主さんは今年の2歳馬でパンケーキ、ミカンダイフク、プレミアムマンゴー、メロンボールと言う馬を所有しているので、もしかしたらお腹がすいているときに馬名を考えていたのかもしれませんね(笑)。

いかにも適当に考えたような名前なので「あんまり期待されてないんじゃないか」と感じる人も多いでしょうが、この馬がデビューするのは素質馬が多くデビューする芝のマイル戦。メンバーも強敵になると考えられるのでまるっきり期待してない馬を走らせる理由はありません。意外とこのブタノカックーニも期待されているのかもしれません。

ちなみに地方大井競馬には「サバノミッソーニ」と言う馬もいます。こちらはもちろん「サバの味噌煮」が馬名の由来。この2頭が対戦する日が来たら面白いですね。

日曜新潟5R インダミタブル

ブタノカックーニとは異なり(?)、「不撓不屈(強い意志をもって、どんな苦労や困難にもくじけないさま。)」と言うカッコイイ馬名の由来を持つインダミタブル。この馬は父がトーセンジョーダン、母の父がフジキセキ、母の母の父がサクラバクシンオーと3世代ウマ娘のモデルとなったキャラクターの血が流れています。

インダミタブルの父トーセンジョーダンは2011年の秋の天皇賞勝ち馬。この時の勝ちタイム1.56.1はいまだに日本レコードです。この「1.56.1」と言うタイムが出た時はかなりの衝撃でした。競馬に明るくない人に説明するのであれば「オリンピック陸上男子100m決勝の優勝タイムが8秒台」とイメージしていただければわかりやすいでしょうか。それくらい異次元のタイムと言えると思います。(ちなみにそれまでのレコードタイムは2008年の秋の天皇賞でウオッカが記録した1.57.2です)

これだけ聞くとトーセンジョーダン=スピードタイプというイメージを持たれる方もいるかもしれませんが、3200mの春の天皇賞で2着に来ていたり、2500mの重賞アルゼンチン共和国杯を勝ったりとスタミナも豊富な馬でした。まだ重賞で勝ち負けする産駒は出てきていませんが、そのうち大物を出す可能性も十分にありそうな種牡馬です。

ちなみにウマ娘でもおなじみのゴールドシップはこのトーセンジョーダンの姿を見かけると必ず蹴りに行っていたという伝説があります。いつかゴールドシップ産駒とトーセンジョーダン産駒の対決が見てみたいですね。

日曜新潟6R エイカイマッケンロ

ブタノカックーニと同じく芝のマイルと言う条件でデビューするエイカイマッケンロはダイワスカーレットの孫にあたります。個人的にはつい最近までダイワスカーレットが現役で走っていた気がするので普通に孫が走っているのを見るとつくづく時が流れるのは速いなと思います。

ダイワスカーレットは父が私の最も愛する馬アグネスタキオンだったこともあり現役時代はずっと応援してきた馬。その強さは「レースの上手さ」と「持続力の高さ」と言えると思います。

レースの上手さは、3歳時の「好スタートからベストポジションをキープしペースを落としつつも勝負所で素早く抜け出す」と言うレースぶりに現れていると思います。それゆえに「生涯2着を外したことがない」と言う安定感に繋がったのではないでしょうか。

持続力の高さを見せつけたレースとしては、ウオッカの2着に敗れた秋の天皇賞とその次の有馬記念が印象的です。

秋の天皇賞では休み明けと言う事もあり前半ややかかりながら1000m58.7と言うやや速めの流れで逃げて、直線残り200mのところで一度は完全にウオッカとディープスカイ(3着馬)に前に出られながら、そこからさらに差し返して写真判定にまで持ち込むと言う圧巻のレースぶりを披露。後にも先にも「レースを見て鳥肌が立った」のはこのレース、とりわけダイワスカーレットの差し返し、以外にありません。

続く有馬記念では逃げるダイワスカーレットに後続馬が次々とプレッシャーをかけていき「あの馬を負かす」と言う競馬をしたにもかかわらず、それらにやられるどころか逆にプレッシャーをかけてきたG1ホースたちが次々にバテていくと言う展開に。結果、ダイワスカーレットは悠々と逃げ切り、2着には後方で脚を溜め自分の競馬に徹した最低人気のアドマイヤモナークが入る波乱になりました。フジテレビの競馬中継で解説をしていた井崎脩五郎氏に「超一流を相手に並の一流がみんなバテちゃった」と言わしめるレースでその強さを見せつけました。

ダイワスカーレットは孫はまだJRAで勝利はありませんが、子供は新馬戦で4勝を挙げておりデビュー戦に強い血統でもあります。エイカイマッケンロにもその強さを発揮してもらいたいところです。

開発:Cygames
ジャンル:育成シミュレーション
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配信:日本
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