2021年産駒達のJRA新馬戦も36戦が終了。
7月最初の開催が終わりました。
今回も世代全体のうち3割前後しか勝ち上がることができない、狭き門を突破した2歳馬4頭を紹介していきたいと思います。
2023年07月02日(日)
函館5R 芝1800 曇・良 5頭
ワンブランチ
牝馬
ハービンジャー×ナル
母の父:ノヴェリスト
所属:美浦)上原佑紀厩舎
生産:チャンピオンズファーム
鞍上:佐々木大輔騎手
430㎏ 3番人気 5枠5番
平成生まれ初の中央調教師、上原調教師が今年の新馬戦初勝利を挙げました。
ハービンジャー産駒ワンブランチは、絶好調の佐々木騎手を背に5頭立ての一番外からスタート。
ゲートの出は今一つでしたが行き脚はスムーズで、外寄り3-4番手でレースに入っていきます。
後方からレディマキシマが上がってきたタイミングで進出を開始し、直線に入ると4頭がほぼ横並びでスピード勝負に。
カンジを競り落とし、ライフセービング、リヤンイヴェールと同タイムの決着をアタマ差で制しました。
勝ち時計は1分53秒4。
長谷川千代子オーナーはこれが嬉しいJRA初出走初勝利となりました。
中京5R 芝1600 晴・良 8頭
ルージュスタニング
牝馬
Into Mischief×ボインビューティー
母の父:Giant's Causeway
所属:栗東)友道康夫厩舎
生産:ノーザンファーム
鞍上:坂井瑠星騎手
492㎏ 2番人気 7枠7番
東京HR所属馬から連日の新馬戦ウィナー誕生です。
好スタートを切ったルージュスタニングはスムーズにスピードに乗り、外寄り3-4番手でレースを進めます。
余力を感じさせつつ外を回って直線に入ると、ノーステッキのまま力強く抜け出していき、2着馬セキトバイーストに1馬身半差をつける完勝で初陣を飾っています。
勝ち時計は1分36秒7。
父の産駒や血統表にはダートでの活躍馬が多い中での芝の新馬勝ち。
次走以降の選択や活躍に注目の1頭となりそうです。
福島5R 芝1800 晴・良 16頭
トレミニョン
牝馬
リアルインパクト×トレラピッド
母の父:Anabaa Blue
所属:美浦)和田勇介厩舎
生産:社台ファーム
鞍上:西村淳也騎手
438㎏ 2番人気 4枠8番
この世代の産駒が5代目となります種牡馬リアルインパクトが、今年の新馬戦初勝利です。
好スタートを切ったトレミニョン。
無理に主張していくことはせず、5番手で折り合いレースを進めます。
前との距離を縮めながら直線に入ると、逃げていたゴードンテソーロと内ラチの間にスペースを見い出しそこから一気に先頭へ。
同じ社台RH所属のティンクとの競り合いをハナ差で制し、見事勝ち上がりを決めました。
勝ち時計は1分51秒6。
社台RHからは6月1週目以来、今年2頭目の新馬戦勝ち馬誕生となりました。
福島6R 芝1200 晴・良 10頭
ビッグドリーム
牡馬
ビッグアーサー×アンナペレンナ
母の父:Tale of Ekati
所属:栗東)西園正都厩舎
生産:バンブー牧場
鞍上:幸英明騎手
516㎏ 1番人気 8枠10番
昨年、2つ挙げた新馬戦での勝ち星がどちらも夏だった幸騎手。今年も夏競馬で新馬戦1勝目です。
既にオープンクラスやリステッドでの勝ち鞍があります3歳馬ビッグシーザーの全弟になるビッグドリーム。
一番外から素晴らしいスタートを決めると、内から出てきたパキラ、コパノアルベールを先に行かせて3番手で追走していきます。
楽な手応えのまま早めに先頭に並びかけると、直線はノーステッキのまま脚を伸ばしていき、2着メイザーキックに6馬身差をつける完勝でダントツの1番人気に応えました。
勝ち時計は1分10秒2。
兄と共に、短距離戦線での活躍に期待の1頭です。
以上、7月2日開催のメイクデビュー勝ち馬4頭を紹介しました。
この仔達がこれからどのような走りを見せてくれるのか、今後の成長と活躍を楽しみに応援していきたいと思います。