[リーディング]キズナが7週間ぶりに種牡馬リーディングの首位を奪取!C.ルメール騎手、杉山晴紀、池江泰寿厩舎は土日の連対率7割

競馬の流れは、数字で如実に表れる。好調な陣営や種牡馬を見つけ、注目するのも楽しみのひとつと言えるだろう。先週の競馬をリーディングの順位とともに振り返る。

■厩舎リーディング 杉山晴紀、池江泰寿の2厩舎が土日の連対率7割以上を記録

先週はダービートレーナーの2人が大活躍。池江泰寿厩舎は土曜阪神8Rの3歳以上1勝クラス芝2200m戦(マイバレンタイン・田口貫太騎手)、日曜阪神6Rの3歳未勝利芝2000m戦(エースフライト・坂井瑠星騎手)で2勝。この週は他に2頭が出走していたが、掲示板外はゼロ、2着1回の活躍ぶりを見せた。

そして、先々週にロブチェンでダービートレーナーに輝いた杉山晴紀厩舎も負けじと管理馬が好走。勝利こそ日曜阪神8Rの3歳上1勝クラス芝1400m戦(ワンコールアウェイ・川田将雅騎手)のみに終わったが、それ以外に出走した管理馬6頭の内、4頭が2着以内に入線。連対率はこの週、4頭以上の馬を出走させていた厩舎の中では池江厩舎に次ぐ71.4%を記録。現段階で厩舎リーディングのワン、ツーを飾っている2人の存在感をありありと見せつけた1週間だった。

先週が終了した時点での順位は以下の通り。

1位 杉山晴厩舎 28勝(+1勝) 先週1位
2位 池江厩舎 24勝(+2勝) 先週2位タイ
3位 矢作厩舎 23勝(+1勝)先週2位タイ
4位 手塚久厩舎 22勝(+1勝)先週3位タイ
5位タイ 寺島厩舎 21勝(+0勝) 先週3位タイ
5位タイ 大竹厩舎 21勝(+1勝) 先週7位タイ
5位タイ 藤原厩舎 21勝(+0勝) 先週4位タイ
8位 福永厩舎 20勝(+0勝) 先週7位タイ
9位タイ 鹿戸厩舎 19勝(+0勝) 先週9位タイ
9位タイ 加藤士厩舎 19勝(+0勝) 先週9位タイ

連対率だと上位2人が抜けているが、複勝率まで広げると池添学厩舎は管理馬5頭が出走し、うち4頭が馬券圏内に入線。8割ジャストという高数値を記録している。安田記念ではワールズエンドが7番人気ながら2着に好走と、厩舎の勢いも乗ってきそうな成績だ。現在のリーディング39位からどこまで上昇できるだろうか。

■騎手リーディング 土日で4勝のC.ルメール騎手、連対率は7割!

先週もまたまたルメール騎手旋風だ。土曜東京4Rの2歳新馬芝1400m戦(ラードンチェイス・古賀慎明師)で制し、2026年、関東最初の新馬戦を制したかと思うと、続く5Rの2歳新馬芝1600m戦も勝利。新馬戦2連勝を飾った。さらに翌日曜は東京9Rの香港ジョッキークラブトロフィー(3歳上2勝クラス 芝2000m戦 ゴーラッキー・黒岩陽一師)、12Rの小金井特別(3歳上2勝クラス ダ1600m戦 マクリール・手塚貴久師)と2勝。土日で4勝と、リーディングトップを独走するうえで大きな数字の加算となった。

しかし、勝利数もさることながら、土曜日は騎乗機会7回の内、5戦で2着以内に入線。土日をあわせても3着以下となったのは10回中3回しかなく、その連対率は7割と非常に高水準と言える。

今年の1月小倉では6回騎乗して全て馬券内という快挙も達成しているだけに、ルメール騎手にとっては珍しい記録ではないかもしれない。とはいえ、彼が世界に誇るトップジョッキーと言われるゆえんを、改めて競馬ファンに知らしめたと考えられる結果ではないだろうか。

先週が終了した時点での順位は以下の通り。

1位 C.ルメール騎手 84勝(+4勝)先週1位
2位 岩田望騎手 66勝(+3勝)先週2位
3位 松山騎手 56勝(+1勝)先週3位
4位 横山武騎手 50勝(+1勝)先週4位
5位 川田騎手 49勝(+2勝)先週5位
6位 西村淳騎手 46勝(+1勝)先週6位
7位 丹内騎手 39勝(+3勝)先週7位
8位 坂井騎手 37勝(+3勝)先週9位
9位 戸崎騎手 35勝(+0勝)先週8位
10位 武豊騎手 34勝(+2勝)先週10位

図抜けた連対率を記録したルメール騎手は、気づけば今年84勝。年間100勝まであと16勝に迫っており、このペースで行けばあと1か月後にはその数字に到達することとなる。今年も例年通り約1か月の休暇を取るのかは分からないが、名手のこれからの数字の伸びに、あらためて注目したいところだ。

■種牡馬リーディング 3つ巴から抜け出したのはキズナ!しかし追う2頭もすぐそこに

先週の記事で、「来週のこのコーナーでは、またしても3頭の行方を知らせることになるかもしれない」と記した通り、安田記念の結果によってまたも首位が入れ替わった。先週時点で3位だったキズナを父に持つシックスペンスが同競走を制したことで、一気にトップまで浮上。同種牡馬は3月4週が終了した時点以来となる首位奪還となった。

しかし、2位のキタサンブラックとはわずか6000万円の差。今週の宝塚記念の1着賞金は3億円で、2着が1億2000万円ということを考えると、みたびこの順位はあっさりひっくり返ってもおかしくない。

そしてキタサンブラックにとって宝塚記念は、息子のクロワデュノールが満を持して春古馬三冠に挑む大事な1戦。かつて自身が現役時代に挑み、果たせなかった大記録に息子が挑むというのは、血のロマンも感じる。

対するキズナも香港帰りのジューンテイクに、ダイヤモンドSを制して本格化を感じさせたスティンガーグラスがスタンバイ。まさに「大阪・夏の陣」となりそうな1戦を予感させてくれる。果たして、上半期の締めくくりが終わった際、誰の頭上に1位の王冠は輝いているだろうか。

先週が終了した時点での順位は以下の通り。

1位 キズナ 68勝(+5勝) 先週3位
2位 キタサンブラック 50勝(+2勝) 先週1位
3位 ロードカナロア 45勝(+3勝) 先週2位
4位 エピファネイア 47勝(+1勝) 先週4位
5位 ドレフォン 44勝(+2勝)先週6位
6位 レイデオロ 39勝(+1勝) 先週5位
7位 サートゥルナーリア 39勝(+2勝)先週7位
8位 モーリス 37勝(+0勝)先週8位
9位 ドゥラメンテ 19勝(+0勝)先週9位
10位 リアルスティール 20勝(+0勝)先週10位

現在リーディング13位につけているルヴァンスレーヴだが、今週の水曜日には東京ダービーにシルバーレシオ、兵庫のゴッドフェンサーが出走予定。前者はユニコーンSを、後者は兵庫の地で二冠を達成しての転戦となるため、どちらも前走勝利の余勢を駆って臨むこととなる。JRAのリーディングには直接関係はないが、果たして、産駒がGⅠ級競走の初制覇を達成し、父に追い風を吹かせることはできるか。

■生産者リーディング 2歳新馬の開幕戦、5戦中4戦をノーザンファーム生産馬が勝利

今年も世代最初の新馬戦が終了したが、5戦開かれたレースの内、4戦をノーザンファーム生産馬が制覇。特に土曜阪神5Rの2歳新馬芝1600m戦を制したジーティーサクラ(北村友一騎手・吉岡辰弥厩舎)は、上り3ハロン32秒4という異次元の脚を繰り出しての勝利で、来春同じ条件で行われる桜の香りを確かに感じさせる走りだった。

それ以外の3つを制した2歳馬たちも素質溢れる走りを見せており、また来年のクラシックもノーザンファーム旋風が巻き起こりそうな予兆を感じる結果であった。

先週が終了した時点での順位は以下の通り。

1位 ノーザンファーム 267勝(+13勝)先週1位
2位 社台ファーム 117勝(+3勝)先週2位
3位 社台コーポレーション白老ファーム 36勝(+0勝)先週3位
4位 三嶋牧場 29勝(+1勝)先週4位
5位 下河辺牧場 26勝(+1勝)先週5位
6位 ケイアイファーム 22勝(+2勝)先週6位
7位 ノースヒルズ 30勝(+2勝)先週7位
8位 追分ファーム 25勝(+2勝)先週9位
9位 ダーレー・ジャパンファーム 31勝(+1勝)先週8位
10位 岡田スタツド 20勝(+0勝)先週10位

4位の三嶋牧場は3位の社台コーポレーション白老ファームと約3000万円の差。昨年の覇者であるメイショウタバルを宝塚記念に送り出すだけに、もし連覇が叶えばの一気に単独3位に立ち、4位以下を突き放す絶好のチャンスとなる。


今週をもって上半期のGⅠシーズンは終わりを告げ、季節は夏競馬に向かっていく。陣営にとっても一区切りとなるこの季節、熱い夏に繋がる大きな一歩を踏み出すのは誰となるか。

そしてアツくなる夏、我々ファンも競馬観戦の際には、紫外線や熱中症対策を行い、人馬の応援を行うよう心掛けたい。

写真:@gomashiophoto、INONECO、ぼん(@Jordan_Jorvon)

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