昭和から平成にかけて日本の競馬を振り返るとき、ターフを彩った数々の勝負服がある。シンボリ牧場の緑・白襷・袖赤一本輪に、メジロ牧場の白、緑一本輪、袖緑縦縞の勝負服。さらにはタニノの冠号でお馴染み、カントリー牧場を経営していた谷水雄三氏の、黄、水色襷の勝負服など。 そして、桃、白一本輪、桃袖の勝負服も、決して忘れてはなるま...
齋藤 翔人
6歳の時、父親の部屋にあった月刊『優駿』を見たことと、イナリワンが制した天皇賞(春)を現地観戦したことがきっかけで競馬に魅了される。
初めて遊んだ競馬ゲームは、ダービースタリオンMacintosh版。好きは馬はホッカイルソー。
共著に『競馬 伝説の名勝負』シリーズ、新刊『ゴールドシップ伝説 愛さずにいられない反逆児』(星海社新書)
齋藤 翔人の記事一覧
72回目を迎える伝統の長距離重賞ダイヤモンドSは、数少ない3000m以上のレース。過去には、スピードシンボリやダイシンボルガードといったGI馬が勝利し、平成以降は、スルーオダイナ、ユウセンショウ、フェイムゲームなど、いぶし銀のステイヤーたちが連覇を達成した。 年に一度の特殊な条件で、リピーターが出やすいのが特徴。しかし...
2022年、JRAで最初に行なわれるGIフェブラリーS。秋以降に国内外のGIを制したテーオーケインズやマルシュロレーヌ。そしてチュウワウィザードなどは、海外遠征のため出走しなかったものの、GI馬が10頭集結。ダートのマイル王を決めるに相応しいメンバーが顔を揃えた。 実力伯仲で、6頭が単勝10倍を切る大混戦。その中で、レ...
2012年からの5年間で、4頭の皐月賞馬を輩出した共同通信杯。その流れは、一度途切れたように思われたが、2021年、エフフォーリアが6年ぶりに共同通信杯と皐月賞を連勝。さらに、ダービー2着を挟んで、天皇賞・秋と有馬記念も制し、見事、年度代表馬に輝いた。 一方、そのエフフォーリアに唯一黒星をつけたのが、共同通信杯3着のシ...
2022年、阪神競馬場で最初に行なわれる重賞が京都記念。過去2年は、同世代の牝馬クロノジェネシスとラヴズオンリーユーが勝利し、ともにそこからGIを3勝。前者はグランプリ3連覇を達成し、後者は日本調教馬として初のブリーダーズカップ制覇と、史上初の海外GI年間3勝の偉業を達成。それぞれが、歴史的名牝へと駆け上がった。 20...
1986年まで、中京競馬場で行なわれていたきさらぎ賞。過去の勝ち馬から、スペシャルウィークやネオユニヴァースといったダービーが誕生している。一方、2006年の2着馬メイショウサムソンは、ダービー他、GIを4勝。2011年3着のオルフェーヴルは、続くスプリングSから連勝を重ねて三冠馬となり、最終的にGIを6勝。歴史的名馬...
菊花賞当日の5レースに行なわれる新馬戦は、後のGI馬を多数輩出してきた出世レース。改めて、その実績を振り返ってみる。 2020年 1着シャフリヤール:ダービー2018年 1着ワールドプレミア:菊花賞、天皇賞・春2013年 1着トーセンスターダム:豪・GIトゥーラックH、エミレーツS2012年 1着エピファネイア:菊花賞...
シルクロードSは、2ヶ月後に行なわれる高松宮記念の前哨戦。当初はオープン特別として行なわれ、高松宮記念(当時は高松宮杯の名称)がGIに昇格した1996年、重賞へと昇格した。 その昇格初年度の覇者フラワーパークが本番も連勝すると、以後も、このローテーションで高松宮記念に出走した数多くの馬が本番でも好走。2021年現在、高...
古馬混合の短距離路線が本格的に整備されたのは、1984年のグレード制導入以降。それまでハンデ戦として行なわれていた安田記念がGIに格付けされ、マイルチャンピオンシップが新たに創設された。一方、さらに距離の短いスプリント路線が整備されるには、元号が平成に変わるのを待たなければならなかった。 それまでGⅡだったスプリンター...
東日本でシーズン最初に行なわれるGⅡ、アメリカジョッキークラブCは、創設から60年以上が経過した伝統の中距離重賞。かつては、ミホシンザン、サクラホクトオー、スペシャルウィークといったGI馬が勝利している。その一方で、メジロブライト、マツリダゴッホ、トーセンジョーダン、そしてルーラーシップが後にGI馬へと上り詰めた。 2...
アーカイブ
カテゴリー
語り継がれし「名馬」たち
レース回顧
-
[重賞回顧]”バド”の雪辱を、”スタニング”が晴らす見事な勝利~2024年・エリザベス女王杯~
-
[重賞回顧]夕暮れに映えた白き古豪、ハヤヤッコ~2024年・アルゼンチン共和国杯~
-
[地方レース回顧]意地の連覇、意欲の挑戦~2024年・マイルチャンピオンシップ南部杯~
-
[重賞回顧]いざ、逆襲のとき。武豊騎手とドウデュースが感動の後方一気!~2024年・天皇賞秋~
-
[重賞回顧]夏を越して走りが洗練されたアーバンシックが菊の大輪を戴冠!~2024年・菊花賞~
-
[重賞回顧]秋晴れに輝く2つ目のティアラ 盤石の競馬で突き抜けたチェルヴィニアが二冠達成~2024年・秋華賞~
-
[重賞回顧]古馬相手でも適距離では負けられない! 混戦を断った3歳馬シックスペンスが、秋初戦を快勝~2024年・毎日王冠~