ファンタジーステークスは、12月に行われる2歳女王決定戦・阪神ジュベナイルフィリーズの前哨戦として位置づけられている。過去10年で6回、延べ6頭がここをステップに本番で3着内に入っており、特に近2年はファンタジーステークスの勝ち馬が本番も連勝しているため、非常に注目度の高いレースとなっている。 2020年は、12頭がエ...
齋藤 翔人
6歳の時、父親の部屋にあった月刊『優駿』を見たことと、イナリワンが制した天皇賞(春)を現地観戦したことがきっかけで競馬に魅了される。
初めて遊んだ競馬ゲームは、ダービースタリオンMacintosh版。好きは馬はホッカイルソー。
共著に『競馬 伝説の名勝負』シリーズ、新刊『ゴールドシップ伝説 愛さずにいられない反逆児』(星海社新書)
齋藤 翔人の記事一覧
みやこステークスは1ヶ月後に行われるチャンピオンズカップの前哨戦。過去9回中7回のレースで、のべ9頭がここをステップに本番で馬券圏内に食い込んでいる。2020年は、京都競馬場が改修工事に入っているため、阪神競馬場での開催となった。 10頭立ての少頭数になったものの、GⅠ級のレースやGⅡの勝ち馬、そして重賞勝ちはなくとも...
東京競馬場の芝2000mで行われる天皇賞秋は、性別や年齢、得意とする距離など、あらゆるカテゴリーの最有力馬が参戦してくる、現役最強馬決定戦といっても過言ではないだろう。 2020年の出走馬にあてはめれば、マイルのGⅠ馬ダノンプレミアム、最長距離のGⅠ天皇賞春や菊花賞を制したフィエールマンとキセキ、その間の距離帯2000...
JBCは、開催スケジュールの面でもマイルチャンピオンシップ南部杯とチャンピオンズカップのちょうどはざまに開催される。前哨戦が充実していることもあって、3レースそれぞれでGⅠ級勝ちのある実績馬が複数出走し、過去に、幾度となく好勝負が展開されてきた。その中で今回取り上げるのは、ダート中距離界に君臨していた2頭の王者が初めて...
日本競馬史上最高のスーパースターといえば、オグリキャップをあげる人は多いのではないだろうか。 オグリキャップを語る上でよく『伝説』という言葉が用いられるが、何十万、何百万の人々が実際に目撃したその数々の『伝説』は、言うまでもなく現在からそう遠くはない過去に実際に起きた『事実』だった。 まずは、その数々の『伝説』であり『...
2020年の3歳クラシック戦線は、コントレイルが日本ダービーを優勝した瞬間から、およそ5ヶ月ものあいだ「史上初めて同じ年に牡・牝馬とも無敗の三冠馬が誕生するのか」という話題一色になった。秋になり、まずコントレイルが神戸新聞杯を楽勝してその実現性を一気に高めると、秋華賞ではデアリングタクトがぶっつけ本番をものともせずに、...
秋華賞が3歳牝馬三冠の最終戦として創設されてから、今年で早くも25回目を迎えた。創設当初こそ、ブゼンキャンドルやティコティコタックが勝利した年のように波乱の決着も目立ったが、過去10年は5番人気以内の馬が1、2着し、堅い決着となることが多い。 2020年の秋華賞にも、絶対的な本命馬のデアリングタクトが出走。歴代のどんな...
──ライバル同士の激闘。勝負の世界であれば競技を問わず存在する。もちろん競馬の世界でも、大レースを制した馬同士がGⅠの大舞台で激突するライバル対決が過去に何度もあり、見る者の心を熱くさせてきた。 中央競馬においては、古くはトウショウボーイvsテンポイントvsグリーングラス、平成に入るとグラスワンダーvsスペシャルウィー...
血統に関する競馬用語の一つに『三大始祖』という言葉がある。各馬の血統表の一番上の父馬を「父の父の、そのまた父の父の……」とずっと遡っていくと、現代の世界中のサラブレッドはダーレーアラビアン、ゴドルフィンアラビアン、バイアリータークの三頭に遡るというものだ。しかし実際のところ、現代のサラブレッドのほとんどの父系はダーレー...
サマーマイルシリーズのレースの一つに指定されている関屋記念は、新たに米子ステークスがシリーズに加わったことにより、今年からシリーズ第3戦目で施行されることとなった。 このレースの特徴の一つとして、例年多頭数で争われるということがあげられる。だからこそ、大混戦・波乱の決着というイメージがあるが、実は過去10年で馬券圏内に...
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語り継がれし「名馬」たち
レース回顧
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