1着馬に、フェブラリーSの優先出走権が与えられる根岸S。フェブラリーSがGIに昇格した1997年以降、ここから本番へと駒を進めたのは実に120頭。そのうち本番を制したのは6頭で、さらにそのうちの5頭は根岸SとフェブラリーSを連勝。見事、ダートマイル王の座を射止めている。 ただ、あくまで筆者の思い込みかもしれないが──フ...
齋藤 翔人
6歳の時、父親の部屋にあった月刊『優駿』を見たことと、イナリワンが制した天皇賞(春)を現地観戦したことがきっかけで競馬に魅了される。
初めて遊んだ競馬ゲームは、ダービースタリオンMacintosh版。好きは馬はホッカイルソー。
共著に『競馬 伝説の名勝負』シリーズ、新刊『ゴールドシップ伝説 愛さずにいられない反逆児』(星海社新書)
齋藤 翔人の記事一覧
主要4場の中でも、とりわけ乗り難しいとされる中山コース。小回りで、直線距離は310mと非常に短い。あのディープインパクトが国内唯一の敗戦を喫し、芝のGI最多勝記録を持つアーモンドアイが唯一大敗を喫したのも、中山競馬場が舞台だった。 一方で、このコースが得意な、いわゆる「中山マイスター」と呼ばれる馬がいた。中でも、マツリ...
日経新春杯にハンデといえば、「流星の貴公子」テンポイントが見舞われた悲劇と、切っても切れない関係にある。その後、ハンデ戦の斤量は大きく見直されたが、あれから45年が経過した2023年。ルールが改定され、ハンデ戦であるかどうかにかかわらず、基本的には負担重量が1kg増えることになった。 日曜小倉のメイン門司Sでは、60k...
馬名を冠したJRAの重賞は、副称を含めると4レース。そのうち、史上2頭目の三冠馬を記念して創設されたのがシンザン記念である。 かつては、お世辞にも後のGIに繋がるレースとはいえなかったものの、1997年にシーキングザパールが勝利してから大きく変化。後のGI馬はもちろんダービー馬まで輩出し、2010年代に入ると三冠馬が3...
中山金杯とともに、中央競馬の開幕を告げる京都金杯。京都競馬場で改修工事が行なわれているため、2023年も中京競馬場での開催となった。 「一年の計は金杯にあり」という格言のとおり、関係者はもちろんのこと、競馬ファンにとっても重要な意味を持つレース。とりわけ、馬券ファンにとっては年明け最初の重賞ということもあり、GI並みに...
中央競馬の掉尾を飾るホープフルSは、クラシックの登竜門ともいえるレース。前身にあたるラジオたんぱ杯2歳Sから、両手では収まりきらないほどのGI馬を輩出してきた。 翌年のクラシックを占う上でも、最重要といえるこの一戦。2022年は、レース史上初めて18頭が顔を揃え、前走1着馬が12頭出走するのもレース史上最多。混戦ながら...
中央競馬の総決算であり、国民的行事といっても過言ではない有馬記念。世界で最も馬券が売れるレースの一つであり、中でもサクラローレルが勝った1996年の有馬記念は、875億円の売上げをマークしてギネス世界記録に認定されている。 普段は馬券を買わない人でも、このレースだけは買うという人も多いだろう。それこそが、有馬記念が国民...
90年代半ばからホープフルS(前身のラジオたんぱ杯2歳Sも含む)がクラシックの登竜門となり、どちらかといえば、2歳マイル王決定戦となった朝日杯フューチュリティS。ところが、2021年の当レースは、掲示板に載った5頭中4頭が1年以内にGIを制覇。そのうち2頭がクラシックを勝利するなど、2歳GI史上最高レベルの一戦だったと...
JRAのダート重賞を締めくくるカペラS。意外にも、ダート1200mで行なわれるJRA重賞はカペラSのみだが、この路線の頂点に位置するJBCスプリントとは密接な関係にある。 というのも、直近7年のJBCスプリント勝ち馬のうち、6頭が過去カペラSに出走。直近でも、2021年のカペラSを勝ったダンシングプリンス、2着リュウノ...
2016年の凱旋門賞といえば、JRAが初めて海外競馬の馬券を発売したレースだが、欧米やドバイのレースを中心に馬券が発売されるのも、今や当たり前となった。 これらの地域は日本との時差が大きく、国内のレースと発走時刻が重なることはないが、日本との時差が1~2時間しかない香港やオーストラリアは、いささか話が違ってくる。とりわ...
アーカイブ
カテゴリー
語り継がれし「名馬」たち
レース回顧
-
[重賞回顧]”バド”の雪辱を、”スタニング”が晴らす見事な勝利~2024年・エリザベス女王杯~
-
[重賞回顧]夕暮れに映えた白き古豪、ハヤヤッコ~2024年・アルゼンチン共和国杯~
-
[地方レース回顧]意地の連覇、意欲の挑戦~2024年・マイルチャンピオンシップ南部杯~
-
[重賞回顧]いざ、逆襲のとき。武豊騎手とドウデュースが感動の後方一気!~2024年・天皇賞秋~
-
[重賞回顧]夏を越して走りが洗練されたアーバンシックが菊の大輪を戴冠!~2024年・菊花賞~
-
[重賞回顧]秋晴れに輝く2つ目のティアラ 盤石の競馬で突き抜けたチェルヴィニアが二冠達成~2024年・秋華賞~
-
[重賞回顧]古馬相手でも適距離では負けられない! 混戦を断った3歳馬シックスペンスが、秋初戦を快勝~2024年・毎日王冠~