近代競馬発祥の国イギリスを代表するエプソム競馬場は、ダービーやオークスが行なわれる競馬の「聖地」。その名を冠したエプソムCが創設されるきっかけとなったのは、1983年のこと。この年、日本ダービーが50回を迎え、それを機に、東京競馬場とエプソム競馬場が姉妹競馬場として提携。交換競走として、翌84年からエプソムCが行なわれ...
齋藤 翔人
6歳の時、父親の部屋にあった月刊『優駿』を見たことと、イナリワンが制した天皇賞(春)を現地観戦したことがきっかけで競馬に魅了される。
初めて遊んだ競馬ゲームは、ダービースタリオンMacintosh版。好きは馬はホッカイルソー。
共著に『競馬 伝説の名勝負』シリーズ、新刊『ゴールドシップ伝説 愛さずにいられない反逆児』(星海社新書)
齋藤 翔人の記事一覧
6月に時期が移行され、宝塚記念の前哨戦のような立ち位置となって11年目を迎えた鳴尾記念。その間、このレースから本番を制したのは、2015年のラブリーデイのみ。とはいえ、2021年のユニコーンライオンをはじめ、3頭が2着。1頭が3着に好走するなど、しっかりと役目を果たしている。 10頭立てとやや寂しい頭数にはなったものの...
春のマイル王を決める安田記念。絶対的な本命馬がいた近年は、フルゲートを割ることが多かったものの、2022年は2頭の除外馬が出るなど混戦模様。そこへ、ダートのマイル王やスプリント王。さらには3歳馬も参戦し、大混戦にいっそう拍車をかけていた。 最終的に5頭が単勝10倍を切り、そのうち4頭が4歳馬という顔ぶれに。その中で、1...
伝統のハンデ重賞・目黒記念が、ダービーデイの最終レースになって16年(2011年除く)。2021年は3連単の配当が99万円を超えるなど、高配当の決着も多く、目黒記念こそがダービーデイのメインレースというコアなファンも少なくない。 2022年もフルゲートの18頭が出走。同時に5頭の除外馬が出て、1番人気でも単勝オッズは4...
2019年に生まれたサラブレッド7522頭の頂点を決める日本ダービー。府中市の最高気温は29度を記録し、夏を思わせる陽気の中、競馬の祭典を一目見ようと、入場規制が始まって以降最多の6万2364人が東京競馬場に詰めかけた。 混戦といわれた2022年のクラシック。ただ、牡馬に関しては、皐月賞で上位陣の顔ぶれがかたまった感も...
牡馬、牝馬とも、大混戦といわれた2022年春のクラシック。上位人気馬の多くが掲示板を占めた皐月賞に対し、桜花賞は1、2番人気馬が外枠に泣き、4着以下に敗れてしまった。 そんな中、迎えたオークス。今度は、桜花賞馬が大外枠を引き、乗り替わりも重なって、再び混迷の度合いが深まることに。それでも、不利と思えるような困難を乗り越...
主役不在で、混戦、難解といわれた2022年・春のGIシリーズ。キーワードどおり、高松宮記念と大阪杯は波乱の決着となったものの、一転して、皐月賞と天皇賞・春は、ほぼ上位人気馬が掲示板を独占するような結果に終わった。 その天皇賞・春から1週間が経ち、ゴールデンウィークを締めくくるのは、3歳マイル王決定戦のNHKマイルC。か...
大混戦、そして波乱の決着が続く春のGIレース。例に漏れず、牡馬クラシック第一弾の皐月賞も、主役不在の混戦となった。 2022年に行なわれた、ほぼすべての前哨戦の勝ち馬が集結。それに、ホープフルSと東スポ杯2歳Sの勝ち馬が加わり、思い浮かぶ3歳牡馬はすべて揃ったといっても過言ではない好メンバー。実に、6頭が単勝オッズ10...
クラシック第一弾の桜花賞は、2番人気に推された馬が四連覇中。その中身をみると、アーモンドアイ、グランアレグリア、デアリングタクト、ソダシなど、錚々メンバーが名を連ねている。また、ダイワスカーレットやブエナビスタ、そしてジェンティルドンナなど。一時代を築いた最強馬は、このレースから誕生したといっても過言ではない。 迎えた...
春のスプリント王決定戦、高松宮記念。先行馬有利の短距離戦に、ほぼ毎年フルゲートの18頭が出走するせいか、波乱度が高いレースとなっている。 近年も、2021年こそ人気上位3頭が3着までを独占したものの、2020年は3連単の配当が20万円超え。そして、2019年の同配当は450万円近い払い戻しとなり、GI史上5位の超高額配...
アーカイブ
カテゴリー
語り継がれし「名馬」たち
レース回顧
-
[重賞回顧]雪辱vs雪辱の死闘を制したマッドクールが、待望のGⅠ初制覇~2024年・高松宮記念~
-
[重賞回顧]傑出した瞬発力でライバルを圧倒!無傷3連勝を達成したシックスペンスが、堂々クラシック候補に名乗り~2024年・スプリングS~
-
[重賞回顧]良血の外国産馬エトヴプレが一気の逃げ切りで後続を完封!~2024年・フィリーズレビュー~
-
[重賞回顧]ミルコ・マジック炸裂! 勝負所でまくりを決めたコスモキュランダが重賞初制覇~2024年・弥生賞ディープインパクト記念~
-
[重賞回顧]道悪を苦にしなかったマテンロウスカイが、そつのない競馬で抜け出し重賞初制覇~2024年・中山記念~
-
[重賞回顧]浦河の名門に一足早い春の訪れ!初物づくしの伏兵ペプチドナイルがGⅠ初制覇~2024年・フェブラリーS~
-
[地方レース回顧]復活のダービー馬!再び奏でる『夜想曲』~2024年・佐賀記念~