「名勝負」を語る 皆に愛された主人公、キセキを語る。 2026年10月22日 クラシック三冠最後の頂、菊花賞。この一冠を巡り、世代の優駿が淀のターフへ集う。その事実だけでも心掻き立てられ、魂は燃え上がる。このGⅠレースに勝った馬は、世代で最も強い馬だと称される。3000mもの長距離レースを制する速力、スタミナ、根気が求められる故だ。 菊花賞馬の中で私の記憶に特に残っている馬は、2017年の菊花賞... 大守アロイ
「名勝負」を語る 白い奇跡の始まり~2020年アルテミスS~ 2026年10月22日 「出る杭は打たれる」という諺がある。 目立つ者は何かと人から評価されやすく、妬まれやすい。われわれ人間の実社会においても、往々にしてある事象だ。 少し目立ったことを成し遂げた者は嫉妬の目を向けられ、目立つ者は非難される。その結果、本来抱えていた才能や思いが消えてしまうことも、またよくあること。 そしてそれは競馬界でも変... 小早川 涼風
「名馬」を語る 2013年菊花賞の直線から始まった、エピファネイアの「もしも」 2026年10月21日 クラシック牡馬三冠の掉尾を飾る菊花賞。 私は京都競馬場3コーナーの坂を2度上り下りする、あの独特の「巡礼のような」レースが昔から好きだ。 TTGの最初の対決で、テンポイントを破ったグリーングラス。JRA初の芦毛馬によるクラシック制覇を菊花賞で成し遂げたプレストウコウ。シンザン産駒初の菊花賞馬ミナガワマンナ…。関西在住だ... 夏目 伊知郎
「名馬」を語る フィロステファニ - エーゲ海の美しき蜃気楼 2026年10月18日 フィロステファニ。それは、ギリシャのサントリーニ島にある街である。サントリーニは、エーゲ海に浮かぶ火山島群である。中心となるティーラ島を含む5つの島がカルデラを囲み、本島ティーラ島にあるフィロステファニにはカルデラ湾を望む断崖の上に白亜の街並みが連なる。美しい夜景のスポットとしても有名だ。 かつて、紀元前17世紀ごろに... ポグリエル
「名勝負」を語る 新王者vsエキスパート - 2025年東京ハイジャンプ 2026年10月17日 競走馬にも、それぞれ得意不得意がある。 距離の長短や馬場の重さ、コース形態でいえば坂の有無など、レースを取り巻く条件はさまざまだ。そうした条件への向き不向きが、いわゆる“適性”と呼ばれるものであると、私は思う。 平地の競走でももちろん重要となる要素ではあるが、こと障害競走となれば、話はさらに複雑になる。 例えば、障害競... 鳥野 紗々実
「名馬」を語る スイープトウショウ〜わがまま王女様が駆け上がる、グランプリの階段〜 2026年10月16日 かつてエンドスウィープという種牡馬がいた。アメリカの名種牡馬、フォーティナイナーの直仔で、自身はアメリカとカナダで重賞を2つ勝っている。引退後はアメリカで種牡馬になったのちに、日本とオーストラリアでシャトル種牡馬となった。 アメリカ産の日本馬にダートの短距離で活躍したサウスヴィグラスなどがおり、日本で供用された期間の産... 高橋薫
「名勝負」を語る 桜花賞馬とオークス馬の二強対決 - 1997年秋華賞 2026年10月14日 秋華賞が初めて行われたのは1996年。それまでは春の桜花賞、オークスに加え秋のエリザベス女王杯が牝馬三冠最後のレースと実施されていましたが、この年からエリザベス女王杯が古馬に開放されてことにより、3歳牝馬三冠の最終戦として新たに位置づけられたのがこの秋華賞でした。これにより、これまで芝2400mで行われていた牝馬三冠の... 館山 速人
「名勝負」を語る 2010年南部杯 - オーロマイスターが絶対的主役エスポワールシチーを退け、レコード勝ちで輝き放つ 2026年10月12日 南部杯といえば、2026年現在、岩手競馬で唯一のGⅠ級競走として知られる。26年で第39回を迎える南部杯は、優勝馬にJBCクラシックとJBCスプリントの優先出走権が与えられる前哨戦の位置づけとなっており、同時に秋ダート界の「マイル王決定戦」となっている。 1988年の創設当時は、北関東以北に競馬場のあった宇都宮・足利、... TOM
「名勝負」を語る 牝馬の切れ味が際立った2021年スワンS - ダノンファンタジー 2026年10月11日 2021年10月30日、阪神競馬場で行われた第64回スワンS。舞台は芝1400m、馬場状態は良。秋のマイル王決定戦へ向けた重要な前哨戦として、18頭が顔をそろえた。 この年のスワンSで際立ったのは、牝馬勢の切れ味だった。勝ったのは1番人気のダノンファンタジー。2着には5番人気サウンドキアラが入り、上位2頭を牝馬が占めた... 真実 良
「名馬」を語る ライバルたちを超えて行け! - エアグルーヴの華麗な戦績を辿る 2026年10月10日 ■その名はエアグルーヴ 1995年7月8日、晴天の札幌競馬場にて、1頭の牝馬がデビューを迎えた。その名はエアグルーヴ。 父は凱旋門賞の勝ち馬で、日本に輸入された初年度の産駒から日本ダービー馬のウイニングチケットと牝馬春二冠のベガを出して勢いに乗るトニービン。母は83年のオークスを制しているダイナカールという良血だ。社台... 高橋薫