「名勝負」を語る テイエムオペラオー - 2000年京都記念、王道の幕が上がった日 2026年2月14日 年号が1999年から2000年に替わる年頭。「2000年問題」という、今から思えば摩訶不思議なことが話題となった。「2000年問題」とは、西暦2000年になるとコンピューターシステムが日付を正しく処理できなくなるとされた問題。多くのシステムが年号を西暦の下2桁で管理していたため、2000年を「00」と認識し、1900年... 夏目 伊知郎
「名勝負」を語る 父メジロマックイーンが残した悔しさを、娘エイダイクインが回収した日 - 1998年クイーンカップ 2026年2月13日 私はメジロマックイーンが好きだ。 2006年4月に彼が亡くなってから20年が経った今でも、「私の好きな馬第1位」の座は揺らいでいない。おそらくこの先も、永遠に変わることはないだろう。 メジロマックイーンの競走生活、とりわけ“秋”は不運続きだった。 5歳(現4歳)の春、天皇賞(春)を制して父子三代制覇を成し遂げた彼は、京... 夏目 伊知郎
「名勝負」を語る ゆっくりでも大丈夫。名手のやさしさと確かな戦略。2009年リーチザクラウンのきさらぎ賞 2026年2月7日 武豊騎手の勝負服といえば。 その問いに対する答えはファンの年代によって色々違ってくる。40年近くトップジョッキーであり続ける男に対する答えは多彩であり、その歴史にこそ武豊騎手の価値がある。個人的に答えるとするなら、「紫、白鋸歯形」。臼田浩義氏の勝負服だ。そう、はじめて栄光の日本ダービーを手中に収めたスペシャルウィークの... 勝木 淳
「名勝負」を語る 極寒の時代を忘れさせた切れ味。シルクフォーチュンが驚異的な末脚で制した2012年根岸Sを振り返る 2026年2月1日 ■極寒に耐える季節 根岸Sといえば、手袋がないと少し辛い寒さのなか、フェブラリーSの前哨戦として東京競馬場で行われる風物詩とも呼べる重賞競走である。 レース名に冠されている「根岸」は、かつて横浜に存在した「根岸競馬場」が存在した地名に由来する。1987年に創設された当初は11月に現在と同じ東京ダート1400mの舞台で施... ムラマシ
「名勝負」を語る 2001年に輝いたスプリンター・トロットスターの記憶/シルクロードステークス 2026年1月29日 ■毎週のレースは歳時記である 競馬と過ごす年月を重ねると、毎週のレースが歳時記となり生活サイクルに組み込まれはじめる。子供のころ、七夕やお月見で季節を感じたように、今は競馬新聞に記載されるレース名が、春夏秋冬の移り変わりを知らせる「便り」のようになっている。 「正月は金杯から」で始まる番組プログラムも、G1レースが組ま... 夏目 伊知郎
「名勝負」を語る 響き渡った「みんな頑張れ頑張れー!」の実況。カネヒキリが勝利した2008年東京大賞典を振り返る 2025年12月29日 ■2008年 リーマンショックに揺れた社会 2008年(平成20年)という年を思い出すとき、最初に思い浮かぶのは、リーマンショックに端を発した金融不安である。私事になるが、その年私は大学を卒業し、新卒で就職したものの会社が合わず、なんと1か月で退職。なんとか競馬で食いつなぎ(今思うと恐ろしい)、7月に再就職をしたものの... ムラマシ
「名勝負」を語る ドウデュースと武豊、最強buddyへの序章 - 2021年・朝日杯フューチュリティステークス 2025年12月21日 ■2021年秋の「2歳牡馬勢力図」は? 秋の深まりと共に、固まり始めるのが2歳馬たちの勢力図である。天皇賞(秋)の前後からジャパンカップにかけて、秋のGⅠシリーズが開催と並行した、2歳馬の登竜門レースが行われる。アルテミスステークス、京王杯2歳ステークス、ファンタジーステークス、デイリー杯2歳ステークス、京都2歳ステー... 夏目 伊知郎
「名勝負」を語る 風立ちぬ、そして風は止む - ルヴァンスレーヴの物語/2017年・全日本2歳優駿 2025年12月17日 ■ダート三冠体系の「序章」 全日本2歳優駿 フォーエバーヤングが日本競馬の夢を叶えた、BCクラッシック制覇。日本調教馬がダート競馬の頂点を極めたことで、ダート主戦場にする馬たちにとっては活気づくニュースとなった。 2024年、中央競馬と地方競馬が連携してスタートした「ダート三冠体系」は、芝中心だった日本競馬においてダー... 夏目 伊知郎
「名勝負」を語る 輝きの証明。三冠馬コントレイルが見せた奇跡のような走り - 2021年・ジャパンカップ 2025年11月29日 飛行機雲がひとすじ、空に伸びていく。眩い夕陽が、影を長く引き伸ばす。秋も深まった府中の直線は、どこか哀愁と別れを予感させる。 2021年、ジャパンカップ。正直なところ、この日を迎えるにあたり、私はほんの少し、コントレイルの強さを疑っていた。 三冠馬は、特別な存在であってほしい。圧倒的な強さ。王者の風格。そんな姿を私は求... norauma
「名勝負」を語る 「負けるという選択肢のない」ラストラン! イクイノックスの2023年ジャパンカップを振り返る 2025年11月27日 イクイノックスのラストランとなった第43回ジャパンカップ。圧倒的な強さでライバルたちを退け、歴史に刻まれる完勝劇を演じた。 2023年11月26日。府中競馬場の年間最終レースとなる12レース。芝2400mに集ったのは、リバティアイランド、ドウデュース、タイトルホルダー、スターズオンアース…名だたるGⅠ馬たちである。しか... 夏目 伊知郎