「名勝負」を語る 戸崎騎手、もう一頭の「ベリー・ベリー・ホース」エポカドーロ/3歳クラッシック初戴冠となった2018年皐月賞 2025年4月16日 SNS界隈を湧かせた「ベリー・ベリー・ホース」 最近は、深夜遅くまでテレビを見ることが少なくなった。ましてや、深夜遅くにテレビを見ながら爆笑することなど、ほぼ皆無だ。 2025年ドバイワールドカップデーの深夜2時。眠気が一気に吹き飛ぶシーンをテレビで見た。腹の底から声を出して笑い、そして無性にうれしくなった。戸崎騎手に... 夏目 伊知郎
「名勝負」を語る 府中4コーナーから見届けた、シーキングザパールの凄まじい末脚 - 1997年ニュージーランドトロフィー 2025年4月11日 私と競馬友と、府中の4コーナー。 「気分転換に、メシでもいっとく?」 「そうしよっか!」 私と長年の競馬友は、そう言って東京競馬場のスタンド前を東に向かって歩き出すことが多い。向かう先は、だいたいメモリアルスタンドの地下フードコートだ。 吉野家、キャロットおざわ、よし野、ハロンボウなど選択肢が多いフロア。我々はめいめい... 稲庭うどん
「名勝負」を語る 栗毛の暴れん坊! オルフェーヴルが大人になった日/2013年・産經大阪杯 2025年4月4日 「春」は大阪杯から… 大阪杯は春の到来を告げるレースだ。 産經大阪杯の名称でGⅡの格付けだった時代から3月末週か4月の第1週に組まれ、遡れば1981年から、その時期に施行されている。阪神競馬場のバックストレッチが桜色に染まり、花曇りで薄水色の空の下を、錚々たるメンバーが駆け抜けるのが大阪杯。歴代の出馬表には、超一流のオ... 夏目 伊知郎
「名勝負」を語る [日経賞]明暗分かつ2頭の菊花賞馬。2023年、雨の日経賞を振り返る 2025年3月30日 長い中山の地下道を抜けると雨降りだった。雨粒が空を覆う。レインコートを鞄から出した。 川端康成氏の「雪国」の冒頭をもじったこのナイスな文は、間違っても友人に「なんか書き出しでかっけー感じにできねぇかなー」と相談して編み出したものではなく、私が考えたものだ。私が考えた私独自の私なりのリスペクトを込めたナイスな文だ。すごい... あべゴブリン
「名勝負」を語る 世界の名手たちの競演が生み出す舞台と未来。ステルヴィオが勝利した2018年マイルCSを振り返る 2024年11月17日 マイルCSに彩りを加える世界の名手たち 競馬人気が拡大するなか、新規ファンが増加している。その背景には、アニメやゲームなどの影響で興味を持つ層が広がり、競馬の魅力が多くの人に伝わっていることがある。筆者も、会社の若手から「馬券のアドバイスをほしい」と頼まれたことがあったが、きっかけは競馬擬人化アニメだったそうだ。筆者が... ムラマシ
「名勝負」を語る まさに「ドンピシャ」の位置取り 京都のJBCクラシックを制したケイティブレイブ&福永祐一騎手 2024年11月4日 2011年からJBCレディスクラシック、20年からJBC2歳優駿がラインナップに加わり、現在では4つのダートグレード競走が楽しめる夢のような一日。「プライベートでは芝レースを見ない、買わない」を公言している筆者にとって、一年でいちばん楽しみにしているのが「JBCデー」なのだ。もっとも、この時期は米国のブリーダーズカップ... 中川兼人
「名勝負」を語る 時代を経ても色褪せない快進撃の始まり。ゼンノロブロイが勝利した2004年天皇賞・秋を振り返る 2024年10月27日 時代の移り変わりと天皇賞・秋 2024年7月3日(金)、紙幣のデザインが刷新され、時代の移り変わりを感じている。特に1万円札の渋沢栄一といえば、競馬の神様よばれた大川慶次郎氏が曾孫に当たり、なぜか親しみを感じた競馬ファンも少なくないだろう。 まだまだたくさん流通している1つ前の紙幣が印刷され始めたのが20年前の2004... ムラマシ
「名勝負」を語る タケシ、22歳の秋。エフフォーリアと歩んだ秋の盾 2024年10月25日 ウインズ後楽園はJR水道橋駅と東京ドームシティに直結する2階がメインフロアにあたる。軽食をとれるスペースがあり、喫煙所も馬券発売所も備えている。ここから5階へ直通のエスカレータがあり、2階と5階に人が集まりやすい構造だ。このエスカレータは右側を駆けあがっても、駆け下りてもならない。歩いて上がろうものなら、必ず警備員から... 勝木 淳
「名勝負」を語る 837人の拍手で迎えたサリオス&ルメール騎手。コロナ禍で開催された2020年の毎日王冠を振り返る 2024年10月4日 2020年春の悪夢 それは、2020年の春に訪れた惨事だった。 コロナ禍という未曽有の災難が全世界に降りかかり、全ての生活サイクルがストップした。渋谷も新宿も街から人の姿が消え、朝の山手線もガラガラで運行する事態。先の見えない不安が漂い、毎日夕方に発表される感染者数が時系列で増えていく事に、絶望感さえ感じる状況。そし... 夏目 伊知郎
「名勝負」を語る アストンマーチャンの闘志に胸を打たれた、2007年・スプリンターズSを振り返る 2024年9月29日 競馬の醍醐味のひとつ 「あの馬の子供が、競馬場に帰ってくる」 大の競馬ファンで馬主でもある作家の浅田次郎さんが、「私は競馬歴10年ぐらいではまだ競馬ファンとは言えないと思う」とエッセイで書かれていたことがある。私はこの言葉を「競馬は長くやればやるほど面白い。こんな趣味は他にないですよ」という、大先輩からのメッセージだと... 稲庭うどん