「名馬」を語る ビッグアーサー~聖剣の王者~ 2021年3月27日 時は2016年──短距離の絶対王者・ロードカナロアが高松宮記念を制覇した3年後。名馬サクラバクシンオーが残した最後のトップスプリンターが、短距離界を平定する。彗星のごとく現れ、瞬く間に短距離界のトップに君臨した王者、ビッグアーサー。 その名に恥じぬ、伝説の現役時代を歩んだ馬であった。 「王」から「王」へ。国内スピード王... 小早川 涼風
「名馬」を語る キングヘイロー〜自らの"居場所"を探し続けた先にあったもの~ 2021年3月26日 デビュー前から期待の良血と噂されていた評判馬が、実際にデビュー戦を勝利して「この馬は、間違いなく将来GⅠを勝ちそうだな」と思った経験は、きっと多くの競馬ファンが持っているだろう。 近年でいえば、サートゥルナーリアのデビュー戦を見た人の多くは、すぐにそう思ったに違いない。なにせ、父は史上最強クラスのスプリンターと言われた... 齋藤 翔人
「名馬」を語る イングランディーレ〜長距離が繋いだ縁と血〜 2021年3月26日 『長距離競馬』は、近年の競走形態の短距離化に伴って、その重要性が薄くなりつつある。 デルタブルース、ジャガーメイル、マイネルキッツ、ビートブラック、ビッグウィーク……。これらの馬はGⅠ競走を制覇しながら、ただ1シーズンすら種牡馬として繋養されることはなかった馬たちだ。 今ではクラシック競走の最終戦である3000m級の競... ひでまさねちか
「名馬」を語る ミスターメロディ〜福永騎手、キングヘイローと不思議な縁のある良血馬~ 2021年3月24日 「……ディヴァインライト抜けてくる! 大外からキングヘイロー! キングヘイローだ! キングヘイローが撫で切った! 遂に悲願のG1制覇です!」 2000年、高松宮記念。己の血統の偉大さを、いくつもの敗北を乗り越え証明した良血馬、キングヘイロー。 クビ差2着に、内から抜け出し、競り合いを制していたディヴァインライト。鞍上は... 小早川 涼風
「名馬」を語る はじめの一歩 後藤浩輝騎手とキタサンブラック 2021年3月20日 東京都中央卸売市場。当時は築地市場と呼ばれていた。 一部の競り物品を除き、競り人と仲買人が話し合いによって売買する相対取引が主流になり、築地の仲買人たちは早朝というより、真夜中の午前1時、2時から競り場に降りてくる。顧客の注文に見合う魚を長年培った経験をもとに探し、競り人と値段を交渉する。 午前4時。 そうして魚を買い... 勝木 淳
「名馬」を語る 今も多くのファンに愛され続ける奇跡の名馬、トウカイテイオーの物語 2021年3月20日 こんにちは、チーム・テイオーです。チーム・テイオー創立10周年を記念して、これまで、父のシンボリルドルフ、産駒のトウカイポイントを紹介してきましたが、いよいよトウカイテイオーの登場です。今回は、ウマフリで名馬たちの記事を執筆中の首都羅臼さん(チーム・テイオー会員)が、奇跡の名馬トウカイテイオーの溢れる魅力を甦らせてくれ... チーム・テイオー トウカイテイオー産駒の会
「名馬」を語る マヤノトップガン〜日本競馬史に残る名勝負を二度も演じたステイヤー~ 2021年3月19日 菊花賞や天皇賞春といった長距離戦を好むファンは、今の時代になっても決して少なくないように思う。長い時間ハラハラドキドキした気持ちでいられることや、二度も目の前(スタンド前)を走ってくれることなどが理由だろうか。 それに加え、菊花賞では、夏の上がり馬の存在という楽しみもある。 近年、新馬戦の開始が早まったことにより、春の... 齋藤 翔人
「名馬」を語る ミツアキタービン〜故障により涙を飲んだ、上山競馬の"最後の大物"〜 2021年3月17日 ダイオライト記念がくるたび、とても強かったミツアキタービンの勇姿を思い出します。もし屈腱炎という故障が無ければ、彼はダート最強馬になれたかもしれません。今回はそんな名馬・ミツアキタービンについて書いていきます。 父はダート最強馬とも言われたライブリマウント、母はカネミタービン。ミツアキタービンは2002年、上山競馬場で... プーオウ
「名馬」を語る アイムユアーズ~強豪世代に誕生した北海道クイーン~ 2021年3月14日 皆さんは、アイムユアーズと聞いて、どのレース、そしてどの騎手を思い浮かべるだろうか。 重賞4勝を含む5勝を挙げ、15戦で鞍上は10人もの騎手が起用された。その「5勝」もすべて異なる騎手によるもので、藤田伸二騎手からニコラ・ピンナ騎手まで幅が広い。どの騎手でも安定した成績を残していた馬だった。 同じ2009年生まれの牝馬... フロリダ
「名馬」を語る ローズバド~薔薇一族の蕾~ 2021年3月13日 我々がゲームで馬名を考える際、基本的にまずは性別や血統から考える人が多いのではないだろうか。その中には冠名をつける人や、何らかのこだわりを持ってつける人もいるだろう。少なくとも、私はそうだ。それは現実でもそれほど変わらないものらしく、日本にも様々な“一族”と呼ばれる血統、そして馬名が存在する。 その中でも馴染み深いひと... 小早川 涼風