「うわぁ、それかぁ」「あー、取られたぁ」POGドラフトシーズンには、こんな嘆き節が競馬ファンの間でしばしばあがる。そしてどのドラフトでも注目の的になる血統、牝系がいくつかある。そのひとつにあがるのが、ダイナカール一族。ダイナカールではピンとこない若者もエアグルーヴ一族と記せば合点がいくだろう。 1980年代の社台ファー...
「名馬」を語るの記事一覧
2歳戦最初の重賞である、函館2歳S。芝1200mという施行条件、2歳戦開始からわずか2ヵ月という時期もあるのか、歴代の勝ち馬には早熟タイプが多い。近年はダービー前日に重賞の葵Sが新設されそこで復活する馬も出てきてはいるものの、総じて古馬になっても活躍するような馬が少なく、忘れられがちなタイトルでもあった。 フランスのア...
あなたにとって「この競馬場、このコース、この馬場では絶対この馬!!」と心に決めている馬はいるだろうか?俗に言う、「〇〇巧者」という馬だ。 ある条件では馬の適性に合わず、凡走ばかりしていても、その馬の適性に合ったコースで走ると突如一変して、好成績を叩きだす。そのような馬は、もどかしさと頼もしさが同居して、どうしてだか無性...
2017年7月12日。この日、とある一頭の地方馬が、並み居るJRAの強豪を振り切り世代の頂点に立った。 その馬の名は、ヒガシウィルウィン。 7年振りに誕生した、地方所属馬でダートの世代最強の座を射止めた馬だ。 父は2017年に亡くなった2003年JBCスプリント覇者のサウスヴィグラス。全姉に名古屋競馬所属のワンダフルタ...
1996年、競馬界には「サンデーサイレンス旋風」が吹き荒れていた。クラシック前哨戦はことごとくサンデーサイレンス産駒が上位を占め、クラシック第一弾皐月賞もサンデーサイレンス産駒・イシノサンデーが制した。私はこの時「競馬界に凄いことが起き始めている」と痛感した。そんな皐月賞が終わった翌週、新潟競馬場でひっそりと「4歳未出...
ノーザンダンサーの血の一滴は1カラットのダイヤモンドより価値があると賞賛され、サンデーサイレンスの血は日本の競馬界を変えたと言われた。 サンデーサイレンスの血を引くディープインパクトはクラシック三冠を制覇し、ディープインパクトの子供は何度もダービーを制している。 競馬は血を繋ぐスポーツ。ドゥラメンテ、リアルスティール、...
2017年11月6日、私は北海道で1頭の年老いたサラブレッドを眺めていた。ビワハヤヒデ。1993年のJRA賞年度代表馬である。彼のおかげで競馬を知り、のめり込んでいった私にとってそれは初めて目の当たりにする『永遠のヒーロー』の姿であった。 10年ほど前、当時中学生だった私はとあるゲームがきっかけで競馬に興味を持ち始めた...
およそ5年に渡り障害界の第一線で活躍した元競走馬が、第二の馬生を歩んでいる。障害競走の魅力を伝えるべくその道を照らし続け、障害25戦全てを完走・重賞6勝という輝かしい成績を残した名馬だ。 その競走馬は、オースミムーン。 オースミムーンは平地競走を11戦したものの、勝利を収める事は叶わなかった。しかし障害転向という道を経...
時の流れというのは大変恐ろしいものだ。高校生でも、そう思うことはある。競馬という時間のサイクルが速いブラッドスポーツを見続けていくと、さらにその実感が湧いてくる。 私が通う高校での、とある授業の休み時間。競馬に興味を持ち始めた友人からその週の重賞に出走する馬について問われたので「この子の親は、現役時代めちゃくちゃ強かっ...
私が競馬というものをしっかりと認識し始めたのは、たしか、4歳か5歳くらいの頃だった。 競馬好きの父親に競馬場へ連れられて行き、そこで生の競馬に感動し、騎手になりたいと思ってからの事だ。そしてその時期にデビューした1頭のサラブレッドのことを、鮮明に覚えている。その馬は「勝って当たり前」という大きなプレッシャーをはねのける...
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語り継がれし「名馬」たち
レース回顧
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