1995年3月5日、中山競馬場。この日に行われた弥生賞で、衝撃的なレースぶりからクラシック皐月賞への最有力候補へと名乗りを挙げた1頭の名馬がいた。 2歳王者となった前年末のレースも、逃げ馬を射程に捉え、追い込んでくるスキーパラダイスをクビ差抑えるという正攻法の競馬だった。その王者たる走りは、多くの競馬ファンを虜とした。...
「名馬」を語るの記事一覧
2018年12月2日、チャンピオンズカップ(GⅠ)が行われました。そこでは3歳馬のルヴァンスレーヴ(美浦・萩原清厩舎)が1番人気に応え、見事優勝。3歳シーズンを終えて8戦7勝──さらにはたった一度の敗けも2着、という素晴らしい戦績はまさにチャンピオンに相応しいものでしょう。そんな若き王者が初めて挙げた重賞勝利──それが...
2013年1月30日。 一頭のサラブレッドがこの世に生を受けた。 父ディープインパクト、母マルペンサ。ノーザンファームに生まれたこの馬の額には、きれいなダイヤモンドの形をした流星が流れていた。 サトノダイヤモンド。 2018年9月現在でGⅠ2勝を挙げているこの馬が歩んだ道のりは、幾多もの栄光と、挫折と、個性豊かな戦友た...
2017年11月25日、豪州のオーナーより、1頭の競走馬の死亡が発表された。 アドマイヤデウス号 牡6歳父 アドマイヤドン母 ロイヤルカードJRA戦績 22戦5勝(GⅡ 2勝) それは自身が豪州馬として予備登録していた、JCの前日の夜であった。豪州に移籍後、一度も走ることなく、道半ばで彼の馬生は幕を閉じた。当初、突然の...
2018年4月29日、天皇賞・春。魂の走りで、レインボーラインはゴール板を先頭で駆け抜けた。 GⅠ挑戦10回目にして、遂に掴んだGⅠ馬の称号。ウイニングランをするレインボーラインを多くの観衆が祝福の拍手で迎え入れる……はずだった。 しかし、ウイニングランだと思った矢先、1コーナー付近でレインボーラインが立ち止まった。騎...
東京競馬場のパドックの外れには、とある馬の銅像が立っている。現地観戦派の競馬ファンにとっては、その存在を認識している人も多いのではないだろうか。 その馬の名は、トキノミノル。1951年のダービー馬だ。 10戦10勝。戦後の日本競馬で唯一、中央で10走以上した上で無敗を貫いた名馬である。最近ではイギリスのフランケルが14...
年間無敗。重賞8連勝。G1、5連勝。古馬中長距離G1、完全制覇。 新世紀の幕開けで世間が沸いていた2000年、偉大なる記録をたった1年で連発した名馬がいた。テイエムオペラオー。強力な世代に挟まれながら、1年間を通じて"競馬界最強"という称号を守り抜いた、絶対的王者だ。 17年越しのドラマ このドラマは、1982年から始...
幾多の名馬が障害コースを駈け抜けてゆく。障害王者のバトンが、次世代へと託されてゆく──。 長年、障害競走の歴史を見続けた彼。自身もまた、その障害界の中心として君臨し続けた。 2012年から2018年、6年に渡り障害界の第一線で活躍した名馬──彼の名は、サンレイデューク。 時は遡り、2014年・東京ハイジャンプ。中団を走...
2018年4月27日、1頭の名馬がこの世を去った。その馬は、常に勝利してきたわけではない。中には、現役時代を通じて一度も勝てないライバルもいた。 しかし気が付けば、彼は『日本の総大将』として、レースに出走するほどの存在になっていた。日本有数の名牝系の末裔。 東京優駿(日本ダービー)に外国馬の出走が認められるようになった...
2度目の骨折と低迷期 フェブラリーステークス連覇の直後の事でした。またしてもコパノリッキーの骨折が判明。今度は左前足のトウ骨の骨折で、半年間の休養を余儀なくされてしまいました。 そして迎えた復帰戦、10月上旬の日本テレビ盃。同期のクリソライトの厳しいマークに苦戦し、3着に沈みます。4歳のフェブラリーステークスでGIを勝...
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語り継がれし「名馬」たち
レース回顧
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[重賞回顧]雪辱vs雪辱の死闘を制したマッドクールが、待望のGⅠ初制覇~2024年・高松宮記念~
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