「名馬」を語る コウエイトライ〜ハードル界の「姐さん」〜 2016年7月31日 鹿児島県の乗馬クラブで、障害レースの女傑が第二の馬生を送っている。彼女の名は「コウエイトライ」。史上最多記録となる障害重賞8勝を勝ち取った名馬である。牡馬を率いてハナに立ち、果敢に障害を飛越してゆく姿。ファンの一部は尊敬の念を込めて、彼女を「姐さん」「トライ姐さん」と呼んでいた。 障害馬を語る上で欠かせないのが、パート... ウマフリライター
「名馬」を語る ラニの歴史的挑戦を振り返る① ~洗礼と奮闘〜 2016年7月28日 約3か月前、ラニのUAEダービーの制覇をこのウマフリで振り返ったことが、とても懐かしく感じる。それほど有意義で、濃い2か月間だった。 3月26日。ドバイの地で歴史的勝利をあげた時から、ラニの米国3冠の道のりは始まった。 私は1人のファンとして、遠い日本から声援を送っていた。SNSなどを見ていると、日本時間では朝早くの出... ウマフリライター
「名馬」を語る 戦い続けた美麗なる騎士・ナカヤマナイト 2016年7月17日 一頭の美しい栗毛馬が、競走馬としての生活を静かに終えた。2013年中山記念、2012年オールカマーを勝利し、その名の通り中山での強さが光る馬。8歳牡馬、ナカヤマナイトである。昨年発症した屈腱炎が再発したため引退の運びとなり、先日の七夕賞がラストランとなった。父は、皆に愛され種牡馬としても成功したステイゴールド。そのステ... ウマフリライター
「名馬」を語る ファレノプシス〜可憐なる輝き〜 2016年7月14日 2016年7月1日。ファレノプシスの訃報が届いた。 その報らせを受けた時、私は少し息をのんだ。 21歳。大往生である。胡蝶蘭(ファレノプシス)と名付けられた馬は、長く可憐に咲き誇った。 「幸せが飛んでくる」という花言葉を持つファレノプシスは、丈夫で生命力が強く世話しやすい事から、新たな門出を祝う贈答花としても有名である... 横山オウキ
「名馬」を語る 史上23頭目の二冠馬~ドゥラメンテ~ 2016年7月9日 ドゥラメンテの荒々しく、はっきりと刻まれた競走馬生~第2の馬生へ その馬は、観衆にはっきりとその名を印象付けた。日本競馬史上23頭目の二冠馬、ドゥラメンテ。セントポーリア賞での5馬身差圧勝劇、並み居るディープインパクト産駒たちを超える切れ味で差し切った皐月賞、父キングカメハメハを超えた圧巻のダービーレコードと、勝利の数... ウマフリライター
「名馬」を語る モーリスについて 2016年6月26日 2015年JRA賞年度代表馬と最優秀短距離馬に輝いたモーリス。年間無敗という金字塔を打ち立て、今ではアジアのマイル王と称されている。今回は私の目線から、モーリスの魅力についてを様々な視点から語ってみたい。 まずはモーリスの血統について。父はジャパンカップを人気薄で制したスクリーンヒーロー、母はメジロ牧場の血を5代に渡っ... ウマフリライター
「名馬」を語る サナシオン~飛越の華~ 2016年6月19日 2015年・東京ハイジャンプの5号障害。一瞬にして、目を奪われた。一瞬にして、その飛越の虜になった。 その馬のゼッケンに書かれた名前は「サナシオン」。 「飛越に華がある」 それが彼に対する第一印象だった。 そのまま軽快な飛びを魅せての逃げ切り勝ち。やっぱり、飛越に華がある。 飛越の上手い障害馬。それは騎乗者の技術、管理... ウマフリライター
「名馬」を語る カネヒキリ〜不屈の魂〜 2016年5月30日 「最高に競馬が面白かった時代」はいつだろうか? 芝でその時代を決めるのならば、たくさんの意見が出てきて議論も白熱するだろう。私自身もあの時代やあの時代、そしてあの時代もよかったと、目移りする。 ──では、ダートは? 私に言わせれば、それは議論にすらならない。 王者カネヒキリが君臨していた、あの時代だ。 カネヒキリと三冠... 横山オウキ
「名馬」を語る 金沢の古豪、ナムラダイキチについて 2016年5月14日 金沢競馬の古豪、ナムラダイキチの紹介をしていこうと思う。地方でも魅力的な馬が活躍していることが知られていくことを願う。ナムラダイキチ(牡・8歳・鹿毛) 父スパイキュール母ナムラビャクレン母父チーフベアハート デビューは2010年12月5日。中央、阪神競馬場(ダート1800m)。 スタート良く2番手追走も、勝負処で交わさ... ウマフリライター