「名馬」を語る 「夢への旅路、その旅の果て」 - ドリームジャーニー 2025年6月14日 1.ウマ娘・ドリームジャーニーの登場 2024年6月24日、Cygamesが手がけるメディアミックスコンテンツ『ウマ娘 プリティーダービー』の公式番組「ぱかライブTV」の第42回において、異例の形で新しいウマ娘が発表された。6月19日に番組告知と共にキャストが吉岡茉祐さんであることのみが発表され、番組内で名前と姿を公開... 縁記台
「名馬」を語る 誰からも愛されたハヤヤッコの2534日~ハヤヤッコの引退によせて 2025年6月6日 「2歳の6月から9歳の6月まで、丸7年間も一緒に競馬場で過ごしたのだから、情も移るさ…」 日本ダービーの余韻が残る目黒記念、直線半ばで競走中止したハヤヤッコ。毎週競馬場に通っている敏さんは、ハヤヤッコが乗った馬運車が遠ざかって行くまで、寂しそうに見送っていた。 ハヤヤッコの蹄跡 白毛馬のハヤヤッコ。“ヤッコさん”の愛称... 夏目 伊知郎
「名馬」を語る ハイセイコーとは何者なのか? - 寺山修司が語るレジェンドホースとその時代 2025年5月28日 1.「レジェンドウマ娘」ハイセイコー ゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』の4周年で追加された新シナリオ「The Twinkle Legends」。このシナリオでは、「レジェンド」のウマ娘として3人が新たに登場した。セントライト、スピードシンボリ、そしてハイセイコーである。 モデルとなった競走馬はいずれも競馬史に名を残... 縁記台
「名馬」を語る スターズオンアース - 世界が見上げた地上の星 2025年5月24日 優駿牝馬。言わずと知れた、三歳牝馬に一度きりだけ出走が許される、日本ダービーと並ぶ伝統のクラシックタイトルだ。三歳牝馬が2400mの芝コースを走るという、華やかな題名と相反するような過酷さを含んだ舞台。数々の名牝が樫の栄誉へと挑み、涙を飲んだ。 オークスと聞いて私が真っ先に思いつく馬の名は、スターズオンアース。彼女の走... 大守アロイ
「名馬」を語る メイショウマンボ - メイショウさんと武幸四郎騎手が掴み取った、忘れられないオークス 2025年5月24日 メイショウの縁が繋げた血 松本好雄氏は、メイショウサムソン、メイショウドトウといった、メイショウの冠で知られる馬主である。牧場との交流や、つながりを大切にするオーナーと言われ、頼まれれば中小牧場の良血とはいえない馬を買うこともあるらしい。だから、競馬界に携わる人々から、尊敬と親しみを込めて、「メイショウさん」と呼ばれて... ゆもと さとこ
「名馬」を語る チェッキーノの悔し涙と8年後の歓喜。2016年と2024年、ふたつのオークスを振り返る 2025年5月23日 母娘二代同一GⅠ制覇は偉業である 春のGⅠシリーズが始まり、毎週ヒーロー&ヒロインが誕生する中、優勝馬のお母さんが馴染みのある「あの馬」となれば、馬券が外れても何となくうれしいものである。かつて、競馬場で走っていた「〇〇〇の子供」を出馬表で見つけると、思わず応援馬券を1枚買ってしまうのは、私だけではないだろう。 父子二... 夏目 伊知郎
「名馬」を語る エムエスワールド - 輝き続けていた「一番星」 2025年5月17日 西の空に日が沈むころ、「一番星」が輝きを放つ。 宵の明星、金星。 いっとき「一番星」は空の主役となるが、夜空が漆黒に染まり、数多の星々が瞬き始める頃には、金星は地平線の彼方に沈んでゆく。まるで彼らに主役を譲るかのように。 しかし今回記す一番星は、満天に星々が次々と広がってゆくその中でも消して沈まず、長く、長く輝き続けて... 枝林 応一
「名馬」を語る [追悼]香港で天に昇った三冠牝馬リバティアイランド。心から送りたい「ありがとう」 2025年4月28日 2025年4月27日。香港・シャティン競馬場。クイーンエリザベス2世カップ。 挑戦を続けたダービー馬タスティエーラが海外の強豪を打ち負かし、2年ぶりの快哉を叫んだ日。三冠全てを駆け、王道を歩み続けた末に再び掴んだ栄光は、偉大なダービー馬の復活劇として語り継がれていくだろう。 本来であれば、満面の笑みと共に振り返りたかっ... norauma
「名馬」を語る ナリタタイシン - 二強から三強のクラシックへ。極上の末脚を武器に戦い抜いた、小柄な「閃光」 2025年4月19日 研ぎ澄まされた小さな馬体が、極限までしなり、解き放たれる。瞬間、加速する。少しでも大きなストライドで、少しでも早いピッチで。その蹄音がライバルを飲み込んでいく。 道が閉ざされれば、すべてが終わる。刹那の判断が、運命を決める。 放たれた光の行く末は、誰も知る由もない──。 追い込みを得意とする馬はいつだって不自由だ、と思... norauma
「名馬」を語る ヤング・テイエムオペラオー - 後の絶対王者が過ごした雌伏の時 2025年4月17日 1999年3月28日、日曜日の昼下がり。牡馬クラシックの第一戦・皐月賞を目指す上で『東上最終便』とも呼ばれる4歳限定の重賞・毎日杯が、阪神競馬場において行われた。 毎日杯はクラシックのトライアルレースという位置付けではなく好走馬に優先出走権は与えられないものの、重賞のため、1,2着には獲得賞金が加算される。獲得賞金の順... 高橋薫