「名勝負」を語る 不屈の闘志で幾度も挫折を乗り越えた、遅れてきた天才〜1996年・エプソムカップ〜 2020年6月13日 近代の日本競馬において最も影響を及ぼしている種牡馬といえば、サンデーサイレンスだろう。1994年に産駒がデビューすると、わずか2世代で中央競馬のリーディングサイアー1位の座を獲得。自らは惜しまれつつ2002年にその生涯を閉じるが、2007年まで実に13年連続でリーディングサイアー1位の座を守り続け、あらゆるジャンルのG... 齋藤 翔人
「名勝負」を語る 絆、つながる。2人の調教師が織り成す初代女王〜第1回徽軫賞〜 2020年6月7日 2019年6月金沢競馬場。菅原欣也調教師は管理馬の出走レースもまともに見る暇もないほど、多忙を極めていた。仕事の内容は所属馬の日常管理に出走管理、厩舎の経営などなど。仕事自体は、普段の調教師として働いている時と変わっていない。問題は、その管理する馬の数。 「あの時、120頭位はいたんじゃないかなあ」 その年末に、しみじ... ヨドノ ミチ
「名勝負」を語る pick 8万人以上の観衆が目撃した大脱出マジック〜2009年・安田記念〜 2020年6月6日 日本の競馬史に燦然とその名を刻む名馬ウオッカ。ダイワスカーレットをはじめとする数多のライバルと激闘を繰り返し、勝利したG1は7つにのぼる。2019年、惜しくも15歳の若さでこの世を去ったが、史上初となる東京競馬場の古馬GⅠ完全制覇や、牝馬初の2年連続年度代表馬選出──さらには2011年には顕彰馬に選出されるなど、その数... 齋藤 翔人
「名勝負」を語る [Rewind the race]王者爆発 ~2014年・安田記念~ 2020年6月3日 「世界ランク第1位」。この地球上でただ一つしかない称号である。この称号はどの分野でも憧れの物であり、同時にプレッシャーも掛かる「王者の証」である。 そして競馬界でも、世界第1位の称号はある。2014年は、その世界第1位の称号を日本馬が獲得した、記念すべき年であった。今回は「圧倒的王者」が厳しい戦いを跳ね除けた安田記念を... ハラシュー
競馬を学ぶ ダービーで負けた「未来の名馬」たち 2020年5月31日 一生に一度の晴れ舞台、日本ダービー。世代頂点を決める一戦ですから、どの陣営も全力投球です。それだけ重要なレースともなると、勝ち馬は勿論のこと、負けた馬たちにも多くの「未来の名馬」がいるものです。今回は「ダービーで敗北した名馬」にスポットを当ててご紹介していきたいと思います。あの名馬も、あの名馬も、実はダービーに出ていた... ウマフリライター
それぞれの競馬愛 とある日の朝、2400mの旅〜ダービーに向けて〜 2020年5月31日 日本ダービーが開催されるシーズンがやってきた。 イギリスのチャーチル元首相が「ダービー馬の馬主になるのは一国の宰相になるより難しい」と言ったとか言わないとか、そんな伝承すらある大レースだ。 毎年このシーズンになると、競馬ファンはウキウキとした気持ちになる。 ふと思い至って、実際に2400mをサラブレッドになったつもりで... 語楽ッケンローラー
競馬を学ぶ 『アンちゃん』が見せた最後の闘志〜史上初の『騎手による父子ダービー制覇』を成し遂げた名騎手〜 2020年5月29日 競馬にはたくさんの“格言”があるが、そのなかにこんな言葉がある。 『ダービー馬は、ダービー馬から』 ダービーを制する馬のお父さんは、やはりダービーを勝っているというもの。それでこそ競馬は血統のスポーツだということを証明することができるのだ、と。 日本の競馬史を紐解くと、ダービーの父子制覇はこれまで10組以上ある。最も古... 並木 ポラオ
「名勝負」を語る ダービー史に残る究極のデッドヒート〜2000年・日本ダービー〜 2020年5月28日 私が競馬を好きな理由は、主に3つある。 一つ目は、馬に関わる「人」のドラマがあるから。二つ目は、脈々と続く「馬と血統」のドラマがあるから。そして三つ目は、「デッドヒート」に代表されるような胸が熱くなるドラマチックなレース展開があるからだ。 そんなドラマチックな瞬間を目の当たりにしたときは、レースが終わった後もいつまでも... 齋藤 翔人
「名勝負」を語る [Rewind the race]閃光一閃~2010年・東京優駿~ 2020年5月27日 そこで勝利することが、ホースマンにとって最高の栄誉となる特別な一戦「東京優駿・日本ダービー」。勝利した騎手は「ダービージョッキー」、調教師は「ダービートレーナー」という称号が与えられ、競走馬は一生に一度の舞台で勝利した「世代最強馬」として後世に語り継がれる。まさに格式の高い伝統の一戦だ。これまで数々の名勝負を繰り広げて... ハラシュー
「名馬」を語る スマートファルコン〜地方交流に現れた絶対王者〜 2020年5月26日 私が競馬というものをしっかりと認識し始めたのは、たしか、4歳か5歳くらいの頃だった。 競馬好きの父親に競馬場へ連れられて行き、そこで生の競馬に感動し、騎手になりたいと思ってからの事だ。そしてその時期にデビューした1頭のサラブレッドのことを、鮮明に覚えている。その馬は「勝って当たり前」という大きなプレッシャーをはねのける... かんちゃん