それぞれの競馬愛 ウオッカへの手紙 2019年12月6日 2007年、戦後初となる牝馬によるダービー制覇。3度のドバイ遠征。安田記念の連覇に、天皇賞・秋やジャパンCでの勝利。東京競馬場における古馬芝G1、完全制覇。ディープインパクトらに並ぶ、G1・7勝。 多くの功績を残した名牝ウオッカが、2019年4月1日、安楽死の措置をとられました。配合のため、アイルランドからイギリスへ渡... ウマフリライター
それぞれの競馬愛 「馬と人の福祉」の時代~TCC Therapy Park竣工式&レセプションパーティー取材手記~ 2019年12月5日 令和元年5月1日。 新しい時代の訪れとともに、TCC Therapy Parkは、大事な一歩目を踏み出した。 「こういう施設が欲しかったんですよ」 そう優しい口調で語るのは、JRAの角居勝彦調教師。 ウオッカ、ロジャーバローズといったダービー馬を輩出した名伯楽が「欲しかった」と評価するほどの施設が、このTCC Ther... ウマフリライター
それぞれの競馬愛 私を惹きつけた南関の『笑顔』〜坂井英光騎手、引退によせて〜 2019年12月1日 通算19593戦2028勝。 所属する大井競馬場で、2019年11月15日のレースを最後に、ムチを置いた騎手がいる。 第二の人生として、その騎手が選択したのは調教師の道。 坂井英光「元」騎手。 ロジータ賞や東京スプリング盃、サンタアニタトロフィーなどを制覇した大井の名手である。 私は3年間、彼を応援していた。 横断幕を... ウマフリライター
一口馬主 サンビスタと共に口取りへ 2019年11月30日 2015年のチャンピオンズカップの日、中京競馬場はとてつもなく混んでいた。 私は指定席を押さえていたのだが、チャンピオンズカップは口取りの集合場所から近い場所で観ようと思っていた。一口出資馬であるサンビスタの口取り権利が当たっていたからだ。 しかし一般席エリアのその場所は、前が見えないぐらいに混んでいた。やむを得ず指定... T.Notani
「名馬」を語る エスポワールシチー~相棒とともに歩んだ希望~ 2019年11月29日 「エスポくん」 佐藤哲三騎手(当時)が勝利騎手インタビューでエスポワールシチーをあだ名で表現したことから、この名前は競馬ファンの間に広まった。幾多の名馬のなかでも愛称が『クンづけ』だった馬はあまり記憶にない。 ステキシンスケクン、ヨシカワクン、最近ではハヤブサナンデクン、船橋のグランプリクンなど馬名にクンがつく、いわゆ... 勝木 淳
「名勝負」を語る [平成名勝負]175,100mの軌跡~2012年ステイヤーズステークス・トウカイトリック~ 2019年11月28日 平成6年、WBA・IBF世界ヘビー級王者マイケル・モーラーとのタイトルマッチに挑んだとき、ジョージ・フォアマンは45歳だった。試合は「モーラー圧倒的有利」という下馬評どおりに進み、フォアマンは苦戦を強いられる。しかし迎えた10ラウンド、フォアマンはモーラーの一瞬の隙を突いて、必殺の右ストレートを炸裂させた。「象をも倒す... 大嵜 直人
競馬を学ぶ ゲットだぜ!競馬界の「ポケモン」馬、大集合! 2019年11月24日 国内外問わず、子どもにも大人にも大人気コンテンツのポケットモンスター、通称「ポケモン」。 今回は、競馬界に数多く存在している「ポケモン馬」を集めてみました。 あなたのお気に入りのポケモン馬、ぜひ見つけてみてくださいね! モンスター編 カシノピカチュウ ポケモンといえば、やはり1番人気はピカチュウではないでしょうか? カ... ウマフリライター
「名勝負」を語る 37年と2分の情熱〜2018年ジャパンカップ〜 2019年11月23日 ──強かった。 この一言に、尽きる。 アーモンドアイは、あまりにも強かった。 逃げるキセキを2番手から追いかけ、直線で差し切る。3歳牝馬ながら、歴戦の古馬のような横綱相撲。文句なしの完勝だった。 そして何より人々の度肝を抜いたのが、そのタイムである。 「2.2 0.6」という記録は、芝2400mの世界レコード。従来の日... ウマフリライター
「名馬」を語る 父を超えろ、トウカイテイオー!~エリートの復活劇~ 2019年11月22日 偉大でもあり、なおかつ残忍でもある織田信長を父に持ってしまった織田信雄の話相手はロウソクしかなく、父を超えるために思いついた方法は2つ。 ──1つは父に認めさせること、そしてもう1つは父を殺すこと── 小説『狂気の父を敬え』のような例は極端としても、世の男性にしてみれば、身近な存在である父親を超えてみたいという思いを持... 並木 ポラオ
「名勝負」を語る [平成名勝負]「マル外」~1998年ジャパンカップ・エルコンドルパサー~ 2019年11月21日 その偉大なる戦績から気に留めることも少ないかもしれないが、エルコンドルパサーはいわゆる「マル外」だった。 「マル外」とは、すなわち外国産馬。つまりは、日本国外で生を受けたサラブレッドを指す。 昭和末期から平成初期の競馬を見てきたファンにとって、〇の中に「外」の文字で示される外国産馬の表記は、様々な感情をともなった懐古を... 大嵜 直人