![[今週の競馬]函館で伝統のハンデ重賞、福島では秋を見据える3歳重賞が開催!](https://uma-furi.com/wp-content/uploads/2026/06/2026060402.jpg)
今週から福島、小倉の第2回開催がスタート。すでに開催中の函館とあわせてローカル3場での開催となり、いよいよ夏競馬を本格的に感じる時期に入っていく。
130周年の記念開催が盛り上がりを見せる函館では、日曜日に伝統のハンデ重賞・函館記念が開催。この函館記念を皮切りに、サマー2000シリーズが開幕を告げ、夏の中距離馬たちの競走も熱を帯びる。また福島では3歳重賞、ラジオNIKKEI賞が行われる。春のクラシックはロブチェンの二冠で幕を閉じたが、新興勢力の台頭はあるだろうか。ダービーを終え、秋を見据える3歳世代の勢力変化にも注目したい。
○函館記念 歴史的名馬たちも制した函館の名物ハンデ重賞
函館記念(GⅢ)
日曜函館11R 15:20発走
芝2000m(右)サラ系3歳以上 オープン ハンデ
本賞金 1着4300 2着1700 3着1100 4着650 5着430(万円)
■函館記念の歴史と位置付け
夏の函館を彩る伝統のハンデ重賞である、函館記念。函館競馬場は、1875年に開催された函館招魂社(現・函館護国神社)での祭典競馬が起源とされ、開設130周年となる今年は「函館競馬場開設130周年記念 函館記念」として開催される。
その函館競馬場の中でも最も歴史の古い重賞競走であり、1965年に3歳以上のハンデ重賞として創設された。当初は芝2400mの距離で施行されていたが、1968年に芝2000mに変更され、現在に至っている。負担重量も1994年に別定戦となったが、1997年にハンデ戦に戻っている。
2006年からは、夏季競馬を盛り上げるために創設された「サマー2000シリーズ」の対象レースに指定されている。また2000年から函館開催の最後を締めくくる重賞であったが、2025年の番組改編で開催3週目に前倒しとなり、函館開催の最後を飾るのは函館2歳Sに変わっている。
その歴史においては、メジロアサマやエリモジョージといった天皇賞馬が勝ち馬に並んでいる。そして1988年のサッカーボーイがマークした1分57秒8のタイムは、2025年に破られるまで実に37年間も函館芝2000mのレコードタイムであり続けた。日本の近代競馬のスピード化を象徴するレコードタイムとして、函館記念の歴史を象徴するものだった。
ほかにも、エリモハリアーが2005年から3連覇を成し遂げ、引退後は函館競馬場で誘導馬を務めたほか、トウケイヘイロー、マイスタイル、ハヤヤッコといった個性派がこの伝統のハンデ重賞を制している。

■昨年はヴェローチェエラがレコードで快勝
1番人気に推されたディマイザキッドですら単勝6.5倍と、ハンデ戦らしく人気の割れた一戦。逃げたアウスヴァールが引っ張り前半1000mが58秒1と流れた中で、3コーナー付近から押し上げていったのがヴェローチェエラと佐々木大輔騎手。そのまま直線入り口で先頭に立つと、後続の追撃を許さず先頭で駆け抜けた。勝ち時計は1分57秒6のコースレコードで、前述の通りサッカーボーイの記録を実に37年ぶりに更新した。

1.1/2馬身差の2着には好位から粘ったハヤテノフクノスケ、クビ差の3着には最後方から上がり最速で飛んできたマイネルメモリーが入線。10番人気→6番人気→14番人気の入線は、3連単69万7990円と大荒れの決着となった。
■函館記念(2026年)出走予定馬
昨年春のクラシックを沸かせた、ファウストラーゼン。向こう正面からの大捲りで勝ち切った弥生賞ディープインパクト記念以降は精彩を欠く成績が続いているが、この函館記念では小林美駒騎手との新コンビで挑む予定となる。昨年の函館・札幌開催では大活躍だった小林騎手の手綱で、巻き返しを期す。

同じく昨年のNHKマイルCで2着に入った実績がある、マジックサンズ。2歳時には札幌2歳Sを制しており、同じ洋芝で2度目の重賞制覇を狙う。
また、昨年の紫苑Sを勝っている実績馬のケリフレッドアスクも出走予定。その紫苑Sは逃げての勝利だったが、前走のヴィクトリアマイルでは14着ながら最後方から上り最速をマークしており、位置取りにも注目したい。
同じ4歳馬では、3月のスピカSを勝って連勝を決めたフィーリウスも注目。2連勝でオープン入り後の初めての出走がこの函館記念となるが、重賞制覇まで突き抜けることができるか。
また、GⅠホープフルSで4着、リステッド若駒S勝ちの実績のある、ジュタにも注目。前走のエプソムCは出遅れが響いて8着に敗れたが、函館で巻き返しを図る。
それ以外の古馬に目を移すと、エコロディノスは前走の大阪杯ではノド鳴りを発症して着外に敗れており、仕切り直しの一戦。それまでは8戦して掲示板を外さない走りを見せており、その確かな素質で重賞初制覇なるか。同じく大阪杯で8着だったデビットバローズは鳴尾記念勝ちの実績があり、GⅢでの巻き返しを狙う。
2024年のAJCC勝ちの実績があるチャックネイトも出走予定。久々の出走となる2000m戦で、重賞2勝目を狙う。
そのほかにも、経験豊富な古馬からはケイアイセナやアラタ、サンストックトンなども、この函館記念を目標に進めてきた。多彩なメンバーで争われる伝統のハンデ重賞に注目したい。
○ラジオNIKKEI賞 3歳重賞唯一のハンデキャップ戦
ラジオNIKKEI賞(GⅢ)
日曜福島11R 15:45発走
芝1800m(右)サラ系3歳 オープン ハンデ
本賞金 1着4100 2着1600 3着1000 4着620 5着410(万円)
■ラジオNIKKEI賞の歴史と位置付け
1952年に創設された「中山四歳ステークス」を嚆矢とする重賞である。当初は皐月賞の前哨戦として、4月上旬に中山競馬場、芝1800mの別定戦として実施されていた。その後は開催条件の変遷を経て、現在は福島競馬場、芝1800mの3歳限定のハンデ重賞として親しまれている。なお、3歳限定の重賞としては、このラジオNIKKEI賞が唯一のハンデ戦である。
レース名もまた、前述の「中山四歳ステークス」から「日本短波賞中山四歳ステークス」、「日本短波賞」、「ラジオたんぱ賞」と変遷を重ねたのち、2006年に現在の「ラジオNIKKEI賞」に改称されて現在に至っている。
外国産馬にクラシック出走権のなかった時代には、マルゼンスキーやシンコウラブリイ、プレストシンボリといったいわゆる「マル外」の優駿たちが勝利している。また小回り平坦のコースを活かしてツインターボやビッグバイアモン、バビットといった逃げ馬の活躍も目立つ。
春のクラシックに間に合わなかった素質馬が好走するケースも多く、近年ではヴァイスメテオール、エルトンバローズ、フェーングロッテンといった馬たちが本競走で重賞初勝利を挙げている。また2018年には本競走で2着に入ったフィエールマンが、直行した菊花賞で見事にクラシック制覇を飾っている。4戦目での菊花賞勝利は、史上最短のキャリアとなる記録だった。

■昨年はエキサイトバイオが差し切り勝ち
1番枠から出たエキサイトバイオが馬群の中団のインコースを進むと、直線は力強く馬群を割って突き抜け差し切り勝ちを収めた。1/2馬身差の2着には先行した2番人気のセンツブラッドが入り、クビ差の3着にはインパクトシーが入った。
エキサイトバイオは1勝クラスのあずさ賞2着からの格上挑戦だったが、荻野極騎手のリードに導かれての重賞初制覇となった。父レイデオロの産駒は、目黒記念のアドマイヤテラに続いての重賞勝利となり、2025年の重賞4勝目をマークした。このあと菊花賞に直行したエキサイトバイオは、エネルジコの3着に好走している。

■ラジオNIKKEI賞(2026年)出走予定馬
種牡馬コントレイルは初年度産駒からダービーに2頭を送り込んだが、このラジオNIKKEI賞にも複数の産駒が出走予定となる。バドリナートもその産駒。裂蹄などもあり順調さを欠いていたが、ここで仕切り直しを図る。2歳時には連勝を挙げホープフルSでも5着に入線するなど、早くから注目されていた素質を福島で開花させるか。
同じコントレイルを父に持つ、ジーネキング。ニュージーランドT3着の後に挑んだNHKマイルCは着外に敗れたが、重賞戦線での豊富な経験を活かして巻き返しを図る。白百合S5着から挑むムスクレスト、牝馬のルージュボヤージュも同じコントレイル産駒だが、父の血の偉大さを福島の地で証明することができるだろうか。
春の実績馬からは、ローベルクランツが出走予定。毎日杯2着、NHKマイルC4着と、世代の中でも上位の実績を誇るが、秋の飛躍につながる走りを披露できるだろうか。

皐月賞で6着だったサウンドムーブも、ここに照準を合わせてきた。2歳11月に初勝利を挙げた後、シンザン記念2着、スプリングS4着と重賞でも安定した走りを続けているが、2勝目を重賞の舞台で挙げることができるだろうか。同じ皐月賞からは、9着だったサノノグレーターも出走予定。
また日本ダービー17着から挑むのは、ショウナンガルフ。昨年の札幌2歳S勝ちの実績があり、同じ1800mに戻っての前進を図る。
2016年のダービー馬マカヒキの半弟、クカイリモク。デビューは3歳4月と遅れたが、2戦目できっちりと勝利を挙げており、3戦目で重賞勝利の快挙なるか。
スカイスプレンダーは2月の1勝クラス・ゆりかもめ賞で快勝したが、その後に剥離骨折が判明した。そこから4か月ぶりの出走となるが、ゆりかもめ賞の勝ちっぷりからも期待値は高い。実りの秋に向けて福島での飛躍を期す。
前走1勝クラスを勝利して挑むコルテオソレイユは、初の1800m戦の出走となる。ウインブライト産駒初の重賞勝利が懸かるが、中距離で活躍した父の血で距離延長を克服することができるだろうか。

その他にも、ニュージーランドTで厳しい展開のなか4着に粘ったディールメーカー、橘S3着から臨むスペルーチェ、ダートのユニコーンSからの転戦となるコロナドブリッジなど、才能豊かな3歳馬たちが出走予定となっている。
福島、小倉開催がスタートし、いよいよ夏競馬も本格化してきた。各地のレース映像を眺めながら、旅情に誘われる時期でもある。次々とデビューする2歳馬たちの動向とあわせて、今週は函館と福島の伝統のハンデ重賞を楽しみたい。
写真:@pfmpspsm、@gomashiophoto、水面、Horse Memorys、ぼん(@Jordan_Jorvon)、INONECO
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