ニュース・ブログ レース回顧 [重賞回顧]師弟コンビが巻き返し、新種牡馬のホープたちを撃破~2021年・京王杯2歳S~ 2021年11月10日 2021年で57回目を迎える京王杯2歳Sは、長年、関東で行なわれる唯一の2歳GⅡだった。 過去10年の勝ち馬で後にGI馬となったのは、2017年に勝利したタワーオブロンドンのみ。しかし、その前年の2着馬レーヌミノルは、翌春の桜花賞を制覇。2013年の6着馬モーリスは、後に国内外のGIを6勝して年度代表馬に輝いた。他にも... 齋藤 翔人
ニュース・ブログ 「ROUNDERS」vol.5の発売にあたって 2021年11月10日 「ROUNDERS」としては7年ぶりの新刊が11月8日に発売されました。vol.5のテーマは血統。これまでのテーマの中で最も奥深く、足を踏み入れるのを躊躇してきた領域です。競馬は血のギャンブルであり、血の知のギャンブルでもあります。その血と知のギャンブルの謎を解き明かそうとしていたら、何と過去最高の244ページという超... 治郎丸敬之
ニュース・ブログ レース回顧 [重賞回顧]盤石のレース運びで連覇達成~2021年・アルゼンチン共和国杯~ 2021年11月9日 先週末に東京で開催された重賞は、いずれも創設から50年以上が経過している、歴史あるGⅡレース。日曜日に行なわれたアルゼンチン共和国杯の歴史を紐解くと、アドマイヤジュピタが勝利した2007年から、このレースの覇者が、後に続々とGIを勝利している。 例えば、2008年の勝ち馬スクリーンヒーローは、次走のジャパンCも連勝。そ... 齋藤 翔人
それぞれの競馬愛 マルシュロレーヌがMarche Lorraineになった日 2021年11月8日 日本時間2021年11月7日午前7時55分。 日本の朝がラヴズオンリーユーと川田将雅騎手が成し遂げた壮挙の余韻に浸る中、私は一人焦っていた。 それまで快適に視聴できていたブリーダーズカップ公式サイト上のライブ動画が、急にカクつき始めたのだ。 マルシュロレーヌの勇気ある挑戦を、追いかけ続けたステイゴールドの血が見せてくれ... 枝林 応一
「名勝負」を語る [武蔵野S]不思議な感覚に陥るほどの、鳥肌モノの追い込み勝利。ワイドバッハと武豊騎手の、2014年武蔵野Sを振り返る。 2021年11月8日 派手な追い込みには、華がある。「大外一気」この言葉を聞いて、皆さんはどんな馬、どんなレースを思い浮かべるだろうか。 ディープインパクトの若駒S、キズナの日本ダービー、ヒシアマゾンのクリスタルC、ハープスターの新潟2歳S……。そうした芝の名レースを思い浮かべる方も多いだろう。ただ、とてつもない追い込みはダートであることが... ひでまさねちか
それぞれの競馬愛 2021年ブリーダーズカップデー、25年越しの奇跡。 2021年11月8日 立冬を迎えた日曜日の朝は、まだ日の出前の薄闇に包まれていた。 窓を開け、闇の中の東の空を見上げた。あの闇の向こう、はるか数千キロの彼方で、「その時」を待つ彼らを想った。ぼんやりとした思考のままに、グリーンチャンネルに合わせる。やわらかな11月の陽光に照らされた、デルマー競馬場が映し出された。 北米最大の競馬の祭典、ブリ... 大嵜 直人
ニュース・ブログ レース回顧 [重賞回顧]歴史を動かした世界的名牝の遺伝子~2021年・ブリーダーズカップ・フィリー&メアターフ~ 2021年11月8日 アメリカ競馬の祭典、ブリーダーズカップ。大きな特徴の一つとしてあげられるのが、毎年、持ち回り開催で行われる点である。2021年の開催地となったのは、デルマー競馬場。2日間で、14レースが行なわれた。 Photo by Breeders’ Cup Photo by Breeders’ Cup その2日目の第7レースに組ま... 齋藤 翔人
ニュース・ブログ 「What a day today!」 - 日本馬による米ブリーダーズカップ2勝の快挙に寄せて 2021年11月7日 僕は1年間だけアメリカに"競馬留学"をしていたことがある。競馬留学なんて言うと大げさに聞こえるかもしれないが、大学に留学するという名目の下、毎日のようにアメリカの競馬場に通い詰めていたということにすぎない。僕が本拠地にしていたのは、サンフランシスコ郊外にあるベイメドウ競馬場。レーシングプログラムにある限られた情報を元に... 治郎丸敬之
ニュース・ブログ 中央競馬ニュースウマ娘 [アルゼンチン共和国杯・みやこS]今も駆ける スター"ウマ娘"の血を引く者たち〜日曜重賞編〜 2021年11月7日 巷で話題になっているゲームアプリ「ウマ娘 プリティーダービー」。 実際の競走馬をモデルにしたこのゲーム。登場するウマ娘たちの中に現役で走っている馬をモチーフとしたキャラクターはいませんが、子供、孫あるいは親戚にあたる馬が現役で駆けている例はたくさんあります。 そういった競走馬を「ウマ娘 プリティーダービー」から競馬を持... 館山 速人
「名勝負」を語る 名優の血が二度の坂越えで覚醒 - 2015年アルゼンチン共和国杯・ゴールドアクター 2021年11月6日 東京の芝2500mは、伝統のハンデ重賞である目黒記念・アルゼンチン共和国杯と、年にたった2レースしか行われない特殊な条件である。日本競馬を代表する大レース、日本ダービーやジャパンカップが行われる東京芝2400mと距離が100mしか違わないものの、この条件を得意とする種牡馬の産駒などは、2400mとは多少異なる。それは、... 齋藤 翔人