クラシックへの登竜門となっているきさらぎ賞は、創設当初は中京競馬場で行われていた。京都競馬場の改修工事のため、2021年のきさらぎ賞は、里帰り開催のような格好で、35年ぶりに中京競馬場で行われることとなった。 例年の出走馬の傾向として、年末の2歳GⅠを連対したような馬は、1週間後に行われる共同通信杯に出走することが多い...
齋藤 翔人
6歳の時、父親の部屋にあった月刊『優駿』を見たことと、イナリワンが制した天皇賞(春)を現地観戦したことがきっかけで競馬に魅了される。
初めて遊んだ競馬ゲームは、ダービースタリオンMacintosh版。好きは馬はホッカイルソー。
共著に『競馬 伝説の名勝負』シリーズ、新刊『ゴールドシップ伝説 愛さずにいられない反逆児』(星海社新書)
齋藤 翔人の記事一覧
きさらぎ賞は、1月のシンザン記念とならぶ、クラシックに続く関西の登竜門。ただ、2歳GⅠで好走した馬は共同通信杯へ向かうことが多く、こちらはやや小粒なメンバーとなることも。 しかしながら、過去にはスペシャルウィーク、ナリタトップロード、ネオユニヴァース、そして、近年ではサトノダイヤモンドのように、きさらぎ賞で好走した馬の...
3月に行われる、GⅠ・高松宮記念のステップレースとなっているシルクロードステークス。京都競馬場の改修工事により、2021年のシルクロードステークスは、本番と同じ中京芝1200mで行われることになったため、例年以上に注目されるレースとなった。 出走頭数は18頭で、単勝オッズ10倍を切ったのは4頭。その4頭で人気は割れたが...
若駒ステークスは、重賞を除く2・3歳限定オープン(リステッド競走)の中では、屈指の出世レースといえる。過去の勝ち馬から、トウカイテイオーとディープインパクトが後に顕彰馬となり、ハクタイセイ、アンライバルド、マカヒキを加えた5頭が、その年のクラシックを制した。 また、毎年のように少頭数で行われているが、それでも後の活躍馬...
以前の愛知杯は、カブトヤマ記念、中日新聞杯とともに、父内国産馬限定の重賞として12月に行われていた。しかし、サンデーサイレンス産駒が大活躍して爆発的に枝葉を広げ、その産駒が種牡馬となってサイアーランキングの上位を賑わすようになり、父内国産馬限定の重賞はその役割を終え、姿を消した。 愛知杯も、2004年からは牝馬限定のハ...
68回目を迎えたハンデの重賞、日経新春杯。同じ関西圏で行われる2月の京都記念、3月の阪神大賞典と共に、天皇賞春から宝塚記念へと繋がる、古馬中・長距離路線伝統の重賞である。過去、このレースをステップとして、ステイゴールド、ルーラーシップ、ミッキーロケット、グローリーヴェイズなどが国内外のGⅠを制覇した。 京都競馬場が改修...
1990年代中ごろから、日本の3歳クラシック戦線は、サンデーサイレンス産駒vsブライアンズタイム産駒の戦いの歴史だったといっても過言ではない。1994年にナリタブライアンが牡馬三冠を達成し、牝馬でもチョウカイキャロルがオークスを制した翌年、サンデーサイレンスの初年度産駒が大爆発。その翌年からも牡馬・牝馬のクラシックを席...
今や、出世レースとして定着した感のあるシンザン記念。過去には、シーキングザパール、タニノギムレット、ミッキーアイル等が、ここをステップにGⅠを勝利した。さらに、ジェンティルドンナとアーモンドアイという、牝馬三冠馬であり年度代表馬に2度選出された名牝も、このレースの勝ち馬。また、2着に敗れた馬からも、牡馬三冠を達成し年度...
世界でも、間違いなくトップクラスのレベルにあるといってよい現代の日本競馬。その背景には、育成・調教技術の向上があったことはいうまでもないが、特に大レースにおいては、以前と比べてよりいっそうスピードが重視され、血統面でも、同様にスピードが重視されることとなった。 種牡馬では、ディープインパクトを筆頭に、サンデーサイレンス...
万葉ステークスは、毎年1月に行われている伝統の長距離オープン競走。現在、平地で3000m以上のレースは年間6レースしか施行されていないため、ステイヤーにとっては貴重な出走機会となっている。 京都競馬場が改修中のため、2021年は中京競馬場で行われることとなったが、3000mの平地のレースが中京競馬場で施行されるのは、メ...
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語り継がれし「名馬」たち
レース回顧
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