ダイヤモンドステークスは、今年で71回目を迎えた伝統の長距離重賞。3000m以上の平地競走は年間で6レースしか行われない特殊な条件であり、ダイヤモンドステークスは、ステイヤーズステークスに次ぎ、国内で2番目に距離が長いレースである。 今年の出走頭数はフルゲートの16頭。その中で、最終的に単勝オッズ10倍を切ったのは3頭...
齋藤 翔人
6歳の時、父親の部屋にあった月刊『優駿』を見たことと、イナリワンが制した天皇賞(春)を現地観戦したことがきっかけで競馬に魅了される。
初めて遊んだ競馬ゲームは、ダービースタリオンMacintosh版。好きは馬はホッカイルソー。
共著に『競馬 伝説の名勝負』シリーズ、新刊『ゴールドシップ伝説 愛さずにいられない反逆児』(星海社新書)
齋藤 翔人の記事一覧
JRAのGⅠ開幕を告げるフェブラリーステークス。JRAのダートGⅠとしては他にチャンピオンズカップが行われているが、昨年そこで上位に入着した馬が遠征・引退・長期離脱などで続々と回避。掲示板に食い込んだ馬は3着のインティのみの出走となったため、戦前から大混戦の様相を呈していた。 その中で、1番人気に推されたのは、唯一の4...
最近テレビを見ていると「お笑い第七世代」という言葉を耳にする。「~世代」という言葉は、業界によって多少意味するところは異なるが、様々な業界、特にスポーツの世界では、頻繁に用いられる印象がある。 例えば、プロ野球界では「松坂世代」といった括りや、田中将大投手を代表に、1988年~89年に生まれた選手達を指す「マー君世代」...
京成杯と共に関東で行われるクラシックへの登竜門・共同通信杯。近年は、より一層、皐月賞との親和性が高いレースである。2012年~2016年には、このレースで連対を果たした10頭のうち、4頭が皐月賞へ直行し、それらすべてが本番を制した。そのため、連対馬が皐月賞へ直行すれば、引き続き本番でも注視する必要がある。 今年の出走馬...
エルフィンステークスは、桜花賞へ向けての重要なステップレースだ。近年は以前ほどクラシックに直結しなくなっていたものの、昨年、4馬身差でこのレースを圧勝したデアリングタクトが大ブレイク。続く桜花賞・オークス・秋華賞もすべて勝利して、中央競馬史上初めて無敗の三冠牝馬に輝き、改めてこのレースの重要性が浮き彫りになった。 今年...
クラシックへの登竜門となっているきさらぎ賞は、創設当初は中京競馬場で行われていた。京都競馬場の改修工事のため、2021年のきさらぎ賞は、里帰り開催のような格好で、35年ぶりに中京競馬場で行われることとなった。 例年の出走馬の傾向として、年末の2歳GⅠを連対したような馬は、1週間後に行われる共同通信杯に出走することが多い...
きさらぎ賞は、1月のシンザン記念とならぶ、クラシックに続く関西の登竜門。ただ、2歳GⅠで好走した馬は共同通信杯へ向かうことが多く、こちらはやや小粒なメンバーとなることも。 しかしながら、過去にはスペシャルウィーク、ナリタトップロード、ネオユニヴァース、そして、近年ではサトノダイヤモンドのように、きさらぎ賞で好走した馬の...
3月に行われる、GⅠ・高松宮記念のステップレースとなっているシルクロードステークス。京都競馬場の改修工事により、2021年のシルクロードステークスは、本番と同じ中京芝1200mで行われることになったため、例年以上に注目されるレースとなった。 出走頭数は18頭で、単勝オッズ10倍を切ったのは4頭。その4頭で人気は割れたが...
若駒ステークスは、重賞を除く2・3歳限定オープン(リステッド競走)の中では、屈指の出世レースといえる。過去の勝ち馬から、トウカイテイオーとディープインパクトが後に顕彰馬となり、ハクタイセイ、アンライバルド、マカヒキを加えた5頭が、その年のクラシックを制した。 また、毎年のように少頭数で行われているが、それでも後の活躍馬...
以前の愛知杯は、カブトヤマ記念、中日新聞杯とともに、父内国産馬限定の重賞として12月に行われていた。しかし、サンデーサイレンス産駒が大活躍して爆発的に枝葉を広げ、その産駒が種牡馬となってサイアーランキングの上位を賑わすようになり、父内国産馬限定の重賞はその役割を終え、姿を消した。 愛知杯も、2004年からは牝馬限定のハ...
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語り継がれし「名馬」たち
レース回顧
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[重賞回顧]天まで届け勝利の凱歌。史上まれに見る混戦を制したのはジャスティンミラノ!~2024年・皐月賞~
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[重賞回顧]中118日の雪辱劇!『マジックマン』に導かれたステレンボッシュが、逆転で桜の女王を戴冠~2024年・桜花賞~
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[重賞回顧]躍進著しい上村厩舎の大黒柱ベラジオオペラ。ダービーの雪辱を果たし、GⅠ初制覇を達成!~2024年・大阪杯~
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[重賞回顧]雪辱vs雪辱の死闘を制したマッドクールが、待望のGⅠ初制覇~2024年・高松宮記念~
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[重賞回顧]傑出した瞬発力でライバルを圧倒!無傷3連勝を達成したシックスペンスが、堂々クラシック候補に名乗り~2024年・スプリングS~
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[重賞回顧]良血の外国産馬エトヴプレが一気の逃げ切りで後続を完封!~2024年・フィリーズレビュー~
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[重賞回顧]ミルコ・マジック炸裂! 勝負所でまくりを決めたコスモキュランダが重賞初制覇~2024年・弥生賞ディープインパクト記念~