ニュース・ブログ レース回顧 [レース回顧]サバイバルレースを勝ち抜き本番へ~2021年・アネモネステークス~ 2021年3月18日 アネモネステークスは、関東で唯一行われる桜花賞のトライアルレースで、2着馬までに桜花賞への優先出走権が与えられる。 今年の出走頭数は15頭。 例年通り人気は割れたが、1番人気に推されたのは、関西馬のルチェカリーナだった。今回のメンバーで2頭しかいない2勝馬のうちの1頭で、実績は上位。ここまで5戦2勝で2~4着が1回ずつ... 齋藤 翔人
ニュース・ブログ レース回顧 [重賞回顧]若武者とのコンビで大金星~2021年・金鯱賞~ 2021年3月15日 金鯱賞は、創設当初と比べて施行時期や条件が度々変わってきたが、2017年に大阪杯がGⅠに昇格してからは、その前哨戦として3月に行われるようになった。また、同年から、1着馬に大阪杯への優先出走権が与えられている。 今年の出走頭数は10頭と少なかったものの、GⅠ馬が4頭も出走。豪華なメンバーが集結したが、中でも注目は、20... 齋藤 翔人
「名勝負」を語る 古豪が見せた最後の意地~1996年・金鯱賞~ 2021年3月14日 近年、金鯱賞ほど施行時期やその位置づけが目まぐるしく変更された重賞はないだろう。古くは、夏のハンデ重賞として親しまれていたものの、1996年に別定GⅡに昇格して宝塚記念の前哨戦となった。 ところが、2012年からは12月に時期を移し有馬記念の前哨戦になると、2017年からは、GⅠに昇格した大阪杯の前哨戦として3月に移り... 齋藤 翔人
ニュース・ブログ レース回顧 [重賞回顧]先手必勝で掴んだ本番への切符 ~2021年・弥生賞ディープインパクト記念~ 2021年3月8日 弥生賞は、3着までに皐月賞への優先出走権が与えられるトライアルレース。これまでにも三冠馬3頭をはじめ、幾多の名馬がこのレースをステップに一流馬へと上り詰めた。 2020年からは、そのうちの一頭であるディープインパクトの名をレース名に冠して行われている。 出走頭数は10頭だったが、人気は2頭に集中し、中でもダノンザキッド... 齋藤 翔人
「名勝負」を語る 良血馬を圧倒した、1頭の地味な血統馬~1997年弥生賞・ランニングゲイル~ 2021年3月7日 『1994年産の日本国内で走ったサラブレッドで印象に残っている馬を挙げてください』と問いかけられたとして、皆さんはどの馬たちを思い浮かべるだろうか? おそらく、サイレンススズカ、タイキシャトル、ステイゴールドを挙げる方々が多いだろう。しかし、この3頭でクラシック3冠レースに出走経験があったのは、サイレンススズカのダービ... 齋藤 翔人
「名馬」を語る フジキセキ~永遠にベールに包まれた「本気」の強さ~ 2021年3月6日 サンデーサイレンス旋風の中心となるべき1頭。 日本の競馬を根底から変えた、大種牡馬サンデーサイレンス。まもなく、死後20年の歳月が流れようとしているが、その血が現代競馬に及ぼす影響は、今なおあまりに大きい。 2021年3月現在、サイアーランキングの上位20頭中、実に15頭の種牡馬の血統表にはその名が刻まれ、それ以外の5... 齋藤 翔人
ニュース・ブログ レース回顧 [重賞回顧]古馬中距離界のスター候補が誕生~2021年・中山記念~ 2021年3月1日 春競馬の開幕を告げる伝統の中山記念は、勝ち馬に大阪杯の優先出走権が与えられる。しかしそれだけでなく、ドバイや香港へ遠征を控える馬にとっても、重要な前哨戦となっている。 今年は、GⅠ馬の出走こそなかったものの、久々に多頭数となり、春の大レースに向けて弾みをつけたい馬が数多く出走していた。 最終的に単勝オッズ10倍を切った... 齋藤 翔人
ニュース・ブログ レース回顧 [重賞回顧]大病を乗り越え、念願の重賞タイトルを獲得~2021年・ダイヤモンドステークス~ 2021年2月23日 ダイヤモンドステークスは、今年で71回目を迎えた伝統の長距離重賞。3000m以上の平地競走は年間で6レースしか行われない特殊な条件であり、ダイヤモンドステークスは、ステイヤーズステークスに次ぎ、国内で2番目に距離が長いレースである。 今年の出走頭数はフルゲートの16頭。その中で、最終的に単勝オッズ10倍を切ったのは3頭... 齋藤 翔人
ニュース・ブログ レース回顧 [重賞回顧]天才少年が三度目の正直でGⅠ初制覇~2021年・フェブラリーステークス~ 2021年2月22日 JRAのGⅠ開幕を告げるフェブラリーステークス。JRAのダートGⅠとしては他にチャンピオンズカップが行われているが、昨年そこで上位に入着した馬が遠征・引退・長期離脱などで続々と回避。掲示板に食い込んだ馬は3着のインティのみの出走となったため、戦前から大混戦の様相を呈していた。 その中で、1番人気に推されたのは、唯一の4... 齋藤 翔人
「名勝負」を語る 頂上決戦で実現した世代交代劇~2009年・フェブラリーステークス~ 2021年2月21日 最近テレビを見ていると「お笑い第七世代」という言葉を耳にする。「~世代」という言葉は、業界によって多少意味するところは異なるが、様々な業界、特にスポーツの世界では、頻繁に用いられる印象がある。 例えば、プロ野球界では「松坂世代」といった括りや、田中将大投手を代表に、1988年~89年に生まれた選手達を指す「マー君世代」... 齋藤 翔人