真夏の佐賀で行われるサマーチャンピオンは今年でちょうど20回目を迎え、中央から5頭、地元佐賀から4頭、笠松から2頭、兵庫から1頭の計12頭が参戦して争われた。このレースの特徴として、ダートグレード競走の中では珍しいハンデ戦で行われるという点があり、今年は上下で最大6.5kgのハンデ差がつけられた。 参戦した12頭の中に...
齋藤 翔人
6歳の時、父親の部屋にあった月刊『優駿』を見たことと、イナリワンが制した天皇賞(春)を現地観戦したことがきっかけで競馬に魅了される。
初めて遊んだ競馬ゲームは、ダービースタリオンMacintosh版。好きは馬はホッカイルソー。
共著に『競馬 伝説の名勝負』シリーズ、新刊『ゴールドシップ伝説 愛さずにいられない反逆児』(星海社新書)
齋藤 翔人の記事一覧
現地観戦した新馬戦を勝利した馬が後々出世を果たし……ついにはGⅠを勝利すると、「俺、あの馬のデビュー戦を現地で見てたんだよな」と、ついつい友人に自慢話をしたくなる。その新馬戦から後々GⅠや重賞を勝つ馬が複数頭出たりすると、後に『伝説の新馬戦』などと呼ばれるようになり、それを現地で観戦したことのプレミア感たるや半端なもの...
今年でちょうど20回目を迎えたアイビスサマーダッシュは、夏競馬の代名詞の一つに挙げられる名物レースで、中央競馬で行われている直線競馬唯一の重賞競走である。今年も、新潟1000m・通称「直千」を滅法得意とする馬、「直千」に初めて出走する馬、芝のレースに初めて挑戦する馬など、バラエティーに富んだ18頭が集結した。 その中で...
ばんえい競馬を除く日本の競馬で唯一行われている直線競馬のレースは、新潟の芝1000mで行われる通称「直千」競馬だ。そしてその中で、アイビスサマーダッシュは「直千」唯一の重賞競走である。 芝・ダート問わず、JRAで1000mのレースは年間100レース弱おこなわれているが、出走メンバーや唯一の重賞格付けという条件なども考慮...
夏競馬というと、春と秋のGⅠシリーズの合間にやっている開催とイメージする人もいるかもしれない。開催場も、北海道の競馬場をはじめとする、いわゆるローカルの競馬場へと移行する。この時期にはGⅠが開催されていないこともあり、札幌記念などの例外はありつつも、多くのGⅠ実績馬は休養に入っている。 とはいえ、秋の飛躍を目指す馬たち...
世代最初のJRAの重賞として行われている函館2歳ステークス。今年は、中央からの14頭にホッカイドウ競馬からラジアントエンティが参戦して、計15頭が覇を競った。 単勝オッズ1.5倍の圧倒的な1番人気に推されたのは、大外15番枠に入ったモンファボリ。父は歴代の欧州最強馬の一頭Frankel、そして騎乗するのが武豊騎手という...
今年で22回目を迎えたジャパンダートダービー。南関東3歳3冠の最終戦であると同時に、JRAからも有力馬が多数参戦してくる、文字通りダートにおける日本ダービーである。今年は、南関東から東京ダービー勝ち馬のエメリミットをはじめとする5頭、JRAから国内外のダート重賞勝ち馬3頭を含む7頭、そして兵庫から1頭の計13頭で、その...
サマースプリントシリーズ第2戦、CBC賞。毎年中京競馬場で行われてきた伝統の一戦だ。しかし、今年は秋から京都競馬場の改修工事が行われる影響で、2011年以来9年ぶりに阪神競馬場での開催となった。従来の左回りから右回りに、直線の長いコースから直線の短い内回りコースに、さらにハンデ戦と梅雨時の緩い馬場という要素も相まって、...
上半期の総決算、宝塚記念。有馬記念同様、ファン投票により出走馬が決まるこのレースは、通称『春のグランプリレース』と呼ばれ、例年GⅠ勝ち馬が多数集結し華やかなイメージがある。しかしその華やかさとは対照的に、しばしば上位人気馬が馬券圏外に終わってきた波乱の歴史もある舞台だ。 梅雨時に開催されるため馬場が悪化していること、小...
近代の日本競馬において最も影響を及ぼしている種牡馬といえば、サンデーサイレンスだろう。1994年に産駒がデビューすると、わずか2世代で中央競馬のリーディングサイアー1位の座を獲得。自らは惜しまれつつ2002年にその生涯を閉じるが、2007年まで実に13年連続でリーディングサイアー1位の座を守り続け、あらゆるジャンルのG...
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語り継がれし「名馬」たち
レース回顧
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