「名勝負」を語る 19万6517人と、無観客〜それぞれのダービーに寄せて〜 2020年5月25日 その瞬間、その場所にいたことが、のちに密かな自慢になることがある。そして、誰かが同じ経験をしたと聞くと、妙な親近感を覚えて嬉しくなる。「おや、あなたもそこにいたんですか。実は、私もそこにいたんですよ」と。それは、魂を揺さぶる音楽だったり、スポーツの生むカタルシスだったり、あるいは身近な人の夢が形になった瞬間だったりする... 大嵜 直人
「名勝負」を語る 伝説の始まり〜2012年オークス・ジェンティルドンナ〜 2020年5月22日 予想を外すことは私にとって日常茶飯事であるが、自信をもって本命から外した馬に圧勝されるときはさすがにショックを受ける。特に、その馬が直線に入って早い段階で勝負を決めてしまったときほどこの衝撃は大きくなり、レース後立ち尽くすこともしばしばだ。ほんの数秒前まで持っていた、自らの予想への絶大の自信は音を立てて崩れ去り、ゴール... 齋藤 翔人
「名勝負」を語る [Rewind the race]神秘之石~2016年オークス~ 2020年5月19日 2016年春の3歳牝馬戦線は「3頭」の実力馬を中心に回っていたように思う。阪神ジュベナイルフィリーズを制したメジャーエンブレム、シンザン記念で牡馬相手に素晴らしいパフォーマンスを見せたジュエラー、そして無敗でトライアルを勝利したシンハライト。レーススタイルや馬の強みもそれぞれ違うこの3頭のぶつかり合いに、競馬ファンは注... ウマフリライター
「名勝負」を語る 引退馬の宿命を考える〜アッカンベーをする馬・ナリタトウショウ〜 2020年2月11日 時には、走るために生を受けたとも言われる、サラブレッドたち。走ることを宿命づけられた若駒たちは、幼い頃からデビューに向け、虎視眈眈と訓練を積んでいきます。しかし本当にそれだけが宿命なのでしょうか?今回はそんな事を感じさせてくれた馬をご紹介します。 1996年10月6日・東京新馬戦。無事に競走馬としてデビューを果たすと思... ウマフリライター
「名勝負」を語る [Rewind the race]王之原石~2016年きさらぎ賞~ 2020年2月9日 毎年1月から3月は、3歳重賞が多く開催される。 G1レースに大きく直結するトライアルレースも多く、クラシック戦線のなかでは重要な競走が毎週のように行われる。 そして、そこには過去に数多くの名馬が出走したことから「出世レース」と称されるレースもいくつか存在している。 毎年2月に京都競馬場で行われるきさらぎ賞もまた、出世レ... ウマフリライター
「名勝負」を語る [Rewind the race]真直少女~2014年シルクロードステークス~ 2020年2月1日 競馬ファンの語り草になっている2015年ヴィクトリアマイル。 5→12→18番人気の決着で、なんと3連単は2000万円越え。競馬ニュース以外でも取り上げられ、多くの注目を浴びた一戦となった。 この時は払戻金のインパクトが先行してしまったが、勝ち馬のストレイトガールは先行する2頭を長い直線猛追しての勝利。 力強さが光った... ウマフリライター
「名勝負」を語る 1分7秒の壁が破られた衝撃〜1997年シルクロードS・エイシンバーリン〜 2020年1月31日 JRA史上はじめて1分7秒を切った馬はどの馬か、ご存知だろうか? 快速として知られたサクラバクシンオーでもなければ、史上最強スプリンターの呼び声が高いタイキシャトルやロードカナロアでもない。 それは1頭の、スプリント戦の実績がほぼなかった意外な牝馬によって記録された。 淀における冬のスプリント重賞として、すっかり定着し... 齋藤 翔人
「名勝負」を語る 現場にいた者だけが見た、勝負を分けた瞬間。~2016年川崎記念~ 2020年1月29日 レース後、騎手たちのこんなコメントを目にしたり耳にしたりすることがあります。 「〇〇が勝負の分かれ目だった」「勝負どころで置かれてしまった」 それはきっと、実際に乗っていたからこそ感じることなのでしょう。 一方、ファン目線で「あそこが勝負を分けた」と感じられる瞬間もあります。それは、映像が残っていて、その映像を見ること... ウマフリライター
「名勝負」を語る [Rewind the race]疾風迅雷~2018年東海ステークス~ 2020年1月24日 2018年のダート界は、個性あふれる面々が揃っていた。 2017年のダート界を席巻したゴールドドリームに、期待の3歳馬ルヴァンスレーヴ。さらにノンコノユメやアウォーディーなどの実力馬も、G1制覇に燃える年明けであった。 この年の東海ステークスに出走したテイエムジンソクもまた、そんなダート界を盛り上げる1頭であった。 2... ウマフリライター
「名勝負」を語る [平成名勝負]伝説の始まり~2007年AJCC・マツリダゴッホ~ 2020年1月21日 重賞未勝利のその馬は、明け4歳の浅いキャリアながら2番人気の支持を集めていた。 ──伝説は、いつも始まりがある。 2006年の12月24日。 三冠馬ディープインパクトが有馬記念で引退。中山競馬場の舞台を最後に、その完全無欠な馬は堂々とターフを去った。 競馬界は、競馬ファン、その跡を継ぐスターの登場を熱望した。玉座はいつ... ウマフリライター