「名勝負」を語る 「精英大師」が刻んだ開国の時 - 2005年スプリンターズS 2026年9月24日 近年は珍しくなくなった、日本馬による海外レースへの参戦や制覇という偉業。 そうした偉業が成し遂げられる以前には、「日本馬は永遠にジャパンCを勝てない」と言われていた時代があり、「世界に通用する馬づくり」を合言葉に馬産をしていた。その努力が実り、現在に繋がっているといえるのだろう。 では逆に、海外馬による日本の大レース制... 小早川 涼風
「名勝負」を語る 「もしも」を語りたくなる馬 - 突如現れた新星、リアファルが勝利した神戸新聞杯を振り返る 2026年9月17日 秋の訪れを告げる神戸新聞杯 まだ夏の暑さが残るなかにも、空気の奥底に少しずつ秋の気配が漂う阪神競馬場。9月になると、英気を養っていた3歳の強豪たちがそこに集結する。神戸新聞杯は、そんな季節の変わり目に行われる菊花賞トライアルである。 2000mで行われていた時代から2400mに延長された現代まで、菊花賞への試金石である... ムラマシ
「名勝負」を語る 距離不安を一掃 桜の女王が魅せた華麗な舞い~1997年・ローズS~ 2026年9月9日 ローズSは、3歳牝馬三冠の最終戦・秋華賞のトライアルレースとして行われている。三冠目が京都の芝2400mで開催されているエリザベス女王杯だった時代は、このローズSも京都外回りの芝2000mという珍しい条件での実施だった。だが三冠目が京都の内回り芝2000mで開かれる秋華賞になると、ローズSは阪神競馬場の芝2000mに条... 齋藤 翔人
「名勝負」を語る 飛躍・安定・復活、それぞれが掴んだ栄光 ~2010年・サマーチャンピオン~ 2026年9月2日 ローカル色が強い地方競馬の中でも、とりわけそれが色濃く残っているのが佐賀競馬場ではないだろうか。 「It's A Green Dream」のイメージソングが示すとおり、周りを自然に囲まれ、場内にはのどかな雰囲気が流れている。それは、かつて競馬場に流れていた鉄火場のようなギラギラした雰囲気とは、正反対のもの。のんびりとし... 齋藤 翔人
「名勝負」を語る 「伝説の新潟2歳S」の記憶 - ハープスターとイスラボニータが刻んだ“飛躍の起点” 2026年8月19日 ひと昔前、8月の終わりにはどことなく秋の気配が漂い、「去りゆく夏」への名残惜しさがあった。夏競馬も終盤に入り、最終レースが終わる頃には競馬場が夕景に染まる。まもなく始まる阪神・中山の秋競馬を心待ちにしつつ、残り少ない夏のレースを噛みしめるように楽しんでいた記憶がある。 ところが近年は、夏の終わりになっても暑さは衰えない... 夏目 伊知郎
「名勝負」を語る 快速馬の血を受け継ぐ牝馬と、新人騎手が掴み取った、最速の称号 - テイエムスパーダ 2026年8月12日 ■最速の血と新人騎手が挑んだスプリント重賞 競馬とは、父から子、そして孫へ競走馬としての血と、思いが脈々と受け継がれたドラマティックな側面をギャンブルと共に併せ持つものである──と、私は思う。今回取り上げるテイエムスパーダも、偉大な祖先の血を受け継ぐ競走馬として産声を上げた。 父のレッドスパーダは芝の1600mを5勝、... 朱鷺野 真一郎
「名勝負」を語る 高速馬場なら負けられないマテラスカイ - 2020年クラスターC 2026年8月11日 梅雨入りを控えた6月のある日、マテラスカイの死亡が報じられた。 理由は結腸捻転とのこと。突然の知らせに筆者も驚きを隠せなかった。 同馬は日本のダート競馬史において、間違いなく大きな功績を残した一頭である。手にしたタイトルはGIII/JpnIIIの2つだけだが、長らく“難攻不落”ともいわれたダート短距離の海外GⅠで、幾度... 中川兼人
「名勝負」を語る 世代を超えた一戦 - プリモシーンが制した2018年関屋記念を振り返る 2026年7月23日 春のクラシックが終わり、3歳馬たちはそれぞれ新たな道を歩み始める。さらなる飛躍を求めるもの、世代の頂点を目指し続けるもの、そして、古馬と向き合うことを決めたもの。 古馬との対戦を選んだ3歳馬達にとって、その舞台のひとつとなるのが、関屋記念である。新潟競馬場で長い歴史を重ねてきたこの一戦は、古馬たちが秋へと向けた足掛かり... 鳥野 紗々実
「名勝負」を語る 何事も捉え様? 2024年リフレーミングの小倉記念を振り返って 2026年7月16日 夏競馬は予想が難しい。気候と開催場所、馬質などなどのファクターが複雑に絡み合って、普段のような予想が立たなくなる。 一番の難敵は気候だ。暑さが大の苦手で凡走してしまう倍率一倍台の馬も居れば、逆に夏が大好きで好走する大穴馬も居る。その見極めは仮にパドックに張り付いていても、難しいものである。 加えて、夏競馬に使用される競... 大守アロイ
「名勝負」を語る スタミナとパワーがモノをいう!力強い末脚で復活のV - 2019年七夕賞 2026年7月8日 馬券をたしなんでいる競馬ファンであれば「初ブリンカーの馬は買う」や「連勝中の馬は負けるまで買う」のような「自分だけのルール」を、少なからず一つや二つ持っていると思います。かく言う私も何個か「自分だけのルール」を持っているのですが、そのうちの一つに「七夕賞はスタミナのある馬を買う」というものがあります。 七夕賞が行われる... 館山 速人