「南関名勝負」第2回は2007年の帝王賞を取り上げます。この年は日本がパートⅠ国に昇格したことに伴い、初めてJpnⅠとして行われることになりました。 人気はJRA勢5頭のうち3頭に集中。 そのなかで圧倒的1番人気に推されたのは、前年6歳を迎えて本格化しここまでGI級5勝──さらには短距離からマイル、中距離と距離適性を広...
「名勝負」を語る
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日本と世界。 「平成」という30年と4か月弱続いた時代に、その関係性は大きく変化した。よく言われる指標である「ヒト・モノ・カネ」においても、それは顕著だった。モノとカネを表す経済面において、平成という時代は世界での日本の立ち位置を大きく変えた。 昭和の終わりから平成3年あたりまで続いたバブル景気の真っただ中には「アメリ...
父ヌレイエフはアメリカのノーザンダンサー系を代表する世界的な名血であり、母はグラスワンダーと同じロベルト系シルバーホークを父に持つシルバーレーン。 良血マル外のブラックホークは確かな血統背景から周囲の期待を受けて日本でデビューした。3歳(当時4歳)1月に岡部幸雄騎手を背にデビュー。時期こそ遅れたものの、芝のマイルから2...
年を重ねるとともに、人はいろんなものを忘却という海に沈めていく。忘れることで、人は生きていけるのかもしれない。けれども、競馬ほど、その忘却の海から追憶を呼び覚ますものはない。 馬券で楽しむとしても、スポーツとして楽しむとしても、物語・ドラマとして楽しむとしても──そもそもが、競馬の愉悦とは記憶と密接に結びついている。 ...
日本の競馬では、26レースものG1レースが行われている。 もちろんどのレースも格式が高く、簡単に勝てるレースなどは一つもない。 しかし毎年5月に行われる日本ダービーだけは、どのホースマンも口をそろえて「絶対に勝ちたいレース」というレースである。 元々ダービーというレースは英国で誕生したものだ。世界各国で、それに倣い、そ...
樫の女王を決める伝統の一戦、優駿牝馬。 3歳牝馬の頂上決戦ということもあって、これまで数多くの名勝負が繰り広げられてきた。記憶に新しいオークスと言えば2018年・アーモンドアイが制したオークスだろう。昨年クラシック戦線を1度も落とすことなく駆け回り、牝馬三冠達成後には驚異的なタイムでジャパンカップを制覇──。さらには翌...
競馬にはクラシック競走という伝統的な競走がある。日本ダービーやオークスなどのこれらのレースは3歳馬しか出られないため、各レースとも挑戦権は1回のみ。だからこそ、クラシック競走の勝ち馬はクラシックホースとして多くの人々の記憶に残ってゆく。 しかし2012年にクラシック競走を駆け抜けた馬の中には、1度も勝てなかったにもかか...
この馬にこの騎手あり、この馬にこの調教師あり。サラブレットは人が作った最高の芸術品であり、馬を走らせるは人の匠がなせること。世界中に時代ごとに名伯楽と敬意を持って評される調教師がいる。そして、その馬の全てを知り尽くし、まるで己の意思が馬に乗り移ったかのように縦横無尽に操る名騎手がいる。 90年代の終わり、騎手・的場均と...
有馬記念を連覇したグラスワンダー。スプリンターズSでタイキシャトルを撃破したマイネルラヴ。英仏のG1を制覇したアグネスワールド。有馬記念でも2着に食い込んだ重賞4勝馬、アメリカンボス。 1995年生まれの「マル外」は、本当に素晴らしい馬が多かった。 「マル外」がクラシック競走に参戦できなかった当時、外国生まれの3歳馬(...
3歳のマイル王決定戦「NHKマイルカップ」。 過去にはエルコンドルパサーやクロフネ、キングカメハメハといった日本競馬史に名を残す名馬が、このレースを勝っている。このレースでは、多くの「G1初制覇」が見られる。近年でも藤岡康太騎手や秋山真一郎騎手、藤岡佑介騎手らがここでG1初制覇を達成。今回の物語の主役である柴田大知騎手...
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語り継がれし「名馬」たち
レース回顧
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[重賞回顧]天性のセンスがまたも爆発! ジャンタルマンタルが隙のない完璧な競馬で3歳ベストマイラーの座を獲得~2024年・NHKマイルC~
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[重賞回顧]師弟で掴んだ王者の称号。長期休養を乗り越えたテーオーロイヤルが古馬最高の栄誉を獲得!~2024年・天皇賞(春)~
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[重賞回顧]美しいレース運びで惜敗続きにピリオドを打ったアドマイヤベルが、オークスの優先出走権を権得!~2024年・フローラS~
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[重賞回顧]天まで届け勝利の凱歌。史上まれに見る混戦を制したのはジャスティンミラノ!~2024年・皐月賞~
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[重賞回顧]中118日の雪辱劇!『マジックマン』に導かれたステレンボッシュが、逆転で桜の女王を戴冠~2024年・桜花賞~
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[重賞回顧]躍進著しい上村厩舎の大黒柱ベラジオオペラ。ダービーの雪辱を果たし、GⅠ初制覇を達成!~2024年・大阪杯~
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[重賞回顧]雪辱vs雪辱の死闘を制したマッドクールが、待望のGⅠ初制覇~2024年・高松宮記念~