「名勝負」を語る 熾烈を極めた3強の戦い 2007年・南関牡馬クラシックロード 2019年4月24日 今回から「南関名勝負」と題しまして過去の名勝負をご紹介していきます。私は地方競馬に興味を持ち始めたのはおおよそ2000年以降ですので、大ベテランの先輩方からすれば比較的新しいレースが中心になるかと思いますが、南関競馬にまだ興味をあまりお持ちでない方にもご覧いただければ幸いです。 今回は、私が初めて地方競馬場へ足を運んだ... ウマフリライター
「名勝負」を語る [競馬タイムトラベル]2006年チューリップ賞・アドマイヤキッス 2019年2月26日 2008年3月4日。 5歳牝馬アドマイヤキッスは右第3中手骨の骨折加療中に馬房で暴れた際、同じ部位を開放骨折──それは、手の施しようの無い重症であり、すみやかに安楽死の処置がとられた。 すでに重賞4勝を挙げていた、当時の現役で有数の名牝。彼女が長いトンネルを抜けて復活を遂げた京都牝馬Sから、僅か30日後の出来事だった。... ウマフリライター
「名勝負」を語る [競馬タイムトラベル]2002年中山記念・トウカイポイント 2019年2月19日 競走馬における生来の気難しさというか、いわゆる「癇性(かんしょう)」……もっと言えば「狂気」と呼ばれる類の難儀な性格は、代を経ても失われずに子孫に受け継がれることがままある。 有名なのは、かの詩人・寺山修司が「一族の呪い」と形容した種牡馬モンタヴァルのファミリーだろうか。その狂気に加えて不幸が続いた故、直系は残らず、2... ウマフリライター
「名勝負」を語る [競馬タイムトラベル]1997年フェブラリーステークス・シンコウウインディ 2019年2月12日 1997年2月16日、この年に中央競馬史上初のダートG1に昇格したフェブラリーS。その日は典型的な不良の泥田馬場だった。 直線半ば、コースの最内を通ったシンコウウインディがバトルラインを交わし切り、外から伸びる1番人気ストーンステッパーに勢い良く競り掛ける。 前年暮れのスプリンターズSを僅か1cm差で逃した熊沢重文騎手... ウマフリライター
「名勝負」を語る 競馬場B級グルメ紀行 ~園田競馬場編~ 2019年2月11日 みなさん、こんにちは! この度、初めて寄稿することになった山海堂と申します。 趣味は競馬場/牧場巡りと飲み歩きという、その辺に大量生産されているであろう、ごくごく普通のおじさんですが、どうぞ宜しくお願いいたします! さて、今回は競馬場のグルメを紹介していきたいと思います。 舞台は真夏の園田競馬場。 では、早速行ってみま... ウマフリライター
「名勝負」を語る [競馬タイムトラベル]1991年京都記念・プリンスシン 2019年2月5日 調教師「田島良保」という名前を耳にしたとして、同氏の管理した競走馬が頭に思い浮かぶ方は、もしかすると少数派かもしれない。 ……とは言え、あのテイエムオペラオーを大阪杯において4着に沈めたトーホウドリームや、揃って重賞ウイナーに上り詰めたスプリングバンブー&バンブーユベントス母子を育てたのだから、「名伯楽」とは呼べないま... ウマフリライター
「名勝負」を語る [競馬タイムトラベル]2001年きさらぎ賞・アグネスゴールド 2019年1月29日 ──例えるならば、長嶋監督時代の読売ジャイアンツの松井秀喜と高橋由伸、あるいは今はなき大阪近鉄バファローズ「いてまえ打線」の主軸タフィ・ローズとフィル・クラークといったところか。1着同着でもない限り必ず決着がつく競馬というスポーツにおいて、両雄が並び立つケースはあまり多くない。しかしその年の春、競馬界にはファンを沸き立... ウマフリライター
「名勝負」を語る [競馬タイムトラベル]1989年根岸ステークス・ダイナレター 2019年1月22日 東京のダート1400mコースで施行されるG3・根岸Sの勝ち馬というと、3週後のG1・フェブラリーSもそのままの勢いで連勝するような強豪揃い……というイメージが近年強くなってきている。だが、2000年以前の条件は東京ダート1200m、且つ施行時期が11月前半だったということもあって、勝ち馬のラインナップはかなり趣が異なる... ウマフリライター
「名勝負」を語る [競馬タイムトラベル]1993年アメリカジョッキークラブカップ・ホワイトストーン 2019年1月15日 凱歌が揚がった瞬間、中山競馬場は大きな歓声に包まれた。 方々で拍手の音も聞こえる。 いわゆる「馬券勝負」に勝った観客だけでなく、負けた観客すら拍手を送った。観客全体がこれだけ一体となって当日の主役を祝福するという場面は、鉄火場の代表格たる競馬場においては当時あまり見られない光景だった。まるでそこにいる観客全員が歓びを等... ウマフリライター
「名勝負」を語る [競馬タイムトラベル]1997年京成杯・スピードワールド 2019年1月8日 時は平成9年(西暦1997年)のことである。 三冠馬ナリタブライアンや女傑ヒシアマゾンといった『スターホース』が競馬場を去り、中央競馬界に“スーパーサイアー”サンデーサイレンスの時代が到来していた頃。 牡馬クラシック戦線ではブライアンズタイム産駒が猛威を振るい、春には“元祖・砂の女王”ホクトベガが異国ドバイのナド・アル... ウマフリライター