「名馬」を語る マチカネキンノホシ - Forget me not。忘れようにも忘れられない、軍団屈指の良血馬。 2022年11月6日 「記録よりも記憶に残る名馬」という言葉がある。 例えば、時に凄まじいまでの大逃げでファンを魅了し、重賞を3勝したツインターボ。反対に、強烈な追込みを武器に前を行く馬を次々とかわしさり、6つの重賞タイトルを獲得したブロードアピールらは、GIを勝利することこそ叶わなかったが「記録よりも記憶に残る名馬」といって間違いない。 ... 齋藤 翔人
「名馬」を語る 太陽の輝きと共に…。愛された"◯地"の活躍馬トーセンスーリヤが歩んできた、通算43戦の道のりを振り返る 。 2022年11月6日 JBC競走が始まる少し前、盛岡競馬場では岩手県知事杯OROカップが開催されました。 地方競馬で唯一芝コースがある盛岡競馬場の1700m戦で争われるM1競走で、優勝賞金の3000万円は地方重賞でも高額(JBCレディスクラシック2着で2100万円)のレースでした。 数少ない地方芝の重賞レースとあって、地方れ移籍した元JRA... zakkey(ザッキー)
「名馬」を語る 実力はあれど、叶わなかったGⅠ出走……。GⅠ未出走の実力派、サクラセンチュリーが制した2005年アルゼンチン共和国杯を振り返る。 2022年11月4日 ──ただ強いというだけでは、GⅠ制覇はできない。 どんなに能力があっても、GⅡ・GⅢを何勝もした馬でも、GⅠレースの馬柱にその名を刻むことすら出来ぬままに競馬場を去って行く馬を何頭も見てきた。 GⅠ制覇に必要な条件とはなんだろうか? 持って生まれた丈夫な体、脚力、スピード、根性、気合……。GⅠ馬として、秀でた資質に恵ま... 夏目 伊知郎
「名馬」を語る 貴方に勝者の栄光を - プレクラスニー 2022年10月30日 競馬は優勝劣敗の世界であり、ただ一頭の勝者とその他大勢の敗者は明確に分かたれる。栄冠を掴んでその名を競馬の歴史に刻み込むことが許されるのは熾烈な競走を勝ち抜いた者のみであり、手にしたタイトルは第二の馬生を成功に導くためのチケットになり得る。それ故に、自らの生きた証を後世の残すべく、すべての競走馬は喝采を浴びる表彰台の頂... norauma
「名馬」を語る "竜王"の背を追って、真夏の北海道からGⅠロードへ。- ダノンスマッシュ 2022年9月30日 父は日本と香港の2か国でスプリントチャンピオンに輝いたロードカナロア、その初年度産駒として父の背中を追いかけてG1ロードを駆け抜けたダノンスマッシュ。2017年にデビューし2021年末の香港スプリントまで5年間走り抜けた同馬は、ブリーダーズスタリオンステーションで2022年から種牡馬入りを果たしました。ダノンスマッシュ... zakkey(ザッキー)
「名馬」を語る 我が"良き友"サクラバクシンオー。その無骨な現役時代を振り返る。 2022年9月30日 「彼の訃報」を知ったのは京都へ向かう新幹線の中だった。 2011年5月1日、京都で施行される春の天皇賞を観るため品川から新幹線に乗り込んだ。列車が動き出し、ホットコーヒーの蓋の飲み口を開いて、売店で買ったスポーツ紙をカバンから取り出す。1面は天皇賞の馬柱が大きく並び、見出しにはローズキングダムとトウーザグローリーの名。... 夏目 伊知郎
「名馬」を語る 「中山ならなんでも来い!!」。マツリダゴッホのオールカマー3連覇を振り返る。 2022年9月22日 9月に入ると、いよいよ秋競馬が本格化。秋華賞トライアルの紫苑ステークスやローズステークス、菊花賞トライアルの神戸新聞杯、セントライト記念、スプリンターズステークスの前哨戦にあたるセントウルステークスなど、秋の活躍を占うレースが続々と開催されます。 そして古馬の秋初戦として多くの名馬が駆け抜けたレースが「産経賞オールカマ... zakkey(ザッキー)
「名馬」を語る いつかまた、貴女の夢を - シンハライト 2022年9月16日 「もう、競馬場で会えないんだな……」 競走馬引退の報を目にする度、私は茫漠とした寂寥の念を覚える。 傑出した成績を残した競走馬には引退式が執り行われ、名残惜しさを残しつつも惜別の拍手を送る機会が与えられるが、誇らしげに花道を歩んでセカンドステージへ向かえる馬はごく一部。多くの競走馬はひっそりと──あるいは予期せぬ形で... norauma
「名馬」を語る アルコセニョーラ - いつも笑顔をくれるタフなステイ牝馬 2022年9月10日 もう「アラフォー」を名乗れるタイムリミットが近づいてきた私。 最近はなんだか涙腺が緩みやすくなっているらしく、これも齢のせいか、と感じることが多い。 参観日で真っ直ぐ手を挙げて真剣に黒板を見据える子の姿にこみあげ、このご時世で久方ぶりに会った老父が急に小さくなったように見えてはこみあげ、TVロードショーで身軽になったラ... 枝林 応一
「名馬」を語る 北の大地に描いた未来予想図 - トラストが描いた"夢" 2022年9月3日 プロローグ 「地方所属馬、地方からの移籍馬が中央で勝利する!」競馬場でそうしたシーンを見ると、うれしくなる。 子供の頃、大井からダービーを目指して移籍してきたハイセイコーで競馬を知った。叔父に連れて行ってもらった京都競馬場のパドックでハイセイコーに会ったことが「趣味は競馬」を掲げるきっかけになったような気がする。 社... 夏目 伊知郎