夏競馬の名物の一つに、ローカルの4つの競馬場で行われる2歳重賞があげられる。近年は、7月の函館2歳ステークスに始まり9月の小倉2歳ステークスで閉幕するスケジュールとなっているが、その中でも新潟2歳ステークスは日本一長い直線を有する新潟の外回り1600mで行われ、なおかつ施工時期も開催後半に行われているため、しばしば派手...
「名馬」を語るの記事一覧
記録には残らなくても、人の記憶に残る名馬がいる。2015年に『優駿』の企画、「未来に語り継ぎたい名馬 BEST100」の中で、重賞未勝利の条件馬として唯一ランクイン(95位)した馬がいた。 その馬は、シゲルスダチ。2012年の3歳OPマーガレットSを勝利し、NHKマイルCにも出走した実力馬で、その芦毛の馬体と可愛らしい...
1995年にフジヤマケンザンが香港国際カップを優勝して以降、日本の競馬ファンにもすっかりお馴染みとなった香港競馬。中でも、12月に行なわれる香港国際競走の各レースは、日本のみならず、世界各国から強豪が集結。今や日本でも馬券の購入が可能で、毎年のように熱いレースが繰り広げられている。 2021年現在、日本調教馬で海外GⅠ...
現代競馬を根本から変えた、種牡馬サンデーサイレンス。1994年に初年度産駒が登場すると、翌年、わずか2世代でリーディングサイヤーを獲得。以後、2007年までその座を守り続けた。 一方、その登場とほぼ同時期に、強烈な存在感を放ち始めたのが外国産馬、通称「マル外」である。当時、クラシックに出走権がなかった3歳の外国産馬にと...
サラブレッドは、その素質のどれほどをパフォーマンスとして発揮できるのだろうか。能力が高くても精神面の弱さから大成できない馬がいたり、成長曲線の絶頂期を怪我で棒に振ってしまったり、怪我が治っても無意識に庇ってしまい以前の力が出せなかったり……。確かな素質や実力がありながら、なかなか結果を出せずに終わってしまう馬たちは数多...
立ちはだかった「白」 「クラスター」と言えば、競馬ファンにとっては「クラスターカップ(JpnIII)」だった2016年。1.9倍の1番人気の支持を受けて出走するJRAのエリートがいた。ブルドッグボスである。 2歳秋の500万円以下から1年以上、10戦連続1番人気を記録するなど、5勝を挙げてオープン競走も2勝するなど人気...
マチカネ軍団──。 かつて競馬界をにぎわせたその軍団は、今も多くの人の記憶に残る。 G1を制したフクキタル、G1勝ちこそないものの蜘蛛を食べて蕁麻疹になった(らしい)など古馬戦線を色んな意味で賑わせたタンホイザ、ダートで活躍したワラウカド、超良血のアレグロに皐月賞馬ハードバージの半弟、ダビスタで多くのプレイヤーを虜にし...
米国の大レースを制した日本人オーナーの所有馬といえば、真っ先に挙がるのはフサイチペガサスだろうか。大種牡馬ミスタープロスペクター最晩年の産駒で、400万ドルという超のつく高値で関口房朗氏が落札。1999年12月にデビューすると、初戦こそ敗れたものの、5連勝でケンタッキーダービーを制覇。日米両国のダービーオーナーという、...
夏を感じる風物詩。きっとそれは花火であったり西瓜であったり、人によってそれぞれだろう。 かくいう私は、北海道で競馬が開催される季節になると「ああ夏が来た」と感じる。 そんな北海道開催の名物重賞のひとつ、クイーンS。中山競馬場時代から数多の名馬が参戦し、またここから飛躍する馬達も数多い牝馬限定戦だ。 ……ところが意外にも...
2006年8月20日、日曜日。市中に流行り始めた新語「アラサー」の域に達しつつあった私は札幌競馬場の喧騒の中に佇んでいた。恐らく生で見るのは最後になるであろう、彼女の走る姿を、この目に焼き付けるために。 メインレース、札幌記念。 7番ゲート、前走クイーンステークス3着からの連闘。9番人気、5歳、23戦目、牝馬。兄はステ...
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語り継がれし「名馬」たち
レース回顧
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