今も駆ける スター"ウマ娘"の血を引く者たち〜今週の新馬戦(12/11,12/12)〜

巷で話題になっているゲームアプリ「ウマ娘 プリティーダービー」。

実際の競走馬をモデルにしたこのゲーム。登場するウマ娘たちの中に現役で走っている馬をモチーフとしたキャラクターはいませんが、子供、孫あるいは親戚にあたる馬が現役で駆けている例はたくさんあります。

そういった競走馬を「ウマ娘 プリティーダービー」から競馬を持った方々にも応援してもらいたい。そんな思いからこの「今も駆ける スターの血を引く者」では、ウマ娘にも登場するキャラクターのモデルとなった競走馬と血縁関係に当たる馬を、その週のレースからピックアップして紹介していきたいと思います。

今週はテンポよく合計2頭の新馬を紹介します。

土曜中山5R レーヴディノエル

中山芝1800mでデビューするレーヴディノエル。母は2010年の阪神ジュベナイルフィリーズを制したレーヴディソールでその父はウマ娘にも登場するアグネスタキオンです。この2頭は2歳時からその才能で強い輝きを放った2頭です。

アグネスタキオンは2000年に当時のラジオたんぱ杯3歳Sをレコード勝ちしました。このレースは20年以上経った今でも「伝説のG3」として語り継がれているレースで、アグネスタキオンの他に翌年の日本ダービー馬ジャングルポケット、翌年のジャパンカップダートを圧勝するクロフネが出走していました。

当時から「レベルの高い1戦」と噂されていたレースでアグネスタキオンは4コーナー出口でこの2頭を置き去りにして抜け出す圧巻の内容で勝利をおさめ「これはとんでもない馬が現れた」と競馬界は大いに盛り上がりました。事実、例年はG1である朝日杯を勝った馬がほぼ満票で受賞するJRA賞の最優秀3歳牡馬部門で296票中119票集めるなどそのインパクトは絶大なものでした。

その娘で、2010年にデビューしたレーヴディソールも2歳戦からその才能の片りんを見せつけた馬でした。

レーヴディソールの武器はその強烈な末脚。新馬戦、デイリー杯2歳S、阪神ジュベナイルフィリーズはいずれも大外から一気に差し切るインパクトの強いレースでした。

翌年のチューリップ賞では福永祐一騎手をして「こんなに楽に重賞を勝ったのは初めて」と言わしめる完勝劇で「牝馬三冠はこの馬で決まり」と言う人も少なくなかったと思います。

しかし、アグネスタキオン、レーヴディソールともに3歳春のクラシックシーズンを走り切ることなくケガで戦線離脱。アグネスタキオンはそのまま引退、レーヴディソールは秋に復帰して2戦するものの勝てずに引退してしまいました。

レーヴディノエルにはその2頭の分まで強く、無事にクラシックに参戦してもらいたいものです。

土曜阪神7R デジタイゼーション

阪神ダート1400mでデビューするデジタイゼーション。父は先日亡くなったアグネスデジタルです。

この連載でも何度か取り上げていますが、アグネスデジタルの「凄さ」と言えばやはり、マイルチャンピオンシップ南部杯(盛岡ダート1600m)→天皇賞秋(東京芝2000m・不良)→香港カップ(香港芝2000m)→フェブラリーS(東京ダート1600m)と言う馬場不問のG1・4連勝。ここまであらゆる馬場に適応したアグネスデジタルは、歴代の名馬の中を見ても稀有な存在と言うのは間違いありません。

アグネスデジタルは24歳で亡くなりましたが、これは人間で言えば大往生と言える年齢。現役時代も2歳から6歳まで長く活躍したこの馬の生命力の強さを物語っていると言えるかもしれません。

一時は種牡馬として1年に100頭以上の馬を送り出していたアグネスデジタルですが、今年はこのデジタイゼーションを含め、血統登録をされているのは9頭のみ。アグネスデジタルファンの方には是非応援してほしい1頭です。

開発:Cygames
ジャンル:育成シミュレーション
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