2025年10月15日 [連載・クワイトファインプロジェクト]第52回 ガラスの天井を打ち破れ! 今回ちょっと刺激的なタイトルにしてみました。この言葉自体はいろいろ深い意味があるようですが、このコラムはあくまで競馬コラムです。タイトルに込めた真意を行間から察...
2025年10月15日 [重賞回顧]雨の府中から、夜明けへ駆けだせ! ~2025年・サウジアラビアロイヤルカップ~ 先週から開幕した東京開催。例年なら、開幕週の毎日王冠・京都大賞典を終えるといよいよG1戦線が幕を開ける時期だが、今年は2週目もG1のない、新たな番組構成となった...
2025年10月14日 [連載・片目のサラブレッド福ちゃんのPERFECT DAYS]福ちゃんの預け先(シーズン1-68) 先に出産したダートムーアよりも先に、スパツィアーレがイチハツ(出産後初めての発情)で種付けに行くことになりました。つい先日、大仕事を終えたばかりなのに、わずか1...
コラム・エッセイ [随想]寺山修司のエッセイ「片目のジャック」と、片目のサラブレッド「福ちゃん」 2025年10月12日 1.「人間の復権」の場としての競馬場 文筆家・寺山修司が執筆した競馬エッセイには、無宿人や病者・犯罪者など「社会から除け者にされた人々」がよく登場する。こうした人々と共に競馬を楽しむ様子が数多く描かれているのだ。 寺山は競馬場の持つ意義を次のように表現する。 競馬場では連帯の問題は馬と人間とのあいだにしか生まれない。だ... 縁記台
競馬場を楽しむ [グルメ]地方競馬のギャンブル飯を訪ねて〜大井競馬場編〜 2025年10月8日 ギャンブル飯ライター・プーオウがお送りする、地方競馬ギャンブル飯を紹介するシリーズ。船橋競馬場グルメ、浦和競馬場グルメに続く第3弾は大井競馬場グルメである。 地方競馬場の中で一線を画するのが大井競馬場。ゴール写真判定装置の導入、騎手服・枠別の帽色の採用、スターティングゲートの導入、ナイター競馬開催など、今の競馬では当た... プーオウ
「名馬」を語る 金剛不壊。5歳のサトノダイヤモンドの姿を振り返る 2025年10月4日 1.金剛不壊 本コラムのタイトルとした「金剛不壊」という言葉、聞き覚えのある方はどれくらいいらっしゃるだろうか。ゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』のプレイヤーなら、「サトノダイヤモンドの進化スキル」としてご存知かも知れない。 以前、サトノダイヤモンドについては『ウマフリ』にコラム(2つのジンクスを打ち破った、至高の金... 縁記台
競馬を学ぶ [データ検証]凱旋門賞において日本馬が活躍する条件とは? 2025年10月3日 みなさん、こんにちは!遺伝に着目した血統研究と題し、X(旧Twitter)にて調査結果を公開しているK.Arakiです。今回は「凱旋門賞において日本馬が活躍する条件」についてお話したいと思います。 まずは図1をご覧ください。 図1は、凱旋門賞に挑戦した日本馬について、馬体重別の成績をプロットしたものです。横軸は馬体重と... K.Araki
「名馬」を語る 秋の風に舞う。ルージュバックと私の毎日王冠 2025年10月2日 本格的な秋の始まりは、毎日王冠から… 10月の府中競馬が開催されると、本格的な秋を感じる。秋の府中開催の1週目のメインは伝統の毎日王冠。三か月ぶりに新宿から京王線に乗り、東府中に向かう車内で初夏の激闘シーンを思い出しながら、新たな気持ちで競馬新聞に目を通す。東府中で乗り換え、府中競馬正門前駅のホームに降り立つと、一気に... 夏目 伊知郎
「名馬」を語る 「白銀の刃」レッドファルクスの末脚と、スプリンターズステークス 2025年9月26日 ■スプリンターズステークスを連覇した名馬といえば? 秋競馬の名物レース、スプリンターズステークス。年間の競馬スケジュールの中で、有馬記念に向けた後半戦スタートのGⅠレースである。 スプリンターズステークスの歴史は古い。1966年に第1回のスプリンターズステークスが実施され、2026年で60回目を迎える。GⅠに昇格したの... 夏目 伊知郎
「名馬」を語る 芦毛伝説の“語られざる章”を担った馬ホクトヘリオス。若き柴田善臣騎手との蹄跡を紐解く 2025年9月5日 芦毛伝説に名を残す異端児 1980年代後半から90年代初頭、突如“芦毛旋風”が吹き荒れた。4歳(現3歳)の400万条件戦(現1勝クラス)から、8連勝で春秋天皇賞と宝塚記念の3つのGⅠを制覇したタマモクロスの登場。そして、タマモクロスの引退後、国民的ヒーローと化したオグリキャップ。有馬記念で感動のラストランを飾ったオグリ... 夏目 伊知郎
「名馬」を語る [メイショウ馬たちの追憶]ダービー馬 メイショウサムソン 2025年9月4日 「青地に桃襷、桃袖」の勝負服、「メイショウ」の冠名を持つ馬たちが、週末の中央競馬でいつも多く駆けている。レース中の馬群の中、勝負服を見るだけで一目でメイショウの馬とわかるほど印象的で、長年にわたって親しまれている。 冠名の創始者、松本好雄オーナーが、2025年8月29日にご逝去された。個人馬主として史上初となるJRA通... 夏目 伊知郎
それぞれの競馬愛 縁が紡いだ2000勝。メイショウと、牧場と、人 2025年8月29日 競馬場に一度でも足を運んだことがある人なら、その冠名を見ない日は無いはずだ。青い勝負服に桃色の襷と袖。ターフをひたむきに駆ける「メイショウ」の馬たちは、いつの時代も、どの競馬場でも、競馬の様々なシーンにその姿を見せ続けている。そしてその背後には、ひとりの馬主の揺るぎない情熱がある。 2025年8月。松本好雄オーナーはつ... norauma
「名馬」を語る 皐月賞馬・ジオグリフ引退に寄せて。ジオグリフが刻んだ「挑戦の足跡」を振り返る 2025年8月28日 2025年8月27日、ジオグリフの現役引退が発表された。 結局のところ「ジオグリフってどんな馬なのか」を、最後まで掴みきれないまま終わってしまったように思う。ただ言えることは、とんでもない強烈な黄金世代に生まれてしまった…ということである。生まれてきた世代が違えば、彼の蹄跡はもっと華やかなものになっていたはずだ。 通算... 夏目 伊知郎