「名勝負」を語る 老雄の進撃~アサカディフィート・ 2008年 小倉大賞典~ 2021年2月20日 競走馬にとっての幸せとは何だろう。それを我々人間が理解することは恐らく難しいものだろうが、少なくとも彼らがこの世に「走ること」を定められて産まれている以上、走り続けられることが幸せであると思いたい。そんな宿命を抱えて生きるサラブレッドの、まさにお手本と言うべきか。 11歳まで走り、10歳にして重賞制覇。生涯戦績は76戦... 小早川 涼風
「名馬」を語る モズアスコット〜煌めいた異端の「二刀流」〜 2021年2月19日 「3月31日に異国の地で生まれ、日本に来日しマル外としてデビュー。芝ダートのGIを制した馬を2頭挙げよ」この問題に答えることができるだろうか。ちなみにヴィクトワールピサは不正解。確かに3月31日生まれだが、社台ファーム生産でドバイワールドカップ優勝時の馬場はオールウェザーである。またアルティストロワイヤルはマル外として... フロリダ
「名勝負」を語る [Rewind the race]夢乃頂点~2018フェブラリーステークス~ 2021年2月18日 G1シリーズ開幕戦「フェブラリーステークス」。毎年12月に行われるチャンピオンズカップと合わせて砂の王者決定戦として中央だけでなく地方からも強豪が参戦するレースだ。また、3月に行われるドバイに向けても大事な1戦となる。 今回は数ある砂の激闘の中から、得意の府中で夢を掴んだ1頭の優駿について振り返っていく。 2015年、... ハラシュー
写真で楽しむ競馬 家宝級競馬アイテムを探せ!〜楽しい可愛い、ぬいぐるみ編②〜 2021年2月17日 こんにちは。ウマフリライター、徳澤泰明です。 この連載では、皆さんがお持ちの「家宝級」ともいえるような競馬アイテムの数々を紹介しております。今回は、ぬいぐるみ編の第二弾です。 第一弾に引き続き、ぬいぐるみそのものの珍しさはもちろん、飾り方や集め方からも個性が垣間見えるような楽しい写真が多く揃いました。 それでは、見てい... 徳澤泰明
競馬を学ぶ POG2021-2022 [種牡馬・血統紹介]史上最多の『砂の冠』コパノリッキー 2021年2月16日 2014年、2月23日。東京競馬場で行われたG1レース・フェブラリーステークスで「最低人気馬のG1勝利」というサプライズが起きた。 JRAの長い競馬史の中でもたった4頭しか成し遂げられなかった快挙を達成したその馬の名は、コパノリッキー。 このレースでの勝利を境にダートチャンピオンとなり、長らくその王座を守り続けるこの馬... Redfray
「名馬」を語る シックスセンス〜最強の1勝馬が、最後に見せた激走〜 2021年2月14日 G2、京都記念。テイエムオペラオー、アドマイヤムーン。近年で言えばブエナビスタやクロノジェネシス──歴戦の名馬たちの多くが、この京都記念を足掛かりに大阪杯や天皇賞、果てはドバイや香港へ旅立ってきた。 一方、ここで悔しい思いをした昨年のリベンジを果たさんとする馬もいる。 トゥザグローリー、トレイルブレイザー。 そして、シ... 小早川 涼風
それぞれの競馬愛 私にとっての誘導馬。 2021年2月14日 私と誘導馬との出会いは、2003年ごろに遡ります。きっかけは、京都競馬場で行われたナリタトップロード引退式やジャングルポケット引退式で写真を撮り出したことでしょう。それまでは、競馬場に行っても誘導馬は見る程度の存在でした。 ここでは、私が20年近く誘導馬を継続して撮影することのきっかけとなった誘導馬3頭を紹介して、誘導... ふわ まさあき
インタビュー [インタビュー]最強の1勝馬・エタリオウが、ヴェルサイユFに来た理由。 2021年2月13日 神戸新聞杯で2着、菊花賞で2着、日経賞で2着。勝てそうで、勝てない。通算戦績は17戦1勝、そのうち2着は7回──。惜敗で積み上げた賞金額1億9570万円は、JRAデビューの1勝馬として史上最高額。鋭い末脚・豊富なスタミナと確固たる実力を持ちながらなかなか勝ち切れず「最強の1勝馬」と呼ばれたエタリオウが、2020年末に引... 緒方きしん
それぞれの競馬愛 2月の府中で願った「波乱」~願いは叶わなくとも、忘れられない馬〜 2021年2月13日 2020年の牡馬クラシック三冠を無敗で制したのはコントレイル。その父ディープインパクトも無敗で三冠達成を成し遂げたのは2005年──コントレイルの偉業達成から15年ほど時を遡る。 この年の大相撲は横綱の朝青龍が年6場所全てで優勝。84勝という年間勝利数は断トツの数字だった。さらに政治の世界では小泉純一郎氏が率いる自民党... 並木 ポラオ
「名勝負」を語る 王道から覇道へ~2000年京都記念・テイエムオペラオー~ 2021年2月12日 平成12年、西暦2000年は20世紀の最後の年であり、「ミレニアム」という言葉がよく飛び交った年として記憶される。 幸いにして、ノストラダムスの大予言による恐怖の大王も、各種コンピューターシステム周辺で騒がれたY2K問題も、どちらも現実に起こることなく迎えた、二千年紀の最後の年である。 その平成12年の2月20日、京都... 大嵜 直人