地方、中央の猛者がぶつかり合うダートグレード競走。 中央勢が圧倒的な力を見せつける中で、地元勢・地方勢が一矢を報いてファンを歓喜で包み込む──それがダートグレードの大きな魅力の一つなのではないかと思う。 しかし、そんな魅力とずーっと無縁の競馬場がある。 1997年に最初のダートグレード競走の一つとして指定されたにも関わ...
- 「名勝負」を語るきみがいない未来と、パンサラッサのこと - 2022年・天皇賞(秋)2022年11月2日
- 競馬を学ぶ競走馬に会いに行く際、絶対に守ってほしい『牧場見学の9箇条』とは?2021年4月4日
- 「名馬」を語る君と感じた爽やかな風を想う〜私の青春、エアスピネル〜2022年12月31日
- 「名馬」を語るとにかく"逆をいく"馬。若駒時代の達観したゴールドシップの魅力を振り返る。2023年5月26日
- 「名馬」を語る馬産地・青森より、愛をこめて。 - 青森県出身の2歳女王・タムロチェリー2023年1月3日
- 「名馬」を語る今度こそ、何度でも。カレンブーケドール、どうか大輪の花を。2022年1月15日
- 「名勝負」を語るその葛藤に、用がある。 ~2001年 宝塚記念に寄せて2018年6月22日
- 「名勝負」を語る8万人以上の観衆が目撃した大脱出マジック〜2009年・安田記念〜2020年6月6日
コラム・エッセイ
あら、いらっしゃい。 こんな時間に、しばらくご無沙汰だったわね。 ……あら、忙しいのはいいことよね。いつも通り? ……はい、それじゃ、いつものマンハッタンで。 珍しいわね、こんな時間に。今日は引きも早かったから、落ち着いて飲めるわよ。 ……そう、眠れないのが続いてるのね。 まあ誰でも生きていればいろいろ抱えるし、時には...
2012年スプリンターズステークスでロードカナロアが記録した、1分6秒7。 中山芝1200mのレコードとして、現在も記録されているタイムだ。 では、その前のレコードホルダーを覚えているだろうか。 2012年のロードカナロアから遡ること、11年。 同じ日付、2001年9月30日スプリンターズステークスで記録された1分7秒...
「競馬に絶対はない」とはよく言われる言葉ですが、競馬とは必ずしも強い馬が勝つものではなく、実力的に劣勢と見られている馬が、体調や作戦、展開など様々な要素で強い馬を負かしてひと泡吹かせるということが往々にしてあるものです。しかし、そのレースで先頭でゴールした馬が間違いなく勝者であり、そのレースで一番強かったとも言えると...
札幌の夏は、短い。 皆がそれを知っているからだろうか? ハマナスの花が咲き始めるとどこか焦るように、それでいて何かを振り切るように、皆が思い思いのものを短い夏にぎゅっと詰め込む。大きな道路沿いにラベンダーやひまわりの顔が揃い始め、朝顔がその美しい花を日に向け、マルヴァの花が背比べを始めると、大通公園の噴水の周りはにぎわ...
「あなたがわたしにくれたもの アンデルセンの童話の本♪」(ジッタリン・ジン 1990 「プレゼント」より) けいばがわたしにくれたもの ちょうど10個の缶バッジ♪ けいばがわたしにくれたもの フリビオンとガッツポーズの中西騎手♪ 高知競馬で初めて缶バッジを手にしたのが、この第45回高知優駿のフリビオンとガッツポーズを決...
平成後期の競馬界を支えた2頭のサラブレッドが、この世を去った。 キングカメハメハと、ディープインパクト。 ともにダービー馬であり、種牡馬としても多大なる功績を残した2頭だ。 競馬ファンでなくとも、その名を知る人は多いだろう。特にディープインパクトは、社会現象を巻き起こしたほどのサラブレッドだった。キングカメハメハも「大...
「あなたが最も忌み嫌う四字熟語は何ですか?」 答えは様々あるだろうが、私は、こう答える。 「予後不良」と。 回復が極めて困難で、殺処分の処置が適当であると診断された状態を「予後不良」と呼ぶ。転じて、競馬においては「予後不良」は「安楽死」を暗に意味する言葉となっている。 2019年7月3日。九州地方で災害級の大雨が続く中...
「一年(ひととせ)に 一夜と思へど 七夕の 逢い見む秋の 限りなきかな」千年の昔の歌人・紀貫之による、七夕をテーマにした和歌である。「一年に一度だとは思うのだが、二人が出逢う秋の七夕(旧暦において7月は秋の始まりの月)の夜空は、これから限りなく何度も巡ってくるのだろうな」という、七夕の夜の情感を詠った和歌。 一年に一度...
南関名勝負第3回は2014年のジャパンダートダービーです。 この年のジャパンダートダービーの注目は何と言ってもハッピースプリント。2001年のトーシンブリザード以来13年ぶりに南関三冠を達成できるかどうかがかかるレースとなりました。 ……いや、むしろ三冠馬誕生は『ほぼ間違いない』と思われたと言っても過言ではないでしょう...
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語り継がれし「名馬」たち
レース回顧
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