1995年3月5日、中山競馬場。この日に行われた弥生賞で、衝撃的なレースぶりからクラシック皐月賞への最有力候補へと名乗りを挙げた1頭の名馬がいた。 2歳王者となった前年末のレースも、逃げ馬を射程に捉え、追い込んでくるスキーパラダイスをクビ差抑えるという正攻法の競馬だった。その王者たる走りは、多くの競馬ファンを虜とした。...
- 「名勝負」を語るその葛藤に、用がある。 ~2001年 宝塚記念に寄せて2018年6月22日
- 「名馬」を語る馬産地・青森より、愛をこめて。 - 青森県出身の2歳女王・タムロチェリー2023年1月3日
- 「名勝負」を語る8万人以上の観衆が目撃した大脱出マジック〜2009年・安田記念〜2020年6月6日
- 「名馬」を語る君と感じた爽やかな風を想う〜私の青春、エアスピネル〜2022年12月31日
- 「名勝負」を語るきみがいない未来と、パンサラッサのこと - 2022年・天皇賞(秋)2022年11月2日
- 競馬を学ぶ競走馬に会いに行く際、絶対に守ってほしい『牧場見学の9箇条』とは?2021年4月4日
- 「名馬」を語るとにかく"逆をいく"馬。若駒時代の達観したゴールドシップの魅力を振り返る。2023年5月26日
- 「名馬」を語る今度こそ、何度でも。カレンブーケドール、どうか大輪の花を。2022年1月15日
コラム・エッセイ
事の発端は、その1ヶ月前に遡る。 小倉サマージャンプを現地観戦すべく準備を進めていた矢先に発生した台風12号──東から西へ逆走するという異例のコースを辿ったこの台風が、よりによって週末に九州北部を直撃したのだ。 出発前日のギリギリまで小倉行きを強行するかどうか迷ったが、家族に心配をかけてまで出掛けるのは本意ではない。泣...
2018年12月2日、チャンピオンズカップ(GⅠ)が行われました。そこでは3歳馬のルヴァンスレーヴ(美浦・萩原清厩舎)が1番人気に応え、見事優勝。3歳シーズンを終えて8戦7勝──さらにはたった一度の敗けも2着、という素晴らしい戦績はまさにチャンピオンに相応しいものでしょう。そんな若き王者が初めて挙げた重賞勝利──それが...
競馬ファンの方々にとって「ラフィアン」といえば、どんなイメージが浮かぶでしょうか? マイネル・マイネの冠名。岡田総帥。2歳戦に強い! ……と言ったところでしょうか。実は近年ラフィアンでは、繁殖牝馬になる事を意識してか、冠名を使っていません。マイネという冠名のイメージによって、産駒の価値が変わらないようにするためでしょう...
師走のある日の朝、まだ私が学生の頃。父の訃報をしらせる電話を受けたとき、私は下宿先で寝ているところだった。「落ち着いて聞きなさい」と切り出す祖母の方こそ、全く落ち着いていないだろうと妙に冷静だった。不思議と、悲しいといった感情は湧かなかった。急ぎ帰省しないといけなかったのだが、なぜか吉野家で朝昼兼用の牛丼の大盛りを、殊...
1998年9月27日。巨星、堕つ。ナリタブライアンの訃報は、あまりにも突然だった。そして、その年の真夏、フランス・ドーヴィル競馬場。G1・モーリスドギース賞、シーキングザパール・武豊騎手、1着。G1・ジャックルマロワ賞、タイキシャトル・岡部幸雄騎手、1着。東西の名手に導かれた日本調教馬が、「世界」の舞台で輝いていた。3...
オーストラリアのビクトリア州、州都メルボルン。そこで行われる、ビクトリア州最大の1歳馬セリがある。イングリス・メルボルン・プレミア・イヤリングセールだ。2018年3月4日から7日にかけて行われたその1歳馬セリでは、1070頭が上場され799頭が売却された。その中の1頭、lot364の購入者の欄に、D Takahashi...
2013年1月30日。 一頭のサラブレッドがこの世に生を受けた。 父ディープインパクト、母マルペンサ。ノーザンファームに生まれたこの馬の額には、きれいなダイヤモンドの形をした流星が流れていた。 サトノダイヤモンド。 2018年9月現在でGⅠ2勝を挙げているこの馬が歩んだ道のりは、幾多もの栄光と、挫折と、個性豊かな戦友た...
天高く馬肥える秋になりました。マイルチャンピオンシップ南部杯(JpnⅠ)が行われる季節です。 岩手競馬のホームページを開けば、筆文字で「南部杯」と書かれた和風のバナーが輝いています。さっそくバナーをクリックすれば、金色を基調とした画面に、家紋と綺羅星のようにちりばめられた過去の優勝馬達が現れました。 なんだが大河ドラマ...
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語り継がれし「名馬」たち
レース回顧
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[重賞回顧]天まで届け勝利の凱歌。史上まれに見る混戦を制したのはジャスティンミラノ!~2024年・皐月賞~
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[重賞回顧]中118日の雪辱劇!『マジックマン』に導かれたステレンボッシュが、逆転で桜の女王を戴冠~2024年・桜花賞~
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[重賞回顧]躍進著しい上村厩舎の大黒柱ベラジオオペラ。ダービーの雪辱を果たし、GⅠ初制覇を達成!~2024年・大阪杯~
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[重賞回顧]雪辱vs雪辱の死闘を制したマッドクールが、待望のGⅠ初制覇~2024年・高松宮記念~
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[重賞回顧]傑出した瞬発力でライバルを圧倒!無傷3連勝を達成したシックスペンスが、堂々クラシック候補に名乗り~2024年・スプリングS~
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[重賞回顧]良血の外国産馬エトヴプレが一気の逃げ切りで後続を完封!~2024年・フィリーズレビュー~
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[重賞回顧]ミルコ・マジック炸裂! 勝負所でまくりを決めたコスモキュランダが重賞初制覇~2024年・弥生賞ディープインパクト記念~