「名馬」を語る 追悼・メイクアップ〜個性派の顔をもつ「実力派」〜 2019年6月15日 土曜日の朝、目覚めると、競馬界が大騒ぎになっていた。 どうやら、禁止薬物が含まれた飼料添加物が出回っていたらしい。様々なメディアが、次々にその事件を報じる。150頭を超える馬が、レース直前に緊急で出走除外になったのだという。令和の競馬が始まってまだ2ヶ月足らずで、大きなニュースが巻き起こってしまったなぁと憂鬱な気分でテ... 葵ゆう子
写真で楽しむ競馬 デキる競走馬はメンコで魅せる〜基本編〜 2019年6月13日 「オシャレな馬」という言葉からあなたはどんな馬を思い浮かべますか?ヘアアレンジされた鬣?顔を覆うカラフルな覆面?それとも脚元を彩るバンテージ?今回は競走馬たちの機能的なオシャレ馬具「メンコ」についてご紹介していきましょう。では、メンコとはどんな馬具なのでしょうか?JRAの競馬用語辞典には「馬の覆面のこと。一般に耳おおい... ラクト
「名馬」を語る 関東オークス~白毛の女王、ユキチャン~ 2019年6月11日 1.砂の三歳女王決定戦 湿気を帯びた風が、雨を呼ぶ6月。 JRAでは、春の牝馬クラシック路線に区切りがついたこの時期、地方競馬では一足遅れて、牝馬クラシック路線が佳境を迎えます。南関東牝馬三冠路線のラストを飾る、砂の3歳女王決定戦。6月中旬に、川崎競馬場で開催される関東オークス(JpnⅡ)です。1965年に創設されたこ... ウマフリライター
それぞれの競馬愛 初恋は競馬とともに〜スペシャルウィークとS君〜 2019年6月9日 土曜日になると、父は難しい顔をして新聞を睨んでいることが多かった。小さい頃は仕事をしていると思っていたのだが、どうやら違う。それが競馬の予想をしているということに気づいたのは、小学校4年生の頃だった。 「競馬?」「せやで、1着はどの馬になるかを当てるねん」 娘が競馬に興味を持ったのがうれしいのか、父は馬柱の読み方やら父... ウマフリライター
「名勝負」を語る [平成名勝負]1マイル1分37秒5の、最速〜1998年安田記念・タイキシャトル〜 2019年6月2日 日本と世界。 「平成」という30年と4か月弱続いた時代に、その関係性は大きく変化した。よく言われる指標である「ヒト・モノ・カネ」においても、それは顕著だった。モノとカネを表す経済面において、平成という時代は世界での日本の立ち位置を大きく変えた。 昭和の終わりから平成3年あたりまで続いたバブル景気の真っただ中には「アメリ... 大嵜 直人
「名勝負」を語る [平成名勝負]馬の苦悩を解放させる、横山典弘の仕事~2001年安田記念・ブラックホーク~ 2019年6月1日 父ヌレイエフはアメリカのノーザンダンサー系を代表する世界的な名血であり、母はグラスワンダーと同じロベルト系シルバーホークを父に持つシルバーレーン。 良血マル外のブラックホークは確かな血統背景から周囲の期待を受けて日本でデビューした。3歳(当時4歳)1月に岡部幸雄騎手を背にデビュー。時期こそ遅れたものの、芝のマイルから2... 勝木 淳
それぞれの競馬愛 [取材]参加総数29大学!大学対抗POG大会ドラフト会議の熱気が凄かった! 2019年5月31日 指名馬が発表になるたびに「おお〜」「とられた!」という声が教室に響く。和やかなムードでありつつも、真剣にPOG対策本のページをめくっていく彼らは「JRA-VAN POG × うまカレ 大学対抗POG大会 2019-2020」の参加者だ。 今や全国から29大学が集う、大学競馬界の一大イベントとなった「大学対抗POG大会」... ウマフリライター
競馬を学ぶ 夢と現実の折り合い 「東京競馬場誘致」の行間を読む 2019年5月27日 平成から令和へと元号が変わる少し前のある日、僕はとある資料を読み更けていた。『東京競馬場開場当時の思い出 ──目黒から府中へ──』昭和43年の2月某日、東京競馬場会議室で行われた座談会をまとめたものだ。 その座談会の主な出席者は、東京競馬場が府中に開設された昭和8年当時の関係者たち。競馬場側の関係者が3名、そして府中町... ウマフリライター
「名勝負」を語る [平成名勝負]1659回目、されど生涯初の1着〜1993年東京優駿・ウイニングチケット〜 2019年5月26日 年を重ねるとともに、人はいろんなものを忘却という海に沈めていく。忘れることで、人は生きていけるのかもしれない。けれども、競馬ほど、その忘却の海から追憶を呼び覚ますものはない。 馬券で楽しむとしても、スポーツとして楽しむとしても、物語・ドラマとして楽しむとしても──そもそもが、競馬の愉悦とは記憶と密接に結びついている。 ... 大嵜 直人
それぞれの競馬愛 応援する人馬がダービーを勝つとき〜サニーブライアンと的中馬券〜 2019年5月25日 競馬の格言には、有名なものがいくつかあります。牡馬三冠レースにおける「皐月賞は最も速い馬が、ダービーは最も運の良い馬が、菊花賞は最も強い馬が勝つ」というものは、その中でも有名なひとつかもしれません。とはいえ、実際に三冠レースのいずれかを勝つには、余程の実力がなければなりません。そして、実力がある馬はオッズにも反映されま... プーオウ