2021年産駒達のJRA新馬戦も早くも6月最終開催となりました。
今回も世代全体のうち3割前後しか勝ち上がることができない狭き門を突破した2歳馬3頭を紹介していきたいと思います。
2023年06月25日(日)
函館5R 芝1200 晴・良 6頭
クールベイビー
牝馬
アルアイン×クールユリア
母の父:ケイムホーム
所属:美浦)矢野英一厩舎
生産:久井牧場
鞍上:佐々木大輔騎手
462㎏ 2番人気 1枠1番
売り出し中の2年目佐々木大輔騎手が今年の新馬戦初勝利です。
最内から好スタートを切ったクールベイビーですが、ピクラリーダ・メイショウマサユメを先に行かせて3番手でレースに入っていきます。
最短距離を進んで直線に入ると外に出され、進路を確保するとスムーズに加速。
1番人気メイショウマサユメとの競り合いを制し、クビ差でデビュー勝ちを決めました。
勝ち時計は1分11秒5。
新種牡馬アルアイン産駒はこれがJRA初勝利となりました。
東京5R 芝1600 晴・良 16頭
トーセンクライネ
牝馬
サトノクラウン×トーセンミネルバ
母の父:キングカメハメハ
所属:美浦)田村康仁厩舎
生産:エスティファーム
鞍上:大野拓弥騎手
448㎏ 11番人気 4枠8番
ここまで24戦、全てのレースで5番人気以内の馬が勝っていた今年の新馬戦ですが、25戦目にして3連単の配当67万超えの波乱のレースを演出する伏兵が登場しました。
11番人気トーセンクライネは、飛び出すような好スタートを決めると8番人気タガノエクレールにハナを譲り2番手で折り合います。
そのまま内寄り2-3番手でレースを進め、直線に入ると内からタガノエクレールに並びかけていき一騎打ちの体勢へ。
長い競り合いから3/4馬身前に抜け出したところでゴールを迎えました。
勝ち時計は1分36秒8。
「トーセン」の冠名で知られる島川オーナーは、これが今年の新馬戦初勝利となりました。
阪神5R 芝1800 曇・良 7頭
ギャンブルルーム
牡馬
キズナ×シャンデリアハウス
母の父:ヴァーミリアン
所属:栗東)大久保龍志厩舎
生産:ノーザンファーム
鞍上:松山弘平騎手
492㎏ 4番人気 6枠6番
セレクトセールで1億5千万円の値が付いたダノンスウィッチや、同セールで1億8千万円で取引されたショウナンハウル、2010年ローズS勝ち馬アニメイトバイオの仔クイックバイオらが人気を集めた阪神5レース。
サンデーレーシングから今年3頭目の新馬戦ウィナー誕生です。
好スタートを切ったギャンブルルームでしたが行き脚はあまりつかず。
スッと下げ、後方2番手で先行集団を追走していきます。
一時は最後方までポジションを下げますが、最終コーナーから直線に入るところで馬群が外に広がり、ぽっかりと空いた内を突いてスピードアップ。
そこからは一人旅状態で悠々と脚を伸ばし、2着ブルーミンデザインに5馬身差をつける快勝となりました。
勝ち時計は1分48秒8。
3代母にダイナカールを持つ名牝系出身。
距離延長もこなせそうで、今後に注目の1頭になりそうです。
以上、6月25日開催のメイクデビュー勝ち馬3頭を紹介しました。
この仔達がこれからどのような走りを見せてくれるのか、今後の成長と活躍を楽しみに応援していきたいと思います。