![[リーディング]騎手部門で若手の台頭が目立つ1週間!上位陣も盤石](https://uma-furi.com/wp-content/uploads/2026/06/202606304-2-scaled.jpeg)
競馬の流れは、数字で如実に表れる。好調な陣営や種牡馬を見つけ、注目するのも楽しみのひとつと言えるだろう。先週の競馬をリーディングの順位とともに振り返る。
■厩舎リーディング 杉山晴紀厩舎が土日3勝で首位堅守!
土曜小倉9Rの八代特別(3歳上1勝クラス 芝2000m戦 サヴォアフェール・松山弘平騎手)、函館10Rの洞爺湖特別(3歳上2勝クラス 芝2000m戦 ヨヒーン・鮫島克駿騎手)で2勝を挙げた杉山晴紀厩舎は、日曜日も小倉7Rの3歳上1勝クラスダ1000m戦(ゴールデンバランス・松若風馬騎手)で1勝を加算。現在リーディングの同厩舎は、土日で合計3勝を挙げたことにより2位とは9勝の差がついた。ますますトップの座を堅実なものとしている。果たして各厩舎がここからどう巻き返してくるのか。
先週が終了した時点での順位は以下の通り。
1位 杉山晴厩舎 34勝(+3勝) 先週1位
2位タイ 矢作厩舎 25勝(+0勝)先週2位タイ
2位タイ 大竹厩舎 25勝(+1勝) 先週3位タイ
2位タイ 藤原厩舎 25勝(+1勝) 先週3位タイ
5位タイ 池江厩舎 24勝(+0勝) 先週3位タイ
5位タイ 手塚久厩舎 24勝(+1勝)先週3位タイ
7位タイ 福永厩舎 23勝(+1勝) 先週8位
7位タイ 鹿戸厩舎 23勝(+0勝) 先週7位
9位 寺島厩舎 22勝(+1勝) 先週9位
10位タイ 斎藤誠厩舎 20勝(+2勝) 先週13位タイ
10位タイ 田中克厩舎 20勝(+0勝) 先週10位
先週、勝率10割を記録したのは武幸四郎厩舎と池上昌和厩舎。このうち武幸厩舎は複数頭出走させた厩舎の中では唯一の勝率10割を記録している。小倉で勝利したサンダーバードも、函館でOP特別を制したブラックチャリスもどちらも3歳牝馬。夏を経て、秋にどのような飛躍を遂げてくれるか楽しみだ。

一方、池上昌和厩舎は唯一の出走馬であるミレニアムヒロインが福島の障害OPをレコードタイムで制覇。同馬は前走、石神深一元騎手の最後の勝利を飾っており、今回は障害入り後初めて別の騎手への乗り替わりとなったが、その鞍上は草野太郎騎手。今を時めく障害王者・エコロデュエルのパートナーを務めるジョッキーだ。

先週、顕彰馬に選出されたオジュウチョウサンの主戦を務めた名手から、現王者の主戦へ紡がれた手綱とも捉えることができるこの交代劇。もしここから中山大障害までミレニアムヒロインが駒を進められたとしても、恐らく草野騎手はエコロデュエルの下に向かうが、そこまでコンビが続けば、石神元騎手と自身が育てた挑戦者を迎え撃つという、ドラマのような構図が出来上がるかもしれない。
果たして、暮れの大舞台にミレニアムヒロインが立ち、王者エコロデュエルに挑むシーンはできるか、気は早いが楽しみにしてみたい。
■騎手リーディング 今年のダービージョッキーが土日5勝!若手の台頭も目立つ1週間に
土曜小倉5Rの九州産限定2歳新馬芝1200m戦(カエリールークス・佐藤悠太厩舎)でこの週の初白星を挙げた松山弘平騎手。小倉9Rの八代特別(3歳上1勝クラス 芝2000m戦 サヴォアフェール・杉山晴紀厩舎)、小倉10Rの宗像特別(3歳上2勝クラス 芝1200m戦 ジェニファー・浜田多実雄厩舎)で2連勝を飾って土曜日を締め括ると、福島に移動した日曜も2Rの3歳未勝利戦ダ1700m戦(ウインビギニング・上原博之厩舎)、4Rの牝馬限定2歳新馬芝1200m戦(ジーティーマイカ・前川恭子厩舎)で勝利し、騎乗機会4連勝を飾った。

昨夏はこの時期の小倉で16勝を挙げ、2位の川田騎手に4勝差をつけて夏の同地リーディングに輝いている松山騎手。今年も小倉競馬場を中心に滞在するのであれば、2年連続のリーディング獲得も夢ではなさそうだ。ダービージョッキーに輝いた今年は、より一層注目したい存在と言えるのではないか。
先週が終了した時点での順位は以下の通り。
1位 C.ルメール騎手 91勝(夏休み)先週1位
2位 岩田望騎手 75勝(+4勝)先週2位
3位 松山騎手 63勝(+5勝)先週3位
4位タイ 横山武騎手 56勝(+2勝)先週4位タイ
4位タイ 川田騎手 56勝(+2勝)先週4位タイ
6位 西村淳騎手 51勝(+1勝)先週6位
7位 坂井騎手 45 勝(+4勝)先週7位タイ
8位 丹内騎手 43勝(+2勝)先週7位タイ
9位タイ 荻野極騎手 40勝(+0勝)先週9位
9位タイ 武豊騎手 40勝(+2勝)先週11位
9位タイ 横山和騎手 40勝(+1勝)先週9位
先週は函館記念を制した小林美駒騎手を筆頭に、若手ジョッキーの台頭も目立った1週間だった。
小倉では田山旺佑騎手が土日で4勝。日曜の西部日刊スポーツ杯ではコンビ3戦目となるカルパを1着に導くなど大活躍を見せた。

また、平地では川田将雅騎手に次ぐ複勝率2位の成績を叩き出したのが河原田菜々騎手。勝利こそ日曜函館で1勝のみに終わったが、それ以外も2,3着が2回ずつ。3番人気以内の騎乗が1度もない中でここまでの成績を出せているのは好調の証だろう。今年は自身初となる北海道滞在を選択しているが、それが良い方向に出ているのかもしれない。
引き続き、若い世代の台頭には注目だ。
■種牡馬リーディング シスキンが土日で4戦3勝! 2歳戦で躍動を見せる
TOP10リーディングでは大きな変動なく、8,9位のゴールドシップとモーリスが入れ替わった程度。やはり、GⅠなどの賞金が大きく動くレースがないと、ある程度順位の変動は落ち着いてくるのかもしれない。
一方、2歳戦ではシスキン産駒が土日で4戦3勝と絶好調。特に日曜福島4Rの2歳新馬芝1200m戦(ジーティーマイカ・前川恭子厩舎)は、ラストの上がり3ハロンが33秒6かつ11秒4-11秒4-11秒1の加速ラップを刻んで2着馬を7馬身突き放すという、将来が非常に楽しみになるパフォーマンスだった。今年は49頭の産駒が血統登録されており、ここからどれだけの素質馬が現れるだろうか。

先週が終了した時点での順位は以下の通り。
1位 キズナ 79勝(+3勝) 先週1位
2位 キタサンブラック 56勝(+3勝) 先週2位
3位 ロードカナロア 55勝(+3勝) 先週3位
4位 エピファネイア 55勝(+4勝) 先週4位
5位 レイデオロ 46勝(+1勝) 先週5位
6位 ドレフォン 47勝(+1勝)先週6位
7位 サートゥルナーリア 43勝(+1勝)先週7位
8位 モーリス 38勝(+1勝)先週9位
9位 ゴールドシップ 14勝(+0勝)先週8位
10位 ドゥラメンテ 21勝(+1勝)先週10位
リーディング11位以下では、モズアスコットがじわじわと順位を上げ始めている。先週、産駒のファウストラーゼンが函館記念を制したことで18位まで浮上。既に昨年の31位を大きく上回る順位に付けており、6月は産駒が毎週勝利を挙げる好調ぶりだ。
TOP10入りまではあと2億円の賞金加算が必要となる。夏競馬のうちにどれだけ上位との順位を詰められるか。
■生産者リーディング 九州産新馬は本田土寿氏の生産馬が2連勝 重賞は友田牧場、沖田牧場がそれぞれ勝利!
ナツコク名物の九州産限定の2歳新馬は、土曜5Rをカエリールークスが制し、翌日曜6Rはトシミチが優勝。本田土寿氏の生産馬が2連勝を挙げた。日曜6Rでは2着に入線したユイノジカンカセギも同氏の生産であり、見事ワンツーフィニッシュを飾っている。昨年のナツコクでは九州産の生産者リーディングに輝いた本田氏。今年、リステッドの白百合Sで2着に入ったダイチノナポリに続く活躍馬の輩出に期待したい。

先週が終了した時点での順位は以下の通り。
1位 ノーザンファーム 306勝(+12勝)先週1位
2位 社台ファーム 135勝(+4勝)先週2位
3位 三嶋牧場 36勝(+1勝)先週3位
4位 社台コーポレーション白老ファーム 38勝(+0勝)先週4位
5位 下河辺牧場 32勝(+4勝)先週5位
6位 ケイアイファーム 26勝(+1勝)先週6位
7位 ノースヒルズ 34勝(+2勝)先週7位
8位 追分ファーム 29勝(+0勝)先週8位
9位 ダーレー・ジャパンファーム 38勝(+3勝)先週9位
10位 辻牧場 26勝(+0勝)先週10位
先週の日曜日はラジオNIKKEI賞を沖田牧場、函館記念を友田牧場が制覇した。友田牧場は昨年の弥生賞ディープインパクト記念に続く2年連続の重賞制覇となったが、どちらも牧場に吉報を届けたのはファウストラーゼン。復活の重賞制覇を果たした同馬が、秋に向けて順調な一歩を踏み出している。
一方、沖田牧場は2013年に中山記念を勝利して以来、実に13年ぶりとなる重賞勝利。その時の勝ち馬ナカヤマナイトは生涯で重賞を3勝し、フランス遠征を敢行したナカヤマフェスタの帯同馬としても活躍したが、果たしてサノノグレーターは、故郷の偉大な先輩が届かなかったGⅠ制覇の夢をかなえることはできるだろうか。
リーディングに目を移すと、およそ1ヶ月ぶりにTOP10が一切変動しない週ではあったものの、6位から9位までは賞金差が僅か1億円以内に収まっている状況。加えて、10位の辻牧場から13位のビッグレッドファームは賞金差が1億円弱で、順位がひっくり返る可能性は十分にあるだろう。
先週は様々な部門で新たな時代の到来をかすかに感じる1週間でもあった。夏の暑さに負けず、フレッシュな風が吹き込むこの時期、人馬共に秋の飛躍はもちろんのこと、その先に続く更なる大舞台へ向けての助走をつけるシーズンにしてもらいたいところだ。
季節も7月に入り、これからより気温は上昇していくだろう。活躍を見届ける我々も、熱中症や紫外線対策、水分補給はこまめに行うことを心掛け、競馬観戦にあたりたい。
写真:@demekeiba113、かずーみ、ぼん(@Jordan_Jorvon)
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