「名馬」を語る 名馬タニノギムレット。その挑戦は後世へ、そしてウオッカへ。 - 2002年日本ダービー 2023年5月23日 NHKマイルCと日本ダービーという変則二冠という発想はマツクニローテとも呼ばれ、2000年代前半のトレンドでもあった。GⅠからGⅠへというローテは現在も主流だが、マツクニローテはそんな主流とは一線を画す。なにせ中2週で日本ダービーに挑むのだ。プリンシパルSと同じ間隔で、それも春のマイル王決定戦を戦っての中2週は今では考... 勝木 淳
「名馬」を語る それは116年の物語。ウメノファイバーがつないだ遠い血の記憶。 2023年5月20日 1999年の競馬について記憶をたどってみる。 最近、書籍の仕事でこうやって昔の競馬について調べる機会が増えた。この頃の私はいわゆる新米競馬ファン。単勝10倍の馬の勝利に「荒れましたね」なんて訳知り顔をしてしまう初心者であり、日曜日のメインレースだけ参加するようなライトな層に属していた。もちろん、記憶がないわけではないが... 勝木 淳
「名勝負」を語る [天皇賞・春]真夜中の戦士たち、覇王に挑む。 2023年4月28日 世紀2000年。20世紀最後の1年の幕開けを私はコンビニで迎えた。当時、学生だった私は時給割り増しの甘言にのり、12月31日の夜勤シフトに入っていた。私が勤めたコンビニは周囲の競合店が少なく、大晦日も雑誌コーナーに立ち読み客がびっしりだった。あの頃、コンビニの雑誌コーナーには大量の雑誌が積まれており、少年誌の発売日とも... 勝木 淳
「名勝負」を語る 1995年世代の二冠馬セイウンスカイ。改めて振り返る皐月賞、残り600m12.6の意味。 2023年4月16日 競馬ファンにはそれぞれ記憶に残るクラシック、世代がある。それは得てして、競馬をはじめたばかりの頃の世代であることが多い。最近、競馬をはじめたばかりの方にとっては2020年コントレイル、デアリングタクトという2頭の三冠馬が無敗で駆け抜けたシーズンだろうか。リアルタイムで自身が体験したクラシック世代の記憶は競馬を続ける限り... 勝木 淳
「名勝負」を語る エイプリルフールに見せた競馬の真髄!トーホウドリームが"世紀末覇王"に勝利した2001年・産経大阪杯を振り返る。 2023年3月31日 日本で4月1日をエイプリルフール(四月馬鹿)と呼ぶようになったのは大正時代のことだという。 ジョークが苦手な日本人に「4月1日は嘘を楽しむ日」は浸透しにくかったようで、SNSなどで企業がエイプリルフールを戦略的に利用するようになった現代とはまったく違う世界が広がっていたようだ。かつては「不義理の日」と言われ、常日頃の不... 勝木 淳
「名勝負」を語る 大衆も立ち向かいたくなる風格の予感。 - 2000年阪神大賞典・テイエムオペラオー 2023年3月13日 通算GⅠ7勝。4歳シーズン8戦8勝。 こんなプロフィールの馬は今後もう現れないかもしれない。これこそ伝説というもの。テイエムオペラオーを語る言葉は尽きることはない。そして、オペラオーを語る上でライバルの存在も忘れてはいけない。後半生のライバルがメイショウドトウならば、前半生のライバルはナリタトップロードだ。 天皇賞(春... 勝木 淳
それぞれの競馬愛 表参道から引退競走馬支援を。〜TCC JapanのBAFUNプロジェクトについて〜 2023年3月8日 人生は持ちつ持たれつ。孤独を受け入れ、たった一人でこの世界を歩み続けるのは容易くない。孤独を感じたとき、同時に押し寄せる途方もない絶望感は一人で生きる辛さを本能的に避けるためにある。 人馬の関係もまた同じ。持ちつ持たれつだ。日本人と馬との関係は5世紀ごろに始まったとされる。朝鮮半島を経由して馬はこの国に入ってきた。馬飼... 勝木 淳
それぞれの競馬愛 一歩も二歩も先を行く努力の人。福永祐一騎手の引退に寄せて。 2023年3月5日 JRA通算19497回目の騎乗にあたる2023年2月19日東京競馬第12レース大島特別。 福永祐一騎手はゲンパチプライドに騎乗し、5着。国内ラストライドを終えた。 JRA通算2636勝、国内外あわせGⅠ級は45勝。1999年桜花賞のプリモディーネから2022年マイルCS南部杯カフェファラオまで、輝かしい27年の騎手人生... 勝木 淳
「名勝負」を語る ゴールまで1ハロン。メイショウボーラーから福永騎手へ託されたバトン。 - 2005年フェブラリーS 2023年2月17日 逃げる馬になぜか心が動く。それもただ1頭で群れから離れ、孤独をひた走る逃げ馬に揺れる。 なぜ、そんなに孤独なのか。なぜ、独りぼっちの世界にいられるのか。群れで生活する馬にとって、仲間といることが安心であり、孤独であり続けるのは不安ではないのか。受け入れがたい独りぼっちに進んでなる理由はなんなんだ。私も独りは嫌いじゃない... 勝木 淳
「名馬」を語る ダービー馬になる難しさ、そして古馬との対決…。エフフォーリアの現役時代を振り返る。 2023年2月15日 2023年2月14日。 2日前の京都記念で心房細動を発症し、競走を中止したエフフォーリアの引退が発表された。11戦6勝、GⅠは皐月賞、天皇賞(秋)、有馬記念の3勝。すべて3歳シーズンであげたものだった。その年の年度代表馬は我々に希望と競走馬の繊細で複雑な部分を教えてくれた。 エフフォーリアのデビューは20年夏の札幌。そ... 勝木 淳