競馬を学ぶ レギュラーメンバー、サブノジュニア、ララベル…。JBC大井の名場面、名勝負を振り返る 2023年11月3日 2001年にスタートした『JBC競走』は、すっかり関係者やファンに定着。「地方競馬の祭典」や「ダート競馬の祭典」、「下半期のダート王者決定戦」といわれるようになった。当初は「スプリント」と「クラシック」の2競走でスタートしたが、2011年に「レディスクラシック」が創設。2020年からは「2歳優駿」がスタートし、年々と規... 中川兼人
「名馬」を語る 復活ではなく進化 - 2017年東京盃覇者、キタサンミカヅキ 2023年10月4日 東京盃は1967年にスタートした伝統の短距離重賞。創設された当時の日本競馬はまだまだ長距離志向が強く、地方競馬では全国初の短距離重賞だったともいわれる。60年近くが経った現在ではJpnIIに格付け、“Road to JBC”にも指定されており、JBCスプリントを見据えた各馬が覇を競うレースとなっている。 長い歴史のある... 中川兼人
「名勝負」を語る 復活を果たした王者スーニ。悔し涙から1年後、2011年のサマーチャンピオン 2023年8月31日 2021年からは晩夏に行われるようになった佐賀の名物重賞・サマーチャンピオン。文字通り「夏の王者」を決める戦いであり、暑さを忘れるような熱戦が毎年繰り広げられる。本稿で取り上げるのは2011年の当レースで復活の勝利を挙げたスーニ。現在も佐賀のレコード一覧に燦然と名が輝いている。 4歳時までの同馬を表す言葉は「天才」だろ... 中川兼人
「名勝負」を語る 60kgも何のその。2016年クラスターCでダノンレジェンドが見せた衝撃。 2023年8月15日 岩手競馬、お盆の名物重賞といえばクラスターCだ。東京盃やJBCに繋がるダートグレード競走。毎年、地方や中央の快速馬が一堂に会し、競馬場も大変多くのファンで賑わいを見せる。過去の勝ち馬を見れば、サウスヴィグラス、サマーウインド、ラブミーチャン、マテラスカイ……。ダート競馬を知っているファンならば「おお!」と声が出るような... 中川兼人
「名勝負」を語る 父と母の夢を叶えたノンコノユメ。大雨に煙るジャパンダートダービーで見せた豪脚 2023年7月12日 ダートを主戦場とする牡馬には珍しく450kgそこそこの小柄な馬体。ダート中長距離では珍しいド派手な追い込み戦法、そして愛らしい名前で親しまれた馬が今回の主役だ。 その馬は父トワイニング、母ノンコ、母の父アグネスタキオンという血統。父は米GIIのウィザーズSを5馬身差、ピーターパンSを7馬身差で圧勝し、大舞台での活躍が... 中川兼人
「名勝負」を語る 「終わった…」ところからの大逆転劇。意外な形で帝王賞を制したケイティブレイブ 2023年6月28日 騎乗した福永祐一騎手は苦笑いを浮かべながら「スタートした瞬間、終わったと思いました」と振り返った。17年帝王賞後に行われたインタビューでの一コマである。 勝ったのはJRA勢7頭の中では、唯一のGI級競走未勝利だったケイティブレイブ。それまで重賞4勝を挙げ、いつGIに手が届いてもおかしくないレベルにはあったが、チャンスを... 中川兼人
「名勝負」を語る 白雪の女王ユキチャン 伝説の関東オークス8馬身差圧勝 2023年6月18日 1979年に日本で初めての「白毛」ハクタイユーが登場してから40年以上が経過。まだまだ珍しい存在であることには違いないのだが、ブチコやソダシ、ハヤヤッコなどの活躍で、以前ほど好奇の目で見られることが少なくなったように思う。昔は「白毛は弱い」「白毛は走らない」などと云われた時代もあったそうだが、勿論そんな声は一切聞かれな... 中川兼人
「名馬」を語る 北海道SCで凱旋勝利。門別が送り出した怪物、ニシケンモノノフ。 2023年6月1日 毎年4月にホッカイドウ競馬が開幕すると「春が来たな」と感じ、10月に閉幕すると「冬が近いな」と感じるファンは、私だけでは無いはずだ。 ニシケンモノノフもそんな一頭だった。同馬は原孝明厩舎に入厩し、2013年7月4日に門別競馬のJRA認定フレッシュチャレンジでデビュー。初戦はハナを切ってレースを運ぶが、ジュリエットレター... 中川兼人
「名勝負」を語る [かしわ記念]オルフェーヴル産駒ショウナンナデシコの才能開花。32年ぶり、牝馬のかしわ記念制覇の瞬間を振り返る。 2023年5月4日 近年は「牝馬の時代」と盛んにいわれ、牝馬が牡馬を負かすことは珍しいことではなくなった。だが、ダートでは少々事情が異なり、まだまだ牡馬優勢と言わざる得ない。牡馬混合のGI/JpnIで牝馬が勝利したのは僅か。今回は砂で大輪を咲かせたショウナンナデシコをご紹介したいと思う。 根をはり開花の時を待つ 2019年9月にデビューを... 中川兼人
「名勝負」を語る [東京スプリント]リュウノユキナ - キッカケはとあるベテラン騎手との出会い。デビュー36戦目でようやく噛み締めた重賞の味。 2023年4月19日 デビュー2戦目で重賞を勝利する馬もいれば、20戦、30戦とキャリアを積み、やっとの思いでタイトルを掴む馬もいる。今回ご紹介するリュウノユキナは、キャリア36戦目にしてようやくタイトルを手にした遅咲きの代表格。彼を言葉で表すなら「雪に耐えて梅花麗し」。デビュー当時から見ていた筆者としては、苦労の末にタイトルを掴んだ姿に感... 中川兼人