平成から令和へと元号が変わる少し前のある日、僕はとある資料を読み更けていた。『東京競馬場開場当時の思い出 ──目黒から府中へ──』昭和43年の2月某日、東京競馬場会議室で行われた座談会をまとめたものだ。 その座談会の主な出席者は、東京競馬場が府中に開設された昭和8年当時の関係者たち。競馬場側の関係者が3名、そして府中町...
競馬を学ぶ
競馬を学ぶの記事一覧
日本の中央競馬では、年間約3400もの数のレースが開催される。 これらのレースは多種多様な競馬場、コース形状、距離、出走条件、賞金額で開催される。JRAに所属するおよそ8000頭のサラブレッド達は、それぞれに自分に適したレースに出走し、毎週末ごとに我々競馬ファンの心を大いに揺さぶり、熱くさせ、時には歓喜させ、また時には...
エルコンドルパサー、ナカヤマフェスタ、オルフェーヴル……数々の名馬が挑戦するも、悲願にあと一歩届かず涙を呑んできた世界最高峰の舞台「凱旋門賞」。 日本馬にとって高き壁となっている凱旋門賞が行われるのは、イギリスと並んで欧州の競馬大国に位置するフランスです。 今回は、海外競馬を楽しむ際に役立つかもしれない「フランス競馬」...
日本馬による海外遠征が増えてきている昨今、遠征先としてさらに注目度をあげている香港。今回は、日本の競馬ファンにも馴染み深い存在と言える香港の競馬を解説していきます。 そもそも「香港」とは? 一般的に香港と呼ばれている区域の正式名称は「中華人民共和国香港特別行政区」。それを略して香港と呼んでいます。正確には香港という国は...
近年はサクソンウォリアーを始めとする「日本血統」が活躍するニュースも多く流れ、日々注目が高まっている海外競馬。 そこで今回は「海外に輸出された日本の血統」を中心に、日本競馬と海外競馬の関係や歴史を簡単に紹介してみようと思います。 輸入大国と世界を見据えたブリーダー もし「一番身近な海外のレースは?」と聞かれたら、凱旋門...
皆さまはサッカーと競馬の繋がりをご存知でしょうか?サッカーにちなんだ馬名や、サッカー関係者による競馬ドラマ……。どちらも歴史の長い人気スポーツです。繋がりは欠かせません。 今回はサッカー×競馬に関する話題を集めてみました! 競馬ファンの皆さまにもサッカーファンの皆さまにもお楽しみいただけたらと思います! 競走馬としても...
そのレースは、86年前の4月24日に開催されたと記録されている。僕がこの「道」を取材したのは2018年の4月21日だった。わりと近い日になったのは、正直に話せば偶然である。 権之助坂を下り、目黒通りをただひたすら、まっすぐ進む。目黒川や大鳥神社を越えて、さらにもうひとつ坂を登り終えたとき、お目当てのバス停が目に入った。...
子は親に似るとよく言われます。 サラブレッドは特にその傾向が顕著で、だからこそ血統による評価が成り立っているわけです。 私たちがよく注目するのは、例えば「この父系は全般にダートがこなせる」だとか、「ここの母系は成長曲線に特徴がある」だとか、あるいは「この種牡馬の仔は特定の毛色が多い」といったところでしょう。しかし競走能...
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語り継がれし「名馬」たち
レース回顧
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[重賞回顧]雪辱vs雪辱の死闘を制したマッドクールが、待望のGⅠ初制覇~2024年・高松宮記念~
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[重賞回顧]傑出した瞬発力でライバルを圧倒!無傷3連勝を達成したシックスペンスが、堂々クラシック候補に名乗り~2024年・スプリングS~
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[重賞回顧]良血の外国産馬エトヴプレが一気の逃げ切りで後続を完封!~2024年・フィリーズレビュー~
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[重賞回顧]ミルコ・マジック炸裂! 勝負所でまくりを決めたコスモキュランダが重賞初制覇~2024年・弥生賞ディープインパクト記念~
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[重賞回顧]道悪を苦にしなかったマテンロウスカイが、そつのない競馬で抜け出し重賞初制覇~2024年・中山記念~
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[重賞回顧]浦河の名門に一足早い春の訪れ!初物づくしの伏兵ペプチドナイルがGⅠ初制覇~2024年・フェブラリーS~
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[地方レース回顧]復活のダービー馬!再び奏でる『夜想曲』~2024年・佐賀記念~